閉じる

Blog活動ブログ

【食育プロジェクト】大豆のチカラが世界を救う!?

食育プロジェクト」では、「人と地球の健康を考える」をテーマに、子どもたちが世界の食糧問題や食の大切さを学ぶ出前授業を、食品メーカーの不二製油株式会社とともに小学校や放課後の時間へ届けています。

大豆をテーマにした2種類のプログラムのうち、中・高学年向けにお届けしている「地球環境と私たちの食」ですが、今年度は大阪府内の小学校や放課後で過ごす6校332人の子どもたちへ訪問形式でお届けしてきました。今回は、実際にお届けしたプログラムの様子や、子どもたちならびに実施先の先生方からの声をご紹介します。

▼「地球環境と私たちの食」プログラムについて
▼プログラム実施の様子
▼子どもたちからのメッセージ
▼実施先の先生からのメッセージ

▼「地球環境と私たちの食」プログラムについて
「地球環境と私たちの食」は、世界で起きている食糧問題の現状について知り、どうすればこれらの問題の解決につながるのか、また身近な給食の献立づくりを通して、どのような食事をすることが人にも地球にも優しいかを考えてもらう内容となっています。(プログラムの概要についてはこちらから)

▼プログラム実施の様子
プログラムの前半は、不二製油株式会社の社員である先生(社員先生)と一緒に、国連WFPから出されている「ハンガーマップ」を見ながら、世界では十分に食べ物が食べられない国があることや、どのぐらいの人が飢えに苦しんでいるのかという現状を子どもたちに伝えています。想像以上の人数の人々が苦しんでいることに、どの実施回でも子どもたちからは多くの驚きの声が上がっていました。

プログラムの中では、「世界中の人がおなかいっぱい食べられるためにはどうしたら良いと思う?」という質問に、子どもたち同士で話し合ってもらう時間を設けています。

「食べ物がたくさんある国から分けてあげる」「ずっと食べられるように、食べ物の作り方を教えに行ってあげる」「自然破壊をやめる」「少ない資源でたくさん作れる仕組みを作る」など、短い時間の中でも話し合って考えてくれた子どもたちならではの新しい考えや鋭い視点に、いつもプログラムを届けている私たちもなるほど!と感心させられます。

プログラムの後半は、子どもたちにとって身近な給食の献立作りをしながら、より多くの人がごはんを食べられるようになる方法を考えていきます。

予め好きなメニューを選んでオリジナルの献立を作ってもらうのですが、「ハンバーグ」「からあげ」「とんかつ」といったメインのおかずをたくさん選ぶ子もいて、友達の献立を見て「そんなに食べられるの?」という声も。(大好きなおかずをたくさん食べたくなる気持ちも分かります!)


各メニューには大小様々な数字が書かれているのですが、社員先生からその数字が表す「地球エネルギー」の意味や、同じ水の量であれば牛肉よりも大豆の方がより多く生産することができることなどを教えてもらいます。
子どもたちからは、「大豆を使った料理の方がたくさんの人がごはんを食べられるね」という声が聞かれました。
もちろんみんなが大好きな「ハンバーグ」や「からあげ」などのお肉も必要ですが、地球にも優しい食べ物として大豆を使った料理も取り入れていきたいですね。


献立作りワークの後には、動画やクイズを通して、大豆が地球環境に優しいことや、私たちの健康にどのように役に立っているのかなど、さらに詳しく伝えています。
また、大豆は昔から「味噌」「しょう油」「納豆」など色々な食べ物に変化して食べられていますが、SDGsへの社会的な関心が高まっていることから最近特に注目されている「大豆ミート」を子どもたちに実際手に取って見てもらっています。


実際に食べたことがある子も少しずつ増えてきましたが、初めて見る子が多く、触れてみると興味津々。「大豆からどうやってできてるの?」「食べてみたい!」と色々な感想を聞かせてくれました。
最後に社員先生からは、「今日みんなが出してくれた色々なアイデアと同じように、大豆を食べることも世界中の人のおなかをいっぱいにする方法の1つだと思います。地球にも身体にも優しい大豆を使ったおいしいごはんを食べてくださいね。そして、世界のこと、ごはんが食べられないお友達がいることも思い出して、これからいろんな解決方法を考えてもらえたら嬉しいです。」とのメッセージをいただきました。

プログラム実施後に、子どもたちや実施先の先生方からアンケートで様々なメッセージをいただきましたので、一部抜粋して紹介します。

▼子どもたちからのメッセージ

・大豆のりょうりはだいたいなっ豆やとうふとかしょうゆとか、いっぱいいえで食べてるけど、今日プログラムをして「一度食べてみたい!」と思うりょうりがでてきました。大豆やえだまめはいろんなことにやくだってると知ってうれしかったです。(3年生)
・水などをたくさんつかってわたしたちのもとへとどく食べ物があると分かって、もし地球の水が少なくなってしまったら・・と考えると、とてもきちょうな食べ物だなと感じたのでのこさず食べようと思いました!(5年生)
・大豆がこんなにもすごい食べ物だということをはじめて知りました。世界には、いろいろな人がいて、食べれない人もいるから、自分たちにもできることはないか考えようと思いました。大豆の入った食べ物をいっぱい食べてみようと思いました。(5年生)

▼実施先の先生からのメッセージ

・子どもたちの身近な「食」と五年生になって学習した環境問題。そして、今学習している食料自給率がつながり、自分事として学ぶことできたと思います。子どもたちが最後まで集中して学習するしかけ(動画⇒クイズ、大豆ミートにふれる経験)があり、45分があっという間でした。
・子ども達にSDGsの視点で食育してくださったので、タイムリーで分かりやすかったです。学校だけでは集められない情報や企業のことを知ることができ、とても濃い内容でした。
・子どもたちが普段、給食などで食べている「大豆」の可能性について、知ることができたうえ、実際に大豆ミートを手に取ったり、食物の大切さについて、ほとんどの児童が理解できました。

プログラムをお届けする中で、学校授業や放課後の時間においてSDGsやフードロスなどを学ぶ機会が増え、子どもたちの関心も年々高まっていると感じます。
参加してくれた子ども達が、いつも自分が食べている食べ物に興味を持ったり、食べ物を通して世界のこと、地球環境のことにも視野を広げるきっかけになれば大変嬉しいです。

プログラムに参加してくれた子どもたち、実施にあたりご協力をいただきました皆様、本当にありがとうございました!

「食育プロジェクト」特設サイトを見る

Recently最新の記事