【聖学院アフタースクール】バリ島の子どもたちの放課後を覗いてみよう
こんにちは、聖学院アフタースクールです。
感染症の影響で、海外との接点・接触が急激に失われてしまったここ数年間。
聖学院アフタースクールでは今年度より、インドネシアのバリ島にあるアフタースクール(フリースクール)BJC(※)さんとオンラインで国際交流を行うことで、子どもたちと一緒に「世界の広さ」と「文化の違い」を画面を通して体験してきました。
今回は、聖学院アフタースクールで生まれた「カードゲーム」を、バリ島の子どもたちと一緒にオンラインでプレイしたプログラムについてのお話です。
まず、聖学院でオリジナルのカードゲームが生まれたところからお話します。
2011年より、文部科学省が「社会の変化と子どもたちに求められる能力」として「コミュニケーションスキルが非常に重要である」と発表しました。
しかし近年、マスクの着用や非接触社会の中で、子どもたちの「コミュニケーション能力」が低下してしまっているという話が方々から聞こえてきました。
そこで、コミュニケーションスキルを伸ばすために必要な「コト・モノ」は何か?と様々な論文や学術記事を参考に調べたところ、「ゲームで培うコミュニケーション能力」という面白い研究論文にたどり着き、「ゲームを通して育まれるコミュニケーション能力」を聖学院で実践してみよう!と思ったのがきっかけです。
何度か先生同士でトライアルを重ね、子どもにもヒアリングして、とりあえず「バージョン1」の完成です。
大きなポイントは3つありまして
①カードのテキストは英字→英語学習要素
②数字を使った対戦システムの導入→大きい数の数字を覚える、計算が速くなる
③「じゃんけん」というシンプルなルール→誰でも始めやすい
一度始めると、なかなか夢中になります。「じゃんけん」「シンプルなゲーム」が故に巻き起こる心理戦なんかも楽しめます。
以上が、聖学院アフターオリジナルカードです。
さて、BJCさんとのオンライン国際交流は、初回はお互いの環境を動画で映し合い、簡単な挨拶を。
前回は、日本の子どもたちがインドネシアの子どもたちに「折り紙」を教えました。オンラインで折り紙を教える(しかも言語も違う)の難しいかな、と心配していたスタッフをよそに、ボディランゲージや講師のサポートを受けながら、一生懸命教えていました。
英語とインドネシア語と日本語が飛び交う、不思議な光景、不思議な時間です。
そして3回目となる今回は、せっかくなので聖学院アフターで流行っているオリジナルゲームをオンラインでやってみよう!ということに。まさかの日本対インドネシアの国際戦が急遽開幕しました(笑)
BJCのみんなにも日本語で同様のカードを作ってもらって、、、代表者を集めてレッツバトル!
日本「Are you ready?」
インドネシア「OK!Let`s start!」
両国「じゃーーんけーーーん…」
「ポンッ!!!」
「勝ったー!」
「負けたー!」
「Why?」
「Why can`t we win?」
「(笑)」
「Again!」
「もう一回!」
・・・じゃーんけーん
と、大いに盛り上がって約5-7回戦ほど続いたのですが(1試合約5分)なんと、この日はたまたま聖学院アフタースクールが全勝するという結果になりました。(本当にたまたま)BJCのみんな、是非リベンジ待っていますよ(笑)
途中から、フィリピン出身の先生にも参加してもらって、インドネシア・フィリピン・日本各国の「じゃんけん」の掛け声や、簡単な挨拶などを様々な言語で話し合いました。
バリ島の学校は、自然に囲まれていて自由な空気感に包まれています。日本の小学校とはまたちょっと違った景色だと思います。建築も文化も生活リズムも。
画面の向こう側の彼らの目に、聖学院アフタースクールはどう映ったのでしょうか。また、聖学院アフターの子どもたちの目には、バリ島の学校はどう映ったのでしょうか。
違いや変化を尊重し合い、お互いの人生がより豊かになるきっかけになれば、嬉しいですね。そして、国境を簡単に超えてしまう「ゲーム」の有能性と、子どもたちの「好奇心」に感謝します。
インドネシアはバリ島にあるBJCのみなさん、いつもありがとう!Terima kasih!
文・聖学院アフタースクール/森澤
※BJCは、バリ島の内陸部にある小さな村のフリースクール。7歳から15歳までの地元の子どもたちへ、日本語と環境学習をメインとする活動を行っています。
▼詳しくはこちら!
https://www.facebook.com/bjc.bali?mibextid=LQQJ4d