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【食育プロジェクト】地球環境と私たちの食(2024年度実施)

食育プロジェクトでは、「人と地球の健康を考える」をテーマに、子ども達が世界の食糧問題や食の大切さを学ぶ出前授業を、食品メーカーの不二製油株式会社とともに小学校や放課後の時間へ届けています。

大豆をテーマにした2種類のプログラムのうち、中・高学年向けにお届けしている「地球環境と私たちの食」を、2024年度は茨城県・神奈川県・兵庫県の小学校3校248人の子ども達へ訪問形式にてお届けしてきました。今回は、実際にお届けしたプログラムの様子や、子ども達ならびに実施先の先生方からの声をご紹介します。

▼「地球環境と私たちの食」プログラムについて

▼プログラム実施の様子

このプログラムでは、子ども達に事前ワークシートとして“給食献立シート”を配布し、プログラムが始まるまでにシートに書かれた様々なメニューから自分の好きな給食の献立を選んで考えてもらいます。当日、プログラムの準備が終わり、まだ時間があったので、子ども達に考えてきた献立メニューを見せてもらうと、食べきれるのかな?というぐらいボリューム満点の献立から、とってもヘルシーな献立までオリジナルに溢れていました。みんなに好きな食べ物を聞いているといよいよプログラム開始の時間がやってきました。

プログラムの冒頭、「昨日の夜ごはんは何を食べましたか?」と聞くと、「しゃぶしゃぶ!」「とんかつ!」と教えてくれたり、手を挙げたものの「忘れた!」という子も!早速盛り上がったところで、次は少し難しい質問を投げかけます。

「世界中の人みんながおなかいっぱい食べることが出来ていると思う人?」と聞いてみると、ほとんどの子が手を挙げませんでした。みんな世界の現状をなんとなく知っている様子です。

世界の飢餓状況を表したハンガーマップを見て色の違いについて聞いてみると、「食べられている国と、そうではない国」という答えがすぐに出てきました。不二製油のスペシャル先生から語られる「世界中でごはんが食べられずに困っている人が沢山いる」という話に子ども達は真剣な顔で耳を傾けています。
そして、今度は「世界中のみんながおなかいっぱいごはんを食べるにはどうしたら良いか」を隣のお友達と話をしてもらいました。

短い時間ですが、みんな色んな意見を出し合ってくれます。どんな意見が出たかを聞いてみると、「戦争をなくす」「日本の食べ物を分けてあげる」等の声と共に、「必要な分だけ買う」「目の前の食べ物を残さず食べる」という、今日からすぐにできそうなことを提案してくれる子もいました。

次に献立作りでは、主食(ごはんかパン)と数多くある料理の中から好きなおかずを4品まで選んでもらい、オリジナルメニューを考えてもらいます。とんかつ+ハンバーグ+唐揚げ+コロッケ+ごはんといった満腹になりそうなメニューから、豆腐ハンバーグ+枝豆+冷奴+みそ汁+ごはんといったヘルシーなメニュー等、個性あふれるオリジナルメニューを考えてくれました。

献立作りを楽しんだ後は、どういったメニューを選ぶと地球環境への負担が少ないのかを学びます。同じようなメニューでも、肉を使った料理と大豆を使った料理では、必要となる水の量が大きく異なることを伝えます。スペシャル先生から、大豆を使った料理を食べることは、より多くの人がごはんを食べられるようになるための方法の一つと聞くと、「大豆を食べてみようかな」という子や「お母さんに大豆の料理を作ってもらうように言う」という子もいて、自分事として考えてくれている様子でした。

また、最近地球環境の面からも注目されている「大豆ミート」を、実際に子ども達に見てもらいました。
実は、「大豆ミート」といっても形や色や大きさも多種多様で、子ども達は「唐揚げ用が美味しそう!」「こんなに硬い大豆がいろんな形に変化するんだ!」「食べてみたい」と色々な感想を教えてくれました。

最後にスペシャル先生からは、「お家の人はみんなの栄養のことを考えてご飯を作ってくれています。今日知ったことを周りのお友達に伝えたり、考えることもとても大事だけれど、まずは目の前のご飯に感謝して食べることから始めていきましょう」というメッセージをいただきました。

自分で献立を考えたり大豆ミートを見てみたり、大豆のことについてたくさんのことを学んでもらいましたが、この時間を通して、これからも今後の地球や身近な食べ物に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
▼プログラム終わりの一コマ
授業終わりにスペシャル先生へお手紙と折り紙を渡している子どもの姿が。クラスのみんなで用意してくれたお土産を、代表して渡してくれたみたいです。丁寧な字で書かれたお手紙にスペシャル先生も私たちもほっこり。みんな本当にありがとう!

プログラム終了後、子ども達や実施先の先生方からいただいたアンケートのメッセージをいくつか抜粋してご紹介します。
子ども達からのメッセージ
・大豆がこんなにやくだって体にやさしいのがよくわかりました。大豆はいろいろな食べ物に入っていてすごいと思いました。(3年生)
・私が思っている以上に「環境」や「地球温暖化」のせいで、たくさん困っていることが知れて良かったです。(3年生)
・大豆は地球にも私たちの体にもよくていいなと思いました。(5年生)
・大豆で地球環境をすくえるのが知れてよかったです!大豆ミートを初めてさわってすごいと思った。(5年生)

実施先の先生からのメッセージ
・大豆を通して,食糧や地球規模で,学びを広められた。大豆への関心が高まった。
・今日の給食の時間から、大豆のことを意識して、「これは大豆?」などと話している姿が印象的でした。
・自身から世界の人へ目を向ける良い機会となった。
・大豆の学習をしながら、実際に大豆シリアルも食べて子どもたちにとってもよい経験になった。

 

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