【南あわじ市放課後支援】アフタースクールで迎える初の夏休み、たくさんの思い出をつくろう!
今年度より放課後NPOで支援をさせていただいております、南あわじ市の放課後事業のモデル校八木小学校のアフタースクールは夏休みを前にして、NPOスタッフも現場スタッフの皆さんもソワソワしていました。(過去の記事はこちら)
というのも、アフタースクール八木では7月から全校児童全員を対象にした運営が始まり、200名弱の全校児童の中で10名が新規の申し込み、全員で42名の登録となりました。
夏休みの運営を初めて迎えるスタッフさんもいらっしゃり、
「朝8時から夕方6時まで子どもたちがどう過ごしたら楽しいかな」
「どんな活動を入れようかしら、、、」
「暑くなったら体育館は使えないから、他の活動場所はどうしようか」
「シフトはどうなるのかしら、、、」
と、色々と気になることばかりが募っていたのです。
それを受けて、7月には夏休みのスムーズな運営のため、子どもたちの1日の過ごし方のスケジュールとスタッフの動きのシミュレーションを行い、スタッフの動きを確認しました。
(この日の写真がなかったので代わりに先日のオンラインミーティングの1枚!初めてのことで大人もドキドキ。)
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夏休みの過ごし方(一例)
7:45~ 子どもたちの受け入れ準備/前日からの引継ぎ事項の確認
8:00~ 子どもたちの入室/連絡カードチェック(水筒・お弁当のチェック)
8:00~8:30 読書/宿題 ゆったりタイム
8:30~9:30 プール送り出し/体育館遊び(暑い日は朝涼しい時間に外や体育館など動的な遊びを実施)
~自由遊び~
11:00~12:00 スタッフイベント/プログラム/集団遊びなど
12:00~ 昼食
12:30~13:00 食休み(図書室で読書、ぬりえ、宿題)
13:00~14:00 スタッフイベント/プログラム/集団遊びなど
14:30~15:30 DVDタイム
15:30~16:00 おやつ
16:00~ パソコンタイム
~17:00 体育館遊び(涼しくなってきたら短時間でも実施)
17:00~ 掃除/お迎え対応
18:00 閉室
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と、書き出すだけでもみんなで一苦労。(あれこれ話しながらあっという間に2時間!)
でも、こうやって全員で書き出して、言葉に出して共有する事、
時間はかかるのですが、みんなで確認するにはとても大事なことです。
「これまではこうしてたけど、こっちのがいいよね」
「ここでこの流れだと人手的につらいよね」
「休憩どうやって取ります?」
など、話の流れの中で細かいすり合わせを何度も行えるのです。
私たちアフタースクールの拠点でもこのスタッフミーティングの時間をとても大切にしていて、毎日の始業時ミーティングと1日の振り返り、1カ月に1回程度の定期ミーティングなどスタッフのコミュニケーションに力を入れています。
実際にこの日も漠然としていた運営のイメージがぐっと具体的に持てて、ソワソワからちょっとドキドキくらいに変わった日だと感じました。
朝から夜までアフタースクールを利用する子の1日はとっても長く、昨今は猛暑や熱中症対策のこともあり、なかなか屋外 や体育館(全国的にはまだまだ体育館にエアコンが効く小学校はごく一部です、、、)で体を動かして遊ぶ環境が作りにくいので、室内での遊びの選択肢が子どもたちの楽しい夏休みのためには欠かせません。
スタッフの話し合いで出てきた子どもたちのパソコンタイムも、1日遊んで少し退屈してくる夕方の時間にちゃんと実現してあげることができました。
こういう小さなチャレンジの積み重ねが子どもたちの選択肢を増やすことにつながるのだと思います。9月から本格的に始まるプログラミングの取り組みが進めば、子どもたちが遊びの中でゲームをつくったり、友達のつくったゲームで遊んだり。そんな、近未来の遊び方が形になる日ももうすぐそこまで来ていると思います。
また、この日はアフタースクール責任者の坪井も泊りがけで南あわじを訪問し、子どもたちと一緒に、コインを使ったゲーム形式で「アフタースクールでの過ごし方」について話し合いをしました。
子どもたちからは、
「やくそくごとがおおすぎる~、、、」
「プログラムをもっとふやしてほしい」
「宿題がめんどくさい!!」
かなりストレートな意見が飛び交います。
でも、一つ一つの言葉をファシリテーター役の坪井が丁寧に聞き、子どもの気持ちを受け止めていきます。
まずは、自分たちから大人に思いを言葉にして働きかけて「こうしたい」や「こうだったらいい」を伝えてみることが大切なんだよ、というメッセージを伝えました。
翌日には、東京のアフタースクールの子たちと南あわじのアフタースクールの子でオンライン通信にもチャレンジ。自己紹介やお互いの住んでいる地域のことを伝え合ったり、質問をし合ったりして、交流を深めました。(当日の様子はこちら!)
子どもたちの交流はITをうまく活用すればますます可能性が広がり、友達の少ない遠方地域のアフタースクールでも離れたところの同級生と交流を深めたり、一緒に遊んだりしてお友達を増やしたりすることができるかも知れませんね。
こういった選択肢が一つ増えるだけでも、大きく放課後の子どもたちの過ごし方の可能性、成長の可能性が広がります。
そして、夏休みに入ると現地からたくさんの楽しそうな声が届きました。
みんなで力を合わせてのアフタースクール看板づくり!思い出にも形にも残るので最高ですよね!
8月27日には夏の一大イベントサマーフェスも開催!夏休みのたっぷりな時間を使って、準備に取り組みました。
「かきごうり」も!!おいしそうだね~!!
歌を歌うのが好きなみんなの姿から、合唱のプロジェクトにも取り組み発表をしました。
当日は、スタッフも子どもも一緒になって楽しみました。
「かきごうり」最高~!!
英語プログラムの子たちはスピーチをしたためて、みんなの前での発表を頑張りました。
他にも、元サッカー選手のサッカーをはじめとした運動プログラムや、
キレキレのダンスで子どもたちを魅了するYu-ko先生のダンス教室もスタート!
これまでエネルギーを持て余しがちだった男子メンバーもここぞとばかりパワーを爆発させて、思い切りダンスを楽しんでいます。
子どもたちの素晴らしい笑顔がたくさん溢れ、本当に素敵な時間になりました。
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後日、現地のスタッフさんから放課後NPO事務所(新橋)へ大きな段ボール箱が届き、何だろうと開けてみると、、、
そこには見事な玉ねぎさんたちが!!!
なんとありがたいことに南あわじ名物の玉ねぎをいただきました!!
いただいた玉ねぎは、スタッフみんな笑顔で山分けをさせていただき、
各ご家庭で玉ねぎサラダになったりスープになったり、幸せを2倍にも3倍にも広げてくださりました。
大人同士も「放課後」という共通項を通してあたたかい交流が生まれ、つながれる喜びを感じ、日本の放課後をより良くする「輪」をこれからも少しずつですが広げていきたいと思いました。ごちそうさまでした!!
南あわじ市放課後サポーター:渡部