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【聖学院アフタースクール】真冬のパピコ大作戦!

こんにちは、聖学院アフタースクールです。
今回は聖学院アフタースクールであった、寒い季節のホットな出来事をご紹介します。

それは、おやつの担当スタッフがパソコンを開きおやつを注文していたときのこと。
スタッフがおやつの注文をしているとわかった2年生のAくんが興味津々で画面を覗き込みました。
いつもおやつの準備をしていると近寄って来て「今日のおやつなにー!?」と大きな声で聞いてくるAくん。スタッフは微笑ましく思い、Aくんにおやつのリクエストがないか問いかけます。
すると、Aくんの口から飛び出してきたのは、なんとアイスのパピコ!
(子どもも大人も大好きで分け合いながら食べられるあのパピコです!)

その日はお天気に恵まれ、麗らかな陽気の午後でしたが、注文したおやつが届くのは一週間後です。天気予報では冷え込みが厳しくなってくると言われていました。
スタッフは驚いて、「寒くてもアイス食べたい?」と尋ねると、元気よく「冬でも食べたい!」と答えてくれました。隣で2人のやり取りを聞いていたBくんも激しく首を縦に振ります。
以前、おやつのアンケートを採った際にパピコが断トツ一位に輝き「パピコウィーク」を開催したことがあるのですが、きっとその時の喜びが今も二人の中に強く残っているのでしょう。


おやつにパピコが出たときの様子。夢心地...!

パピコへの本気が伝わり、そ、そういうことならば...!
「他のみんなにも聞いてきてみて。冬だけどアイス食べたいよって子はどれくらいいるのかな?」

すると、AくんとBくんは逸る気持ちで、すぐ近くで遊んでいた子に質問をしに行きました。そして慌てて戻ってきて、「アイス食べたいって!」と伝えます。
しかし、おやつを食べるのは勿論3人だけではありません。AくんBくんと一緒に、アフタースクールに来ている子達の中で何人が「冬でもアイス食べたい!」と答えたら、おやつにアイスを出してもみんなが喜んで食べられるかを、考えました。
目標人数を決めると、2人は紙と鉛筆を持って遊んでいる子達に尋ねて回り、アイスが食べたいと答えた子の名前を書きこんでいきます。
聞き込みをしているうちに、輪がどんどん広がって、2人が何をしているのかが分かってきた子ども達の中から協力してくれる子も現れました!
上級生も、パピコ食べたさからグイグイと2人を引っ張ってくれ、とうとう目標人数に達成!

そして後日...。


パピコが届いたよ!と声を掛けると大喜び(笑)

念願のパピコに、子ども達はご満悦です。
自分たちの力で、獲得したパピコです。美味しさもひとしおであることでしょう。

アフタースクールが小さな社会であること、常々感じさせられます。
普段自分と遊んだり話したりするわけではない子も、そこに「居て」、同じおやつを食べ、突然の利害の一致(!)に手を取り合えたり。毎日が、互いに影響し合い、共鳴し合う日々です。


私たちは、この小さな社会であるアフタースクールに自分の想いや行動がきちんと反映しているんだという実感を子ども達が持てるよう励んでいます。
自分の言葉で人が動く、自分の力で何かを変えられる、自分が世界に関わっているんだという感覚を抱いてくれれば、それは子ども達がこれから生きていく上で大きな拠りどころとなることと思います。そんな体験を積み重ねられる場でありたい、そう強く願っています。

文・聖学院アフタースクール/小嶋

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