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【食育プロジェクト】身近な大豆が世界の食糧問題を救う⁉

食育プロジェクトでは、「人と地球の健康を考える」をテーマに、子どもたちが世界の食糧問題や食の大切さを学ぶ出前授業を、食品メーカーの不二製油株式会社とともに小学校や放課後の時間へ届けています。

▼「地球環境と私たちの食」プログラムについて
大豆をテーマにした2種類のプログラムのうち、中・高学年向けにお届けしている「地球環境と私たちの食」を、2023年度は大阪府内の小学校や放課後で過ごす4校153人の子どもたちへ訪問形式にてお届けしてきました。今回は、実際にお届けしたプログラムの様子や、子どもたちならびに実施先の先生方からの声をご紹介します。プログラムの中で大豆から作られる新しい食材として大豆ミートを実際に見てもらいますが、2023年度は大豆から作られたシリアルを食べる体験も、トライアルとして一部の学校で実施いたしました。そちらの様子も合わせてご紹介します。
「地球環境と私たちの食」プログラムについて

▼プログラム実施の様子
「昨日の夜ごはんは何を食べましたか?」という質問からスタート!子ども達は口々に「カレーライス!」「お鍋を食べたよ」と教えてくれます。

さらに「世界中の人みんながおなかいっぱい食べることが出来ていると思う人は手をあげてください」と聞くと、ほとんどの子が手を挙げず、「食べられてない人がいるって習った」と私達に教えてくれる子もいました。

世界の飢餓状況を表したハンガーマップを見て色の違いについて聞いてみると、「食べられている国と、そうではない国」という答えがすぐに出てきました。
不二製油のスペシャル先生から、世界中でごはんが食べられずに困っている人が沢山いるという現状を詳しく説明すると、子どもたちは真剣に聞いてくれました。

今度は、世界中のみんながおなかいっぱいごはんを食べるにはどうしたら良いか隣のお友達と話をしてもらいました。

どんな意見が出たか聞いてみると、「争いをなくしたらいい」「売れ残りが出ないようにする」「食べ物を分ける」等の声と共に、「値上がりばかりして高くて買えない人もいるから、値下げをして多くの人が買えるようにする」といった最近の世の中の流れに沿った声も教えてくれました。

次に給食の献立づくりを通して、世界の食糧問題の解決につながる方法の1つを子どもたちに伝えていきます。

献立作りでは、主食(ごはんかパン)と数多くある料理の中から好きなおかずを4品まで選んでもらい、オリジナルメニューを考えてもらいます。
肉じゃが+ハンバーグ+唐揚げ+ごはんといった満腹になりそうなメニューから、豆腐ハンバーグ+切り干し大根+冷奴といったヘルシーなメニュー等、個性あふれるオリジナルメニューを楽しそうに考えてくれました。

献立作りを楽しんだ後は、どういったメニューを選ぶと地球環境にも配慮ができるのかを学びます。同じようなメニューでも、肉を使った料理と大豆を使った料理では、材料となるものを育ててから料理としてできあがるまでに必要となる水の量が大きく異なることを伝えます。スペシャル先生から、大豆を使った料理を食べることは、より多くの人がごはんを食べられるようになるための方法の一つとして伝えられると、「大豆を食べてみようかな」という子や「でもやっぱり肉が好きかも」という子もいたり、自分事として考えてくれている様子でした。

最後に、最近地球環境の面からも注目されている「大豆ミート」を、実際に子ども達に見てもらいました!
実は、「大豆ミート」といっても形や色や大きさも多種多様で、子ども達は「唐揚げ用が美味しそう!」「おせんべいみたい」と色々な感想を教えてくれました。

トライアルで喫食を体験した学校では、大豆から作られたシリアルを食べてもらいました。大豆のシリアルを食べた子どもたちからは、「普通に美味しい!」「サクサク♪」「ハマる!」という声や、先生方からは「少しの量でも意外とお腹に溜まりそうな感じがする」という声をいただきました。
最後にスペシャル先生からは、「皆が大人になるころ、その次の世代が食べられなくなるかもしれないことを想像して、今日学んだことをどうしたら活かせるか考えてほしいです。大豆が苦手な人でも、美味しく食べられるように一生懸命頑張ります!」というメッセージをいただきました。

大豆ミートを実際に見てたくさん大豆に触れ合い、大豆のことやどのようにしたらより多くの人がごはんを食べる事が出来るかを考え、学ぶプログラムとなりました。

▼子ども達からのメッセージ
・大豆を使って食糧危機を救おうとしていることをすごいと思った
・2050年には食べ物がなくなっているかもしれないから、食品ロスをへらしたい
・これからは世界中の人がたくさん食べられるように、肉ばかりではなく大豆を食べたりしようかなと思いました。世界中の人のことを考えてメニューを決めたいと思いました。
・いろんな事が知れてよかった。良い体験をさせてくれてありがとうございました。

▼実施先の先生からのメッセージ
・自分たちが考えた給食メニューから食料問題について考え映像やお話を通して一人ひとりが世界で起きている現状を見つめることが出来たと思います。
・子どもたちの身近な食べ物を通して地球の環境問題、飢餓の問題について考えられてよかったです。
・大豆という子どもたちにとって身近な食材がこれからの食料不足を助ける存在の一つということがよくわかりました。

プログラムに参加してくれた子どもたち、実施にあたりご協力をいただきました皆様、本当にありがとうございました!

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