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【ご報告】220名以上が申込み!「超アフタースクール2021」を開催しました

2021年11月19日(金)、子どもたちや放課後の今を多角的視点でレポートするオンラインイベント「超アフタースクール2021」を開催いたしました。

日本の子ども・子育て世帯を取り巻く現状と、私たちの考える放課後の価値や可能性をお話しし、運営している放課後現場の様子をおさめたドキュメンタリー映像の上映、さらにその現場とのライブ中継も交えながら、放課後の今をお届けしました。

▼「超アフタースクール2021」の開催概要
https://npoafterschool.org/archives/news/2021/10/33745/

総勢221名の方にご応募いただき、当日は子どもを応援したい様々な立場の方が集い、本当にあたたかい時間となりましたこと、まずは御礼申し上げます。以下、当日の様子をダイジェストでご紹介いたしますので、ぜひご覧いただけますと幸いです。

【チェックイン】どんな放課後を過ごしていましたか?
代表平岩の講演の前に、まずは参加者の方とお話したい!ということで「小学生の頃、放課後は楽しかったですか?」というリアルタイム投票を実施。「楽しかった・まあまあ楽しかった」と回答する方が9割近くを占めました。その後、どんなことをして過ごしていたかチャットに書き込みいただき、「いたずら」や「ただただ走っていた」など、参加者の方の過ごした放課後をお教えいただきました◎

【第1部:講演】放課後の価値・可能性について(放課後NPOアフタースクール代表/平岩国泰)
皆様もさまざまな過ごし方をしてきた放課後ですが、私たちが小学生の保護者の方を対象に行ったアンケート調査では、80%の方がお子さんの放課後の過ごし方について悩んでいると回答。


保護者の方の悩みや願いから見えてきた理想の放課後は「多様な体験機会の中から、子どもたち自身で過ごし方を選択し、好きなことをとことんできる放課後」でした。

講演では、日本の子育て・教育環境のデータや子どもたちに関するさまざまな調査報告を取り上げ、そこから見えてくる日本社会がもつ課題について言及。その解決の一助として、私たちは放課後の時間が生み出す価値・可能性に注目しています。

■日本の子育て・教育に関する課題
“子どもを自立した一人の人として接するのは、いつ?”

18歳の若者たちを対象とした意識調査の結果では、「自分で国や社会を変えられると思う」と考えている人が18.3%しかいません。また「自分を大人だと思う」と感じている人は29.1%。いずれも諸外国と比較するとその差は歴然です。子どもをいつまでも子ども扱いしすぎる大人たちの関わりや、18歳になるまでの間に社会との接点が少ないことは、日本社会全体で変えていく必要があるのではないかと平岩は訴えました。

その他、「居場所の数の多さに比例して自己肯定感や将来への希望が上がっていくにも関わらず、若者の居場所が減っている」「自然体験の機会が多いほど協調性が高い」などといった調査結果を通じて、日本の子育てや教育の課題として次の5つを挙げました。

ではこれらの課題を解決するために、私たちはどのようなアクションができるのかに目を向け、「社会全体で子どもを育てる」「好きなこと・いいところに注目する」「いつでも誰でも受け入れる場所をつくる」この3つの観点で考えると、放課後の時間との親和性が見えてきます。

▼参加者の感想

「放課後の価値をとても感じています。特に学校や家庭に問題を抱えている子にとっての放課後は救いの場になるだろうと思います。また子どもの自己肯定感を高める場にしていくことで、子どもの可能性を引き出すことができます。社会の宝をつぶさないよう地域も一緒に子育てに関わる放課後は本当に重要な場と時間だと思います。(放課後事業関係の方)」

子ども一人ひとりの気持ちに向き合い寄り添える放課後は、自分らしくいられる時間・新しい挑戦・やりたいことに夢中になれる環境・学年を越えて遊べる仲間など、たくさんの魅力に溢れています。家庭や学校だけでなく、社会全体で子どもを育てる世の中へとなっていくために、私たちはこの放課後の時間の価値や可能性をもっと広く社会に発信し続けていきます。

【第2部:事例紹介】子どもたちとつくる放課後
子どもたちを真ん中に周囲の大人もそこに寄り添いながら、それぞれが放課後を楽しんでいる都内の放課後子供教室のドキュメンタリー映像を上映しました。

