【シーンづくり編/Day3】物語で想いを伝えるプロジェクト #千駄木act
子どもと大人が対話を重ねて地域の課題や可能性を自分ごと化し、小学生と高校生が協力してイマジネーションを膨らませながらショートフィルムを制作することで、みんなが願う未来の形を10代ならではの視点で社会に提案する「物語で想いを伝えるプロジェクト」
物語のベースとなるシーンづくりに挑む小学生編最終日の様子をお伝えいたします。
これまでの2日間で参加している子どもたちがどんな子なのか、それぞれどんな表現方法だと楽しめるのかなんとなく掴めてきたDay3。やや反省の多かったDay2を踏まえて直前まで内容を検討し、それぞれがオリジナルシーンを描けるように軌道修正をしました。
まずはアイスブレイク!定番ながら絵しりとりでパッと絵を描く練習と、想像する面白さ、上手い下手にこだわらないことを楽しみました。なかなか素晴らしい連携プレー!
そしていよいよシーンづくり!
はじめに少し、映画のジャンルについてヤスさんに教わります。ラブロマンス、ヒューマン、コメディなど色んなストーリーがありますよね。
具体的にどんな風につくるかと言うと、ここまでの2日間を通して子どもたちがとらえた「街の課題」「好きな場所」「千駄木に暮らす人々」がそれぞれカードになっているので1枚ずつ引きます。
引いたカードの要素を必ず入れてあとはどんな風にでもいいので組み合わせてお話を作ります。全てを作り込むのではなく、その先が気になる...!とかどういう意味?!と思わせるような書き出しがあればOK!
むずかしいかな?と心配したのも束の間、子どもたちはささっとペンを走らせます。
頭の中に浮かび上がったことを生き生きと書き出していく子どもたち。素敵!
時々友達と協力する姿も見られました。さらにイメージが膨らみます。
書いたものをシェアすると楽しい笑い声と「いいじゃんそれ!」と言う共感。聞いている人が物語の世界に入り込んで夢中になっていました。
思わず大人たちも「続きが気になる!!」と引き込まれていたり、「それってリアルにありそうで怖いかも..!」と子どもたちの豊かな発想が現実世界の課題と繋がって驚いたり、とても盛り上がりました。
2-3作品つくったら、気に入った作品の絵を描きます。みんなとても上手だし、文章だけだと気づけなかったストーリーの意外性や視点が見えてきて素晴らしかったです。
最後はみんなの前で一人ひとり堂々と発表してくれました!
子どもたちからは「こういうの得意かも!」と自分の意外な一面の発見につながったり、「自分で自由にお話が作れるの面白い!」と感想を伝えてくれました。
どのお話も本当に面白く、小学生ならではの目線で街のことをとらえ、全く新しいストーリーを生み出してくれました。
いよいよ次回から高校生たちに繋げていきます。どんな物語になっていくのでしょうか?
3日間を通し、子どもたちが新たな出会いの中で彼らの世界を一歩でも広げてくれていたら嬉しいです。
大切な人と生きる未来のために、一人ひとりが持っているイマジネーションの力が必ずパワーをくれる。
それを相手に伝わるように丁寧に形にすることで、きっとみんなの願いをつないで、届けていけるはず。
こんな未来になったらいいな、そこで私はこんな自分でいたいな。
素晴らしい表現者たちに愛と感謝を込めて。
文:放課後NPOアフタースクール/すずきかおり
photo by HIRO
▼Day2の様子はこちら!
https://npoafterschool.org/archives/blog/2019/11/25557/
▼Day1の様子はこちら!
https://npoafterschool.org/archives/blog/2019/10/25265/
▼Eposode0〜プロジェクトに込めた想い〜はこちら!
https://npoafterschool.org/archives/blog/2019/10/25181/