【上板橋第四小学校あいキッズ】「居たい・行きたい・やってみたい」を叶える居場所を目指して~ただ今、活動設計中!~
こんにちは!上板橋第四小学校あいキッズです。
あいキッズは、放課後児童クラブと放課後子ども教室の機能が一体となった放課後の居場所です。1学期中の平日の利用は140名前後、全学年受け入れることが可能ですが、4年生までの利用が9割を占めています。
学校教室より広めの専用ルームが2部屋あり、学校のご協力のもと 毎日空き教室や体育館、校庭などを使用し、周囲の理解と恵まれた環境の中、活動しています。
放課後の子どもたちを見ていると、低学年のうちは、用意されたもので十分楽しむことができ、仲良しの友達もたくさん来ていて、遊びや過ごし方に困ることが無いことがほとんどです。
一方で、中学年以上になると、用意されたものだけでは物足りなくなったり、決められたことをやることに対して窮屈さを感じ始めていることが伝わってきます。また、学年が上がるにつれ、行動範囲が広がると、あいキッズに行く・行かないを選択することもできます。
そのような子どもの状態から、子どもたちがより主体的に関わりを持って参加する取り組みを増やすべく、今年度から新たに「部活」と「こどもキカク」という活動を始めました。
(1)部活=「スタッフの特技」×「子どもの“やりたい”」
昨今、学校の部活動では指導者の担い手不足の問題が出ていますよね。あいキッズの部活は、好きなことを好きな人同士でより探究しようといった流れで生まれました。
昨年度、スタッフが企画し、単発のプログラムとして実施していたものの中で、リピーターが多く継続的に取り組むことができそうな「バレーボール部」「ぬいぬい部(手芸)」「トレカゲーム部(トレーディングカード)」の3つを部活としてスタートさせました。
各部活ともに月2回をベースに、2年生以上のメンバーで活動しています。毎回初めて参加する子も受け入れOK、1回体験してやめる子もいれば、部員の自覚を持って、部活実施日にめがけてその時間だけのために来る子もいます。
(6月のバレーボール部には大人のバレーボールチームの方にボランティアに来ていただきました。)
(2)こどもキカク
毎月の活動予定は、スタッフが組み立てています。昨年度、ハロウィンやクリスマスなどの行事にあわせて子どもたちを巻き込んだイベントを実施した際、そのアイデアや実行力に驚かされました。
今年度は季節行事に限らず、子どもたちが実行委員として企画から運営・実施までを行う時間を日常的につくりたいと思い、その活動を「こどもキカク」と名付けてスタートしました。スタッフ1,2名が伴走し、企画から実施までサポートしています。
(5月:【4年生が企画】“1年生と仲良くなる”ことを目的とした「春のミニ運動会」)
(6月:【2,3年生が企画】低学年向けプログラム「宝さがし星占い」)
「あいキッズは『時間』『場所』『相談できる人』を用意するから、やりたいこと表現してみようよ、できるよ、やっていいんだよということを子どもたちに知ってもらって、自分たちで自分たちの居場所を創造してほしい」
私たちスタッフの一番の願いです。
子どもたちにとって、どんな居場所であることが良いのか。
居場所とは何なのか。
放課後の現場にいると何度もその問いに向き合わされます。
(スタッフミーティングでの問い)
物理的な場所や空間、活動のほかに、人や本などのモノを心の居場所(拠り所)としていることもあるでしょう。
運営の安全性・効率性と子どもが主体的な状態を天秤にかけたとき、どちらかに重心を置いて考えると、時に真逆の結論が出たりもします。
日々その問いに向き合いながら、今年度始めた2つの活動が子どもたちにとって新たな心と体の居場所になっていると良いなと思います。
文・上板橋第四小学校あいキッズ/石井