【食育プロジェクト】〇〇のヒミツを探れ!油脂ってなんだ!?
食育プロジェクトでは、「人と地球の健康を考える」をテーマに、子どもたちが世界の食糧問題や食の大切さを学ぶ出前授業を、食品メーカーの不二製油株式会社とともに小学校や放課後の時間へ届けています。
油脂をテーマにしたプログラム「〇〇のヒミツを探れ!食べ物探偵団」では、今年度大阪府内の小学校ならびに放課後施設で過ごす子どもたちへお届けしています。(プログラムの概要についてはこちらから)
今回は、実際にお届けした様子や、子どもたちや実施先の先生方からの声をご紹介します。
▼油脂プログラムとは
▼プログラムの様子
▼プログラム後の学習
▼子どもたち・実施先の先生からのメッセージ
身近に使われているパーム油の存在を知るとともに、パームがどのような場所で育ち、どのようにして自分たちの食べ物に使われるのかを学ぶプログラムです。
植物の実を見て採れる油を当てる「油当てクイズ」や、パームについて詳しくまとめたアニメーション動画の視聴・振り返りクイズを経て、パームで生じている課題からさらに発展し、世界中で起きている様々な問題を解決するための活動(SDGsや認証マークなど)についても学ぶ内容・構成となっています。
プログラムを受ける子どもたちには、簡単な事前ワークとして、食べ物に関する『とあるマーク』について探してきてもらうのですが、多くの子どもたちがいつも行っているスーパーや自分が食べている物など身近なものから見つけてくれていました。
コーヒーや紅茶の袋についているマークを発見した子、カップ麺についているマークを発見した子など、次々と手を挙げて答えてくれ、プログラムをする前から子どもたちが楽しんでくれていた様子が伝わってきました。
その後、「油当てクイズ」にチャレンジしたり、実際の大きさに作られたパームの実のサンプルを手にする中で、これまであまり知らなかった油について興味を持ってくれている様子が見られました。
パームについてまとめられた動画を見た後、パームがどのような場所で育ち、どのようにして自分たちの食べ物に使われているのかを学びます。実は自分たちが食べている物にたくさんパーム油が使われていることを知ると、子どもたちだけでなく先生方からも驚きの声が上がります。
パームが作られる過程で生じている地球環境に対する課題について「どんなものがあったかな?」という振り返りクイズに対して、難しいながらも自分たちの言葉で積極的に答えてくれて、授業を進めていく中で自分たちもなんとかしなきゃいけないんだ、と感じてくれていたようです。
プログラムを一緒にお届けした不二製油株式会社の社員先生からは、「今のままだと将来食べる物がなくなる可能性があります。みんなが豊かで安全に食べられるように考えていってほしいです。」「今日のように知らなかったことを知ることで色々なことが楽しくなるので、是非なんでだろう?と思ったことはこれからも積極的に調べていってくださいね」とのメッセージをいただきました。
こちらの授業を給食委員会の取り組みとしてお届けした学校では、事後学習として、今回の授業でとりあげた「未来の地球をまもるマーク」について校内の他の子どもたちに伝えるため、ポスター作りを実施してくださいました。
私たちがプログラムで伝えた内容以上のことを調べてくれ、より自分事として捉えることができたようです。内容もイラストも充実した、とても立派なポスターですね!
プログラム実施後に子どもたちや実施先の先生からアンケートでいただいた様々なメッセージを、一部抜粋してご紹介します。
【子どもたちの回答】
- 色々知ったから友達と家族にもおしえてあげたいと思いました。いろんな国に作られているんだと気づきました。パーム油が一番作られていると知った。(5年生)
- パーム油という油があったことも知らなかったけどその意味まで知れてとても勉強になった。自然を大切にしながらたくさんのパーム油を作ってほしい。(6年生)
- しょくひんについているマークのいみがわかりました。今日は、ありがとうございました。(2年生)
【実施先の先生の回答】
- 子ども達の知らない事を映像を使い楽しく伝えてもらいました。又子ども達の反応も良く意見を言える場もあり理解が出来たと思います(放課後スタッフ)
- 事前のとりくみで、マークに興味をもって児童が参加しているので、とても真剣に学ぶことができていました。(小学校教諭)
今回のプログラムを通じて、実はパーム油が日頃からよく食べる食べ物に使われていたり、たまに見かけるマークが実は未来の地球を守る活動についたマークであることを知ったりと、いつもと同じ食べ物が少し違って見えるきっかけを子どもたちに届けることができました。ぜひこの授業を受けた後も、日常生活にそのような視点を持って「食」について考えてもらえると良いなと思います。
プログラムに参加してくれた子どもたち、実施にあたりご協力をいただきました皆様、本当にありがとうございました!