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【文化】丸の内キッズジャンボリー2019 3日目~駿河千筋竹細工を体験してみよう~

企業協働

みなさん、竹を使った工芸品といえば、何を思い浮かべるでしょうか?

竹とんぼでしょうか?扇子でしょうか?

数ある竹細工の中でも一際優美で、緻密に竹ひごを組み合わせてを作るのが、静岡発祥の「駿河竹千筋細工」です。
江戸時代より400年間も静岡の地に伝わる工芸品で、日本に8つしかない竹を用いた伝統的工芸品の1つでもあります。

キッズジャンボリーの3日目となる8月15日には、この駿河竹千筋細工のワザを使って、午前には盛りかご作り、午後には虫かご作りを体験しました。

今回、講師を務めてくださるのは、静岡竹工芸協同組合からいらっしゃった杉山茂靖先生と石渡春奈先生です。

まずは、駿河竹千筋細工の歴史や、クイズ形式でその特徴を学んでいきます。

例えば、こんなクイズ。
「次のうち、駿河竹千筋細工の特徴はどれでしょう?」

①時間が経つと色が変わる
②つなぎ目がわからないくらい綺麗に見える
③竹のわずかな一部をつかう

みなさんはわかりますか?

「1番かな」「私は2番だと思う」など、子どもたちはグループで話し合って、正しいと思った番号のカードをいっせいに上げます。

ちなみに、気になる答えは......、「全部正解」です!

竹の一番良い部分を使っているので、丈夫で長持ちし、時間が経つにつれて竹の色が変わり味が出てくるのが「駿河竹千筋細工」の特徴なのです。

くわえて、もう1つ駿河竹千筋細工を理解するうえで重要になってくるのは、杉山先生が持っているこの「丸ひご」です。

他地域の竹細工では、平べったい平ひごを編み込んで作品を作るものもありますが、静岡の竹細工では、断面が丸い竹ひごを組み込んで作品を作るのが特徴。

この丸ひごで作られた虫かごは、角がなくて優しいつくりになっており、中にとらえた虫や小動物を傷つけることがなく、お殿様の旅行用の虫かごとして重宝されたんだとか。

こうして、駿河竹千筋細工について頭を使って学んだあとは、実際に目で見て、体を動かしてその秘密を学んでいきます。

今度は子どもたちが小さな職人になって、丸ひご作りとひごを曲げる作業にチャレンジ!

力を込めて精一杯丸ひごを削り出したり、

熱で竹ひごを曲げてみたり。一見頑丈そうに見える竹ひごも、熱を加えていくとぐにゃりと曲がるのだからびっくり!曲げた形をキープするために、子どもたちはふーふー息を吹いて冷やします。

そしていよいよ、実際に竹を使って組み立てていきます。

先生の説明をよ~~~く聞いたあと、集中して作業に取り組んでいきます。特に虫かごは、ひごを慎重に組み込まないと、一から組み直しになってしまうので慎重に、慎重に作業します。

作業中、虫かごに何を入れたいか尋ねてみると、「虫を入れたい」「ちょうちょを入れたい」という声もあれば、「家に飾りたい」という声もあり、子どもたちはそれぞれ完成品の使い方を考え楽しみながら作品作りに取り組んでいました。

こうして完成した虫かごがこちら。とても素敵な作品が出来上がりました。子どもたちの集中力の賜物ですね。

「今日作った竹細工は、20歳になるまで捨てないでとっておいてほしい。」

最後は杉山先生からこんなメッセージが。

「駿河竹千筋細工の作品は、年を経るごとに色が変わっていく。まさにみんなが成人するころには色が変わっているでしょう。今日の作品の色の変化を、自分の成長と重ね合わせて楽しんでください。」

プログラム終了後、子どもたちに感想を聞いてみると、

「完成したらとてもきれいだった」

「竹は見たことあったけど、こんな素敵な使い方があるなんてしらなかった!びっくり!」

「家に帰って、家族のみんなに見せたい」

と、それぞれの感動を言葉で表現してくれました。今日のプログラムをきっかけに、日本のモノづくりや職人のワザについて興味をもってくれたら嬉しいです。

静岡竹工芸協同組合の杉山先生・石渡先生、参加してくださった子どもたちと保護者の皆さま、そして、当プロジェクトをご一緒させていただいていますあんしん財団の皆さま、本当にありがとうございました!

文:学生インターン/宮武

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