子どもたちの”好き!やりたい!”を応援する放課後を目指して~放課後STEAMプロジェクトふりかえり編~
放課後NPOアフタースクールでは、子どもの「やりたい!」がとことんできる放課後をつくろう!放課後STEAMプロジェクトと称して、子どもたちに人気、でも取り組むには道具や知識を必要とする手芸・プログラミング・動画制作の3つのテーマで、全国から応募があった放課後事業団体9施設の没頭・探究できる放課後の場づくりを応援しています。
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■これまでの活動を振り返り、スタッフ同士でそれぞれの挑戦を称えあう場~10月ふりかえりの会~
放課後NPOスタッフ(=バディ)からは、活動を進める上での工夫や試行錯誤の実践例、参加拠点の皆さんからは、お悩みやエピソードを共有していただくなど、4回にわたり情報交換を重ねてきました。
10月21日(金)は、2022年4月から始まった放課後STEAMプロジェクトの集大成となる「ふりかえりの会」を開催しました。
前回までは具体的な活動内容の共有がメインだったため、「手芸・プログラミング・動画制作」の拠点ごとに集まって情報交換をしていましたが、最終回はテーマに関わらずプロジェクト参加拠点全9施設が一堂に会し、これまでの取り組みを共有し合いました。
そこで発表いただいた、拠点ごとの子どもたちの成長エピソードをご紹介します。
【子どもたちの成長エピソード】
🧵手芸部🧵
▼東松戸放課後児童クラブ(千葉県松戸市)
ソーイングクラブとして活動を開始!「お母さんにプレゼントするんだ!」と作品をつくる子、イベントで使用するハチマキをミシンで作る子も。最初は怖がられることもあったミシンも、今では一つのツールとして活用!できることが増えていくと自信につながりますね。
🤖プログラミング部🤖
▼さつきが丘西小アフタースクール(千葉県千葉市)
放課後の活動の一つとして、「タブレットを使用してプログラミング活動をする」ことを子どもたちが自然に選べるようになりました。「見て、見て!」「ここまでできたよ!」と、作っている作品を見せては、嬉しそうな様子の子どもたち。作品のクオリティもどんどん上がってきているのだそうです👏
▼神の倉トワイライトスクール(愛知県名古屋市)
活動当初、iPadの順番待ちをしている子たちが退屈しないようにと、スタッフの方がプログラミングカーというツールも準備してくださったそうで、最初はそちらの方が人気に!低学年の子どもたちもプログラミングカーで遊ぶ中で少しずつ慣れ、今ではiPadも使いこなして熱心に作品を作っています!
▼北川小放課後子ども教室・放課後活動(高知県北川村)
プログラミングの活動が、子どもたち自身で自分の新しい一面を発見できたり、気軽に自分の世界観を表現できるとても良い機会になったそうです!作品作りを通して自信がつき、「子ども先生」として低学年の子どもたちにプログラミングの方法を教えてくれるようになった子も✨
🎬動画制作部🎬
▼蓬来小トワイライトスクール(愛知県名古屋市)
夏休みに3年生以上の7名で動画を制作!それぞれがいろんな動画を作ってくれたそうです。発表会で上映された動画を見た1・2年生の子どもたちからは、動画の続きを作りたい!という要望も。発表後の現在は、学年に関係なくiPadを使用して楽しんでいるようです♪
▼玉滝放課後子ども教室(三重県伊賀市)
子どもたちが鬼ごっこやケイドロをしている時に、定点カメラのように撮影して、それを早送りにして自分たちで工夫して楽しんでいるそう!編集作業はこれからですが、今は子どもたちがたくさん動画を撮りためている真っ最中🎥!日々のいきいきした子どもたちが映った動画、どんな風に仕上がるのかとても楽しみですね♪
▼愛垂児童館(兵庫県神戸市)
すいすいユーチューバー「放課後の7人」というグループで制作開始!夏休み明けに上映会を実施し、低学年の子どもたちや地域のボランティアさんからたくさんお褒めの言葉を頂く機会もあったそう。現在は、先生や他の子どもたちから依頼を受けて制作した動画を、児童館のFacebookにアップするなど活動を続けています!
▼アフタースクール湊(兵庫県南あわじ市)
撮影した動画を市の映画祭に応募!その後は、来年度に向けたアフタースクールの紹介動画を作るために、様々なプログラムや活動の内容を子どもたちが撮影しているそうです。毎月保護者に配布しているプログラムの予定表にも、子どもたちが撮影した写真や動画の画像が起用されているそう◎
▼ゆめ学童クラブ(沖縄県うるま市)
「夏休みの思い出」「学童から見えるいつもの風景」「自然・きれいな景色」など、各自好きなことをテーマに動画を撮影。上映会当日は、映画観賞会のようにみんなで盛り上がったそうです🙌その後は、これまであまり動画制作に関わってこなかった子も興味を持って参加してくれるようになり、動画制作が子どもたちの遊びの一つになった様子!
■プロジェクトを終えて・・・
ふりかえりの会を通して、子どもたちの成長エピソードを共有いただきました。
半年間という短い期間でしたが、各参加拠点で様々な物語が生まれました。この子どもたちの活動、成長を支えたのは、言うまでもなく見守り寄り添った各現場スタッフの皆さんです。
そんな皆さんに「ご自身の思う『放課後STEAM』とはどんな放課後ですか?」という質問をさせていただきました。
「好きなことに子供主体で取り組める時間」
「やりたいの実現場所」
「何か好きなことに没頭できる」
「好きなことを伸ばせるワクワクな時間を過ごす場」
放課後NPOとしても初めてのチャレンジだった放課後STEAMプロジェクト。今回は「手芸・プログラミング・動画制作」というテーマを通して、子どもたちが自分自身の”好き!やりたい!”につながる、夢中になれる放課後づくりを目指してきました。
その中で「放課後STEAMとは子どもたちにとってどう良いのか?どうあるべきなのか?」「子どもが主体になって没頭できる環境とは?」などと時に立ち止まり考え、悩むこともありましたが、9拠点の皆さんが「放課後STEAMのある放課後で大事にしたいこと」の軸を常に持ち、取り組んでくださったことで私たちも多くの気付きと学びをいただきました。
そんな皆さんと出会い、子どもたちが主体となって過ごせる放課後づくりにチャレンジできたこと、そして全国に同じ想いをもって放課後に携わる仲間がいることを改めて実感できたことは、放課後NPOにとってかけがえのない財産になりました。
▼参加拠点スタッフさんからのコメント
・毎回の情報交換会も刺激がいっぱいで、「同じ目標にむけて頑張っている仲間がいる」ということが、本当に心強かったです
▼放課後NPOバディスタッフからのコメント
・自分自身も新しい活動に向けて、参加拠点のみなさんから多くのことを学んでいます
これからも子どもたちが主体的に「好き!」「やりたい!」がとことんできる放課後を目指して、日々を積み重ねていけたら嬉しいです。
来年度も放課後STEAMプロジェクト実施に向けて準備中です。続報をお待ちください!
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文・事業開発チーム/杉山
本プロジェクトは、バークレイズ証券株式会社の助成により実施いたしました。