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【開智アフタースクール】子どもたちが主体的に過ごせる放課後ってどんな放課後?

こんにちは、開智アフタースクールです。

開智アフタースクールでは、「子どもたちがありのままの自分でいられる居場所」をテーマに、様々な体験機会や自由で主体的に過ごせる放課後の居場所を、子どもたちと一緒につくっています。

その中で、「主体的に過ごせる放課後とは何なのか」「子どもが主体性を育むことができる居場所はどのようなものか」を考えることがあります。

今回は、子どもたちの主体性について、放課後でみられる子どもたちのエピソードや、近くで見守っている我々大人たちの想いをお伝えできればと思います。

小学1年生のある男の子は入学後の半年間、ほとんどの自由時間を室内でのブロック遊びで過ごしていました。内向的な性格ではなく、むしろ大人たちにも自分から声をかけるような社交的な子です。

いつも通りブロック遊びをしているところにスタッフが「今、外で遊べるけど一緒に行ってみない?」と声をかけました。すると「うーん」と思い詰めた顔をしながらも、外に一緒に出ていきました。

外での様子をスタッフに聞いてみると「鬼ごっこ捕まるからヤダ・・・」「やったことないし・・・」と言いながらも、他の子どもたちと遊んでいたとのことでした。本人に「外遊びどうだった?」と聞いてみると、「楽しかった」と教えてくれました。

それ以降、いつもではありませんが外に出ることも増えていき、彼の中に、「外で遊ぶ」という選択肢が生まれました。

もう一人、同様に室内遊びを好む子がいます。その子に「外行ってみない?」と聞くと、笑顔で「行かない!ブロック遊び好きなんだもん」と教えてくれました。今はその子にとって室内での遊びに熱中することが、その子の「ありのまま」のように思います。

低学年の女の子では、仲の良い子がいるときに運動遊びに行く子がいます。ちょっぴり苦手な運動も友達と一緒だったら行ってみようと、勇気が出るのだと思います。


アフタースクールでは、帰宅までという限られた放課後の時間の中で、できる限り自由に、子どもが自ら選べる居場所でありたいと思っていますが、居場所があるだけでは子どもの「はじめの一歩」が踏み出せないことがあります。先程の子どもの様子からも、その一歩を踏み出すタイミングやきっかけは、子どもたちによって異なります。

子どもの主体性が「自分の周りにある環境の中でやりたいことを考えて動き出すこと」だとしたら、その前には「与えられた環境での選択肢の中から自分で選ぶ」自主性が必要になります。

そして、子どもに自主性が生まれるために、そばにいる大人は子どもと一緒に選択肢を考えて広げていくことができる存在ですが、子どもたちだけの関係性の中で選択肢が広がっていくこともあります。

アフタースクールに通う子どもたちも、はじめは、「遊び」「おやつ」「学習」それぞれのタイミングを、スタッフに声をかけられてからスタートする子が多くいます。しかし、仲間ができ、周りが見えて、楽しいと思えるきっかけや出来事が多くなると、自分で放課後の時間の使い方を決めて過ごすようになっていきます。2023年度も、そのような多くの子どもたちの成長を見守ってきました。

子どもたちは放課後の時間を通じて、様々な瞬間に成長していきます。その成長の一つである「主体性」。「主体性」を生むための「自主性」。それぞれのペースでそれぞれの形で成長ができるように、アフタースクールはこれからも子どもたちと一緒に放課後の時間をつくっていきます。そして、これからも多くの子どもたちの成長する姿を応援できることを楽しみにしています。

文・開智アフタースクール/水橋

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