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【国際】BUSHIDO2017 1日目 日本文化を学ぶ①

行政協働

こんにちは!アフタースクールボランティアの本村です。
今年の夏も荏原文化センターで、品川区の中学生向け国際人育成プログラム
「BUSHIDO2017 おもてなしプロジェクト」が行われました。
今年から5日間にパワーアップした「BUSHIDO2017 おもてなしプロジェクト」の様子を
全5回に分けてご紹介します!

 

1、2日目は「日本文化を学ぶ」
3日目に「日本語での原稿づくり・英訳」
4日目に「英訳・プレゼンテーション準備・練習」
5日目に「外国の方の前でプレゼン練習・フィードバック、外国の方の前で発表」
この工程で準備していきます。

この記事では、8月21日(月)、プログラム初日の模様をお伝えします。
プログラム初日のテーマは「日本文化を学ぶ ①」です。

友達同士で参加してくれた人、新たな出会いを楽しみに参加してくれた人、など様々ですが、初日ということでみんな緊張気味。

アイスブレイク! 自己紹介ゲームで緊張をほぐします!


はじめましてから知り合いに変わったところで、いよいよ日本文化を学びます!
みんなそれぞれ一つずつ、事前に希望した「日本舞踊」「味噌」「水引」の3つのプログラムに分かれて学んでいきます。

まずは「日本舞踊」プログラムの様子を見ていきましょう!

先生は、中村流八代目家元、中村梅彌(なかむらうめや)さんです!よろしくお願いします。
まずはあいさつから。

正座になって、前に扇子を置いてお辞儀をします。
お辞儀は、背筋をまっすぐ伸ばして、綺麗に行うことがポイントです。

次に、日本舞踊の基本を教えていただきました。

日本舞踊では、基本的に綺麗に見える動作を心掛けます。

たとえば、丸みを表現する動作でも、動き方や動く大きさによって、同じ動作でも見え方が全く異なります。手や足の動き、表情を意識するだけで、綺麗に見えることを教えてくださいました。
子どもたちは「腰を落とすのが大変。」と言いながらも、先生に教わったことを意識して、綺麗な姿勢をつくれていました!

また、先生から「扇子は動かし方次第で様々なものを表現することができます」と興味深いお話が!


子どもたちは、先生の様に美しく、相手に表現したものが伝わるように、一生懸命扇子を動かしています!楽しそうですね!

最初は「振り付けを覚えること」と「ポイントを意識すること」両方を同時に行うことがとても難しそうでしたが、先生にご指導いただきながら、メキメキと上達していきました。

続いて、「味噌」プログラム。
1日目は味噌の歴史を「糀屋三郎右衛門」の七代目、醸造家 辻田雅寛(つじた まさひろ)さんに学びます。


普段着ていらっしゃる「糀屋三郎右衛門」の法被(ハッピ)を身につけた先生から、味噌の歴史や地域によっての味や風味などの違い、原料や発酵食品等について学んでいきます。
みんな一生懸命メモをとっていますね!
「味噌はどこから伝わってきたのか」
「味噌以外の発酵食品って?」
「自分たちが普段食べている味噌は何からつくられている?」
「たくさんの味があるけど、どんな種類に分かれているの?」
「使う道具はどんなもの?」
このようにたくさんのことを先生から学んでいきます。ワインやお酢、醤油も実は発酵食品!
普段食べている納豆やヨーグルト、チーズなども発酵食品ですよね。そんな発酵が必要になる味噌がどのように作られているのか、DVDでも学びました。


DVDの中には、今回自分たちもつくるこめ味噌の作り方が詳しく説明されており、工程や気をつけるポイント、使う道具などを学んでいきました。
※こめ味噌は米麹を混ぜて発酵させる種類の一番ポピュラーな味噌

味噌の原料となる大豆を洗って茹で、専用の機械で潰し、塩と米麹を混ぜたものを合わせてよく混ぜ、発酵させていきます。そして、発行する前とした後での見た目の違いをDVDで学びました。
このDVD、実は先生が昔に取材を受けた時のものだったので、先生がインタビューされる場面では生徒のみんなも大盛り上がり!
塩と米麹と大豆のゆでたものを混ぜるときに使う「ぶんじ」という木製のスコップのような道具など、昔ながらの道具が今も使われていることに驚いている生徒も!


今日1日で普段なにげなく食べている味噌の歴史や種類、作り方にいたるまで、味噌のことを深く知れるよい機会になりました。
これで外国人の方に日本の伝統的な調味料について聞かれても大丈夫です!

「水引」プログラムはどんな様子でしょうか。
先生は、東京水引学院の田村和子(たむら かずこ)さんです。よろしくお願いします!

まずは座学の時間です。水引ってそもそも何でつくられているの? 本来はどんな時に使われていたの? など、水引について知り、考えることから始まりました。
実際に水引を触って、じっくりと感触を確かめます。

水引は紙を縒ってひも状にしたものに絹を巻いてつくられています。昔はとても貴重だったため、紙でできている水引も特別な場で使われていたそうです。

水引の歴史を教わったところで、今度は基本の結びである「あわじ結び」に挑戦です!

基本、とはいえ少し複雑な結び方に苦戦する様子。
2本の水引をぴったり揃える、形は左右対称に、など気を付けることがたくさんあります。
「どうやるの?」「これ合ってる?」など、周りの子と協力しながら、できるだけ綺麗に!丁寧に!と真剣な表情で結んでいきます。

ここで先生から、水引は形や色に意味を込めて想いを伝えるものなのだと教わりました。
水引を結ぶことによって、結びに魂が宿ると考えられていたそうです。大切に一生懸命結べば結ぶほど、想いが込められていくのですね。

「あわじ結び」を何度も重ねてストラップをつくっていきます。

「あわじ結び」にも慣れてきて、「もうすっかりマスターしたよ!」と子どもたち。

最後に、先生から水引でつくったブローチや金魚のストラップなども見せていただきました。
それらも「あわじ結び」で作られているそうです。立体物やアクセサリーなど、水引を使っていろいろなものを作れるということも知りました。

それぞれのプログラム、1日目のワークショップが終わり、大教室に集合です。

今日学んだことを忘れないうちにワークシートに書き込んでいき、5日目の発表に備えます。

それぞれが感じたことをちょっとだけ全体で発表して、1日目は終了。

明日も楽しみです!

 

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