「えらぶ・つくる・きめる」をビジョンに掲げるこの拠点では、子どもたちが自立して過ごすことができる放課後を目指しています。
映像では、子どもたちが無邪気に笑いながらのびのびと好きなことを楽しむ姿や、放課後の全学年のためにこれからこの場所をどうしていけばいいかを高学年の子どもたちが考える「子ども会議」の様子が映し出されます。
また、日々ご協力いただいている大人たちの声も集めました。現場の家具やレイアウトを設計した地域の建築士さん、活動をサポートしてくださっている企業の担当者さま、利用児童の保護者の方など、さまざまな立場の大人が登場し、それぞれの想いを伝えてくださっています。

「学校は評価が伴うものだと子どもはうっすら感じていると思う。放課後は一切それがない。何して遊ぶ・誰と遊ぶを毎日自分で考える時間。その積み重ねってすごく貴重な時間だと思う。(利用児童の保護者)」

「自分の得意を放課後で見つけられたらいい。好きなことを小さいうちに見つけられると、生きるのが楽しくなるんじゃないかと思う。(現場運営責任者)」

▼参加者の感想

「子どもたちが、えらぶ・きめる・つくる。どれも主体的で能動的です。大人がしてあげる、ではなく子どもがやる環境さえ整えることが出来たら子どもたちは自分から出来ていく。それが学びなんだなと強く感じさせられました。(放課後事業関係の方)」

放課後という自由な時間は、子どもたちの主体性が育まれる時間です。大人が先に言うのではなく、まずは子どもに聞いてみるという関わり方も大切です。また、子どもたちの選択肢を広げるためにも、たくさんの方と協働しながら放課後という場所をつくっていくことにも意味があると考えます。保護者、学校、地域の方など、一緒に子どもたちを見守り応援してくださる方々はきっと周りにたくさんいるはずです。時間はかかりますが、少しずつその繋がりが広がっていくように活動していきたいですね。

※本映像は今後も放課後NPOアフタースクールのイベント内でのみ上映

【第3部:LIVE中継】放課後子ども会議
ここからは一気に、放課後らしい自由で楽しい雰囲気でお届け!
都内の放課後現場にいる子どもたちが、大人のお悩みに対して自分の考えを伝え合う会議を開催しました。その様子をリアルタイムで生中継し、代表平岩と司会のすずきによる副音声にもチャレンジ!

■恐竜が放課後にやって来た⁉
会議は、なぜか恐竜の登場から始まります。
気づいてくださった参加者の方もいらっしゃったのですが、実はこの恐竜の演出はCOP26で話題になった「人類よ絶滅を選ぶな」動画のオマージュ(笑)ちなみに恐竜役は運営責任者のスタッフで、カメラに写っていないところでも動きを入念にチェックし本気で役に入り込んでいました。

都内の小学校に現れた恐竜が放課後の問題について行動を起こすよう呼びかけたことを皮切りに、子ども会議がスタート!小学3年生の子どもたち4人による熱いトークのはじまりです。

▼大人から子どもへ聞きたいこと
「いつも大人と一緒にやっていることで本当はひとりでやりたいことはある?(埼玉県・小学5年生の保護者)」
質問を聞くや否や、4人全員が「はいはいはい!!」と挙手。いったいどんな話が出るのでしょう。

かなりん:お母さんがたたんだ洋服を入れる場所がときとぎ間違ってるから、自分でやりたい!
まくん君:あるあるっすわ~
もっちゃん:部屋の片づけとか、いつもと違う場所になっていたり、服を選ぶときに勝手に決めたり、歯磨き粉がついてる歯ブラシがもう置いてあったり、料理をすると家族に「手伝おうか」と言われて一人でできる機会がなくなっちゃってる。
サニー:放課後に工作をやっているときにも「手伝おうか?」って。もう!一人でやりたいのにまったく~!!
まくん君:服を入れる場所が違う。それがす~ごいある。
サニー:きょうだいの洋服とかね!

