今や、ドラえもんはのび太だけのモノではなくなりました。
今年度より、放課後NPOアフタースクールでは、兵庫県南あわじ市にて放課後支援をスタートしました。
これまで放課後児童クラブ(学童保育)と放課後子供教室(全児童対策)の事業をそれぞれ別々に実施していましたが、この二つを統合的に運営する『アフタースクール事業』としてスタートされることになり、
現地の皆様と南あわじならではの、そして何より子どもたちのための放課後づくり支援をしております。
こんな感じです!
https://npoafterschool.org/archives/blog/2019/06/21736/
上記ブログでもご紹介しているように、定期的に放課後NPOアフタースクールのスタッフが南あわじにおじゃまして運営に携わっている方々への研修開催や
放課後づくりのアドバイス(私たちも学ばせていただくことがたくさんあります!)などをさせていただいています。
先週、東京のアフタースクールで責任者をしているスタッフ、坪井が南あわじ市の子どもたちの元へ行ってきました!
南あわじと東京の子どもたちの"かけはし"となるために。
坪井が担当しているアフタースクールは、「放課後STEAMラボ」の第一号。
子どもたちの中でテクノロジーはインフラ化しており、南あわじの子どもたちと放課後の時間につながることを夢見ていました。
2019年7月19日(金)15時。
南あわじ市八木小アフタースクールと東京のアフタースクールの子どもたちが 「どこでもドア」でつながりました。
坪井がiPadを持参し、すでに東京でスタンバイしていた子どもたちとオンラインでビデオ会話を始めました。
ここからは坪井の言葉で様子を伝えてまいります。
「本当にこれ、今なの?(ライブ映像)」と、南あわじの子。
とにかく好奇心旺盛な子どもたちがモニターに釘付けとなりました。
自分たちの呼びかけに答えてくれるのが、とにかく嬉しかった様子です。
大人側としては、兵庫県南あわじ市と東京のことをお互いに紹介し合えればいいなぁとだけ考えていましたが、STEAMラボ慣れしている東京の6年生が奇跡を起こしました。
東京:「歌をうたって!」 とリクエスト
八木:「カントリーロード」の合唱 ♪ (実は、八木小の子たちは音楽が大好き!)
八木:「今度は、うたって!」とリクエスト を返す
東京:「校歌」を大きな声&満面の笑みで合唱(私は自分の担当アフタースクールの子たちが放課後に歌っているのを聴いたことがなく、うるうると感動が込み上げて涙)
八木:「校歌歌いたい!」と今度は八木小の校歌を披露!
所どころ、通信が乱れ、音声が聴こえずらい時には、東京の子が即席カンペを作成して文字情報で伝える。
画面に映ると相手に写る文字が逆さまになってしまって、、再度逆さま文字で書き直す6年女子。
トラブル対応の素早さとその行動力に(感激!←東京の現場にいたスタッフ)
「ぼくたち・私たちなら、出来る!」という自信のような熱量を感じたと、東京のスタッフから子どもたちの様子を聞きました。
東京の理科室の窓から見える、ビル・ビル・ビルの風景がモニターに映った途端、さっきまで騒がしかった八木の子どもが一瞬黙りました。
大自然で育った淡路島の子どもたち、狭い公園と校庭で育った東京の子どもたち。
同じ日本にいるのに、同じ時を生きているのに、知らないことや違いがいっぱい。
想像以上の盛り上がりに時間を10分延長して、ようやく終了となりました。
現在、放課後NPOアフタースクールでは、団体初のクラウドファンディングに挑戦しています。
https://camp-fire.jp/projects/view/168425
なぜ、10周年の今年、クラウドファンディングで「放課後STEAMラボ」なのか。
きっと皆さん、なんでかなぁ?と思っている方がいらっしゃるのではないかと思います。
私は、次のように考えます。
「子どもたち一人ひとりが自信を持って、自分らしく生きること。」
今や、ドラえもんはのび太だけのモノではなくなりました。
子どもたちが自分で考え、多様な仲間と協力し、社会を動かすことが出来る時代です。
それを可能にしたのが、テクノロジーの発展です。
テクノロジーがインフラとなっている今、子どもたちが使いこなすことは自然なこと。
インターネットを使って、SOSを発信する。 誰か大切な人の命を助ける。
自分の好きなことをとことん学ぶ。
話すことが苦手でも、文字や絵や写真や映像で自己表現できる。
そして、子どもたちが未来の社会を創ることができる。
ドラえもんの「道具」を購入するための「お金」と「人」が必要です。
一緒に、未来の遊び場を創ってくれる同志(ファン)が必要です。
放課後の価値を発信する ひとつの手段がクラファンだと考えます。
すでに導入しているアフタースクールの「放課後STEAMラボ」は、4年生以上なら、Wi-Fi・PC・iPad・デジカメ・プロジェクター・スピーカー・メール・アプリケーションがつかえます。3年生以上なら、Mesh+iPadがつかえます。
1・2年生は、大人と一緒なら、それらを使うことができます。あっかんベーのアインシュタインの肖像画と名言をラボ部屋に掲示しプログラミング関係の書籍を購入し、ラボの本棚に置いています。
独学スタイルで、できた子どもから初心者の子どもへ教えるようなしくみとなっています。
最後に。
先週から私の担当する学校も夏休みが始まりました。
ランチタイムに、4年生以上の子どもたちに「アフタースクールにパソコンやiPadが入って良かったことは?」とインタビューしました。
結果は・・・
「プログラミングとかが出来るようになって良かった」
「パソコンで新聞記事を書けるし、スクラッチも出来るからいい」
「スクラッチでゲームとかつくったり、友達と遊べたりするからいい」
「わからないことことがあった時、坪井さんに聞くよりも、インターネットで調べた方が情報量が多いからいい。自分たちでどんどん調べられるのがいい」
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安心安全な放課後の居場所を日本中につくる!
そして単なる場ではなく、子どもたちにとって自由で創造性豊かな放課後を子どもと大人で共に創る。
それが、アフタースクールでありたいと思っているのです。
文:アフタースクール責任者:坪井/広報:すずきかおり