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【撮影編】物語で想いを伝えるプロジェクト #千駄木act

子どもと大人が対話を重ねて地域の課題や可能性を自分ごと化し、小学生と高校生が協力してイマジネーションを膨らませながらショートフィルムを制作することで、みんなが願う未来の形を10代ならではの視点で社会に提案する「物語で想いを伝えるプロジェクト」

文京区への想いを持って集まった6人の高校生たちは、小学生の願いを受け止め地域の物語を紡ぎ、12月半ば、ついに撮影を迎えることとなりました。

ここに至るまでにも、現代の高校生を取り巻く放課後の様々な課題が見えてきました。

今回、プロの現場でも使うシネマカメラを使用して撮影することも当初検討しましたが、プロジェクトが終わっても放課後の時間に高校生たちが創作活動を継続できる可能性を考慮し、最終的にiPadを使用することにいたしました。

そして、放課後だからこそ失敗できるチャンス試行錯誤を味わう時間になったらと、3週間の撮影期間を丸々高校生に委ねる設計にしていました。これがうまくいくかはやってみないとわからないという不安も抱えつつ、11月中に撮影のポイントや今後の流れなども理解いただいた上で、あとは高校生たちの行動を見守ることにしたのです。

次回ワークショップまで残り10日前後に迫ったある日。
メインで脚本を書いてくれた子の一人から1通の連絡がありました。

「実は他のメンバーとも連絡が取れておらず何もできていないんです...」

前回のレポートでも少し触れましたが、高校生たちはそれぞれ限られた時間の中でこのプログラムに参加しています。現代の高校生の忙しさそのものが地域にとっての課題になっていないか、という点をもっと一緒に深めながらそのプロセスを作品とすることもできるはず。現状の中でいい物語がつくれた。もし仮に期間中の撮影が難しくとも、先に大人がゴールを決めているだけなので、ここまでにかけた時間とアウトプットが素晴らしいことには変わらないはず。

実はDay3までに思うようにシナリオが進まず、このままでは撮影が厳しいかもしれない状況だった時、どうしたいかを高校生たちに決めてもらいました。
みんなの最高のストーリーは映像で表現しなくてもいいんだよ、と伝えて。

すると、3年生の女の子が、「映画にしたい。この物語を映像で表現したい」と力強く宣言してくれたのです。

どこまで大人が介入すべきか悩ましくもありましたが、この課題をみんなの課題として捉え、サポートが必要かどうかも含めて今回もまずは彼らに聞いてみることに。

撮影可能期間はあとわずか。
一人ひとりに今の気持ちを聞き、撮影ができる方法を模索しながら話を聞いていると、それぞれが「日々」と向き合い、時に闘い、また立ち上がっている様子が伺えました。頑張れ、10代。

そして、その週のうちに一人ひとりができることをし、全員参加は叶いませんでしたが、なんと週末に無事1本の撮影を終えることができたのです。

撮影日の様子をほんの少しご紹介。


寒空の下、終日やり切ったこともすごかったですが、何より興味深かったのは、撮影時様々な試行錯誤をしていたことです。iPadは複数台あったのでいくつかを照明にして使ったり、事前に決めたカット割りにとらわれすぎず効率的に色々トライしました。途中時間をかけた部分もありますが、全体的には大幅に時間をかけず非常に健全な時間で終了して帰宅となりました。

もう1つの作品はワークショップまでに撮影目処がつかず、撮れていません。
こちらも素晴らしい物語で、映像になったらと願っていますが、これもどうしていくか高校生たちが決めていくことにしました。

これまで物語を生み出す日々が続き、お互いに遠慮が強かったのですが、撮影を通して高校生たちがチームとして歩み出すのを見られたように思います。

これから、ここから。
それぞれの思いはどう形になり、色づいていくのか。

乞うご期待ください!

文:放課後NPOアフタースクール/すずきかおり

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