話し出すとその勢いのすごいこと!子どもたちの本音を聞くと、自分の意思をもってやりたいことが日常の中にたくさんあるようですね。

その他、「宿題ってあった方がいいと思う?(東京都・小学2年生の保護者)」という質問では、「好きではないけどあったほうが良い。ラーメン屋さんになりたいから、特に家庭科とか大事!」「あったほうが良い!将来動物のお医者さんになりたいから、算数とか漢字とか覚えておいた方がいい。」と宿題は将来の夢を叶えるために必要だとの意見があがりました。
副音声の平岩は「みんな大したもんだなあ。僕は子どもの頃はない方がいいと思ってたよ。」と感心した様子。

全部で6つの大人からの質問に答え、終始白熱した会議でした!終了間際、机には恐竜からの置きお手紙が。
「みんなの意見が聞けて楽しそうで安心したぞ。ありがとう。ギャオー!」
こうして、子どもたちの考えや想いを聞くことができた恐竜は、また次の小学校へと旅に出たのでした。

会議のライブ配信終了後、「大人の会議ではこんなに積極的に手があがることはないですよね。子どもたちいいです!」「子どもたちが積極的に自由に発言できるようにするためには、どんな工夫を?」など、参加者の皆様がチャットを活用して感想や質問を送ってくださり、充実した時間となりました。

ちなみに、会議のライブ配信を終えた子どもたちは、キラキラした笑顔の大興奮状態で「ほんっとに楽しかった!」と現場のスタッフに話してくれたそうです◎


●ちょっとここで配信中の裏側をご紹介!
▼副音声中、子どもたちが表示される場所に自分が重なって子どもたちが隠れてしまうため、姿勢が乱れる代表平岩

▼恐竜、子どもを食べようとする演出をするも誰にも気づかれず、この後静かに定位置に戻る

▼中継先の放課後子供教室の全貌。恐竜が椅子にちょこんと座る愛くるしさ


■子どもの自主制作映像も上映!
千葉市のアフタースクールに通う子どもたちが制作した動画の上映も行いました。写真・動画・音楽・テロップを思い思いに組み合わせながら、3分ほどのアフタースクールでの遊びや様子を伝える動画です。
子どもたちが自分で撮りたいだけで撮っていた動画が、「お客さんに見せる」というモチベーションが加わることによって、自分たちなりに考えて「見やすくしなきゃ」「自分たちが楽しいと思っているところをもっと詰めたい」と工夫していった姿があったそうです。

▼参加者の感想

「すごく生き生きと子どもたちが参加していて、この場を創る努力が感じられた。どこでもこんな風になったらいいのに・・と思います。(PTA、地域活動等をされている方)」

「恐竜の設定や、放課後が楽しくない子が居て悲しんでいる大人の悩みに対して、本音を聞かせてというのが、素晴らしいと思いました。実際、中学年男子達が怖くて、放課後教室やドッジボール等が楽しくないと訴えていた一年生が居て、近々子ども達に伝え話し合いたいと話していたので。(放課後事業関係の方)」

子どもは子どもなりによく考え、友達や周りの大人のことをよく見て、日々たくさんのことを感じ取っています。大人が子どもの声に耳を傾けたり、その環境をつくることで、子どもたちの願いを知ることができると実感した時間でした。
実は、「帰りの会が押しているので、引っ張ってー!!!」「恐竜の準備がああ~」など配信現場側も中継先の放課後子ども教室側もかなりバタついていたりもしたのですが、皆さんと一緒に子どもたちの本音を聞くことができて良かったです。

■最後に
毎年11月20日の「世界子どもの日」には、子どもの権利の認識や福祉の向上のために、子どもたち主体のイベントが世界各地で行われています。超アフタースクール2021もこの日に合わせて開催しました。
子どもたちには、さまざまなことを自分事として考え、それに向かって失敗を怖がらずにチャレンジできる機会が大切だと感じています。学童クラブなどの放課後現場の運営は私たち大人が担っていますが、そこで放課後の時間を過ごすのは子どもたちです。
「どんな放課後だったら楽しいか?」を子どもたち自身が考え、大人はそれを見守りながら必要なときにはそっと背中を押す。そういった関わり方を大切にしていきたいと改めて感じました。

▼参加者の感想

「いつも新たなチャレンジお疲れ様です。子どもたちをどのように楽しませるかいつも考えている皆様のようなスタッフが全国にいれば,日本は大丈夫です。この先,子どもたちのなりたい職業No1を目指してお互い頑張りましょう。(行政の方)」

たくさんの嬉しいお言葉や励ましをいただき、スタッフ一同大変嬉しく思っております。これからも放課後から子どもたちを応援し、社会で子どもを育てる世の中を目指していきますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

本当にありがとうございました!!

文・事務局 コミュニケーションデザインチーム/太田


本イベントは、日本財団様の助成により開催いたしました。

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