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約半年間にわたる「長期プログラム」の実施で子どもたちの「成長」と職員の「想い」を掛け合わせた居場所作り。長期プログラム@東京都足立区

企業協働

2022年10月初旬から2023年2月中旬にかけて、東京都足立区の児童館において、ソニーグループ(以下、ソニー)の感動体験プログラム「長期プログラム」を実施し、延べ124名の小学生が参加しました。長期プログラムは、小学生の子どもたちに体験機会を継続的に行い、子どもたちの創造性、好奇心などの非認知能力の向上をサポートし、その効果を測ること、そして、職員に向けた研修をセットでお届けすることにより、プログラムが終了した後も継続的に体験活動が行われる居場所になることを目指して、取り組んでいる活動です。

子どもたちは長期プログラムの期間中、ソニーのエンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」、プログラミングブロック「MESH™(メッシュ)」、ロボットプログラミング学習キット「KOOV(クーブ)」の計3種類のワークショップを体験し、最終回ではKOOVを活用して作ったオリジナル作品の発表会を行いました。

▽感動体験プログラムについて

プログラムの初回にはaiboが児童館にやってきました!
子どもたちはaiboと触れ合いながらAI(人工知能)について学び、2回目のワークショップではプログラミングを体験。さらに、aibo開発チームとオンラインで繋がり、Q&Aセッションを通して、aiboの秘密に迫る充実したワークショップとなりました。

▽「aibo」について

▽「aiboといっしょにAI+プログラミング体験」について

子どもたちからは、「かわいかった。もっとaiboと一緒にプログラミングをやりたい。」「AIはいろいろなところで使われていることが分かった。」「aiboはキュートでかわいかったし、自分も人のためにできることが増えるよう努力しようと思いました。」という感想があり、プログラミングやAIのことに興味関心を深めるとともに、新しい好奇心の扉を開くきっかけとなっていたようです。

aiboのワークショップが終わった後も、長期プログラム期間中はaiboが児童館の仲間入りをして、たくさんの子どもたちと一緒に過ごし、aiboに優しく声がけをして触れ合う姿がたくさんありました。

aiboの次は、「プログラミングブロックMESHでアイデアを形にしよう!」ワークショップを開催。

▽MESHについて

▽「MESHで発明家になろう!」について

1日目のワークショップでは、MESHブロックの使い方や、プログラミングの仕組みを学び、2日目のワークショップでは、オリジナル発明品の発表に挑戦します。

ワークショップ2日目までの2週間は、放課後の時間にグループでオリジナルの発明品づくりに挑戦しました。その期間には、MESHの仕組みをよく理解できた子が、リーダーになり、みんなに教えてあげる姿がありました。

発表会では、MESHの開発者である萩原さんが現地に駆け付け、子どもたちの「あったらいいな」を形にしたオリジナル発明品について、ひとつひとつコメントをしました。

そして最後には、「どの発明品も使う人のことを考えている。使う人がもっと便利になるといいなぁ、という想いが伝わってきて、とても感動しました。」と、子どもたちに熱いメッセージを送りました。

発表会を終えた子どもたちからは「プログラミングはやったことがあったけど、MESHは普段の生活に使えるからとても便利だし、おもしろかった。もっとやってみたい!」「違う作品もつくってみたい。」という感想が寄せられました。

「できた!」という達成感とともに、もっとやってみたい!という感想がとても印象的でした。

長期プログラムの最後は「ロボット・プログラミング学習キットKOOV®でロボット動画作りにチャレンジ!」に挑戦します。

▽KOOV®について

▽「KOOV®でロボット動画作りにチャレンジしよう!」について

子どもたちは、KOOVや動画編集について学んだあとは、集大成の発表会に向けて、プログラミングをしたKOOVの作品づくりと、作品を動画で伝えるための動画編集に挑戦しました。

1回目と2回目のワークショップの後は、約1カ月間、発表会に向けて自由に放課後の時間に取り組みます。その期間に1日だけ、講師もサポートに入りました。

自分たちだけでは成功しなかった消防車のプログラミングが、講師のアドバイスにより動いた時には大盛り上がり!一気に子どもたちの創作意欲が芽生えた瞬間です。その後は、子どもたちの力で作品を作り上げていきます。

諦めずに試行錯誤を繰り返し、発表会当日も、直前まで作品を作り上げることに集中して取り組む姿がありました。

そしていよいよ、発表会が始まりました。

発表者は堂々とみんなの前で発表し、聞いている子どもたちは全員がしっかりと耳を傾けていました。

「おもしろい!遊んでみたい!」「もっとこうしたらよくなるかもしれないね!」など、感想を言い合ったり、アドバイスをしたり、夢中になって取り組んだからこそ芽生えたチームワークの良さを発揮する姿がありました。

作品についての感想を聞くと、みんなが一斉に手を挙げて発表者を称えます。最後には、半年間の自分たちの姿を写真で振り返り、全員で成長を分かち合いました。

約半年間にわたり、考えたことを形にする創造性を育みながら、挑戦すること、最後までやりきることの大切さを体験した子どもたち。

「プログラミングへの興味が広がった。」「最初はうまくいかなかったけど、自分で違うところを発見して、作り上げることができた。」「自由に作品作りができて楽しかった。今度は友だちと協力して他の物も作ってみたい。」という感想を伝えてくれました。

これからも様々な体験活動を通して、ワクワクする気持ちを引き出し「おもしろい」「挑戦してみたい」という思いを積み重ねてほしいと願います。

そして、子どもたちの成長には、毎日サポートしてくださるの方の力が不可欠と考え、約半年の間、職員の方を対象とした研修会「大人対話会」を計3回実施しました。

初回は職員の一人ひとりが大切にしたい「想い」を書き出して、メンバーで共有をしました。

「好奇心」「チームワーク」「共感」「尊重」など、たくさんの想いが溢れます。

普段から一緒に働く仲間であっても、改めて個人の価値観を言語化することで、新たな発見がありました。

そしてその想いが、毎日触れ合っている子どもたちの体験となり、そのことが成長の種をまいているという意識合わせも行いました。

2回目は、子どもたちの体験活動における成長ストーリーを振り返りながら、これからの未来を生きる子どもたちにとって、大切にしてもらいたいこと、身に着けてほしいことを考えるワークです。

最初は思い思いにワードを出しますが、後半に、子どもたちの体験活動における成長を振り返ることで、「大切にしてもらいたいこと」と「体験活動」のつながりを話し合うことができました。

そしていよいよ最終回。現場らしい形で継続実施ができる、具体的な「体験活動」を考えます。

まずは子どもたちの声に耳を傾けるために、事前に「好きな遊び」についてアンケートを取りました。身体を動かす遊びが大好きなのでは思っていましたが、意外と人気第一位は工作、という結果に。これはきっと、児童館で定期的に行っている工作ワークショップのおかげです。子どもたちの声を聞き、これまでのワークを重ね合わせて考えた結果、具体的な体験活動の形が見えてきました。

職員の方が大切にしてほしいと願う「友だちを大切に」「感謝の気持ち」という想いと、半年間の体験活動を通して成長を感じた、子どもたちの「得意なことを発表する力」を掛け合わせた体験活動です。

10月から始動した半年間のプログラム。体験活動をその居場所らしい形で継続実施するためには、子どもに関わる大人の存在がとても大切です。

今後も児童館が、子どもたちの未来の成長につながる居場所になり続けることを願っています。

参加してくれた子どもたち、児童館の皆様、ありがとうございました!

 

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実施拠点:東京都足立区の児童館

実施時期:2022年10月上旬から2023年2月中旬

参加者数:延べ124名

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