【聖学院アフタースクール】成長を止めるな!失敗から喜びを創造しよう!子どもと一緒に育てる場所
こんにちは、和食にしようか、薬膳にしようか、次の食事に脳のメモリを取られてばっかりの聖学院アフタースクールの森澤です。医食同源、日々の食事に全力です。
背筋をスッと伸ばしてくれるような、凛とした冷たい風が不思議と心地よい駒込の街にあります聖学院アフタースクールでは、日々子ども達とコンテンツやプラットフォームを「一緒に作る」ことを心掛けてきました。
昨年から、コンテンツ・プログラムの数を大幅に増やし、「参加する」という言葉の意味をより深める機会を創出しました。
昨今の世の中を見ていると、「失敗するチャンスが少ない」と思うことがあります。
よく「失敗か成功か」という質問がありますが、2拓ではなく「失敗×回数=成功→進化」だと思うので、「失敗の数が多い方が人生が豊かになる」と考えています。
聖学院アフタースクールでは「どんなジャンルであれ挑戦する人を否定しない」「常に常識を疑って自分(心)を作る」「失敗する機会をつくる」ことを日々の中で大切にしています。
▼興味がある方は聖学院アフタースクールのブログをご覧頂けましたら嬉しいです!
https://www.seig.ac.jp/prim/afterschool-blog/
さて、では具体的に何をしているか。
今回は、前回の『思考を止めるな!「常に何が出来るか、を考え、形にしていく」子どもと一緒に作る場所』の続編ということで『成長を止めるな!失敗から喜びを創造しよう!子どもと一緒に育てる場所』についてお話させて頂きます。
「先生、先にやってください」「先生、準備をしてくれないとできません」「先生、代わりにやってくれませんか?」2021年の春ごろ、子ども達からそんな言葉を頻繁に聞きました。
「まずは自分で自由に好きに表現していいんだよ?」「いいの?まずは自分でやってみないの?」と伝えたところ、「え?だって自分で失敗したくないじゃないですか」と返ってきたことに驚いたことを覚えています。
「よーし、こうなったら挑戦する楽しさと、失敗する悔しさと、成功した時の喜びを何が何でも子ども達に体感してもらうぞおお!」
という事で、火が付きやすいスタッフが多い聖学院アフタースクールでは「つくる(創る・作る)」をテーマに「子ども達に伝えたいメッセージ(姿勢)」を持ち、様々な何かをつくる機会を増やしてきました。
今回はその中から、面白かった5つの「つくったもの」をご紹介させてください。
01「Thanks giving 歴史を体感!巨大すごろく!」
子ども達と大人で約100枚近いマスを作って巨大人間すごろくを行いました。
どうですか?体育館をめいっぱい使って、すごい楽しそうでしょう?
ですが、実はこのイベントは反省点が多かったんです。
例えば「マスに好き勝手・好き放題に書くとゲームが崩壊する」「参加人数が多かったので、全員で協力しないとゲームが回らない」「相手の時間を待ってあげる気持ちを持つ」「そもそもマスが多すぎた」などなど…
大人も子どもも気づきと反省の連続。そんな中、子ども達が集まって「次はもっと話し合ってやる」と宣言してくれました。次やるときにはどうしたらいいか、次やった時にはどんな景色になるか、楽しみですよね。
02「高学年先生による低学年への勉強指導システム(宮本算数対象)」
ある日「勉強はインプットだけだと身に付かず、アウトプットして始めて効果を得るよね」そんな話をしていると、高学年の子ども達が「じゃあ、低学年に教えるよ」と面白い仕組みを実施してくれました。
現在2回実施。しかし、思ったよりも上手くいかず、「あれ?どう教えればいいんだ?」「どう教えたらわかって貰えるんだろう」と高学年の子ども達はいつもとは違う方向に頭をかしげています。はてさて第3回目ではどうなるのでしょうか。
03「自由に表現してみる、五感を磨く金曜日」
私たちには「自由に表現する権利」があるはずです。もちろん子どもも大人も。
だけど、「はい、自由に表現していいよ」と言われて「はい!わかりました!」とすぐに行動に移せる人は、本当に一握りです。
では、どんな人も自由に表現を行うことが許される場所はどうやったら出来るのかなあ?ということで、毎週金曜日の数時間グランドピアノと電子ドラム、そして広いステージを用意して、子ども達によるフリースタイルが始まります。
歌っても良し、劇をしても良し、もちろん音楽を楽しんでも良し!
「なんの為にやるのですか?」と問われることが多い毎日。それはきっと子ども達も同じ。であれば「理由なんてなくても」自由に時間を過ごす場作りを試行錯誤しながら進めていきます。
04「クリスマスMATSURI 2021」
2021年から聖学院アフターでは「MATSURI」という企画を季節ごとに開催しています。
ポスターづくりやチェックシートづくりなど子ども達も積極的に運営参加し、大人の私たちも「景品はどんなものが良いか」「もっとこうした方が」「いや、これじゃ楽しくないんじゃないか」など色々考えを膨らませています。
「やってみなければわからない」ところもありながら毎回開催するのですが、、MATSURI当日会場めがけて走ってくる沢山の子ども達の姿がそこにはありました。これからもみんなでこの企画を大事にしていきたいです。
05「プラモデルプログラム -全10回-」
最近は学校の先生も見に来て下さるプラモデルプログラム。
今でこそ、写真のように大盛況のプログラムになりましたが、最初は不安がいっぱい。企画時、「それ、おもちゃでしょ?」「もっとアート的な内容の方がいいんじゃない?」などなど、専門家や脳に働きかける効果などを様々なサイトや本から調べました。
しかし何よりも、子ども達がみるみる前のめりに取り組む姿勢を見て、そしてそれを楽しみに過ごしている姿を見て一安心。
「初めの一歩は踏み出せた!では次はどうしようか」と私たちと子ども達の挑戦はまだまだ続きます!
さて、沢山紹介しましたがいかがでしょうか。
何が言いたかったかというと、私たち大人こそが「挑戦」、「失敗」、「成功」、そしてまた「挑戦」を繰り返しているのです。言葉よりも姿勢を通して、子ども達と私たちは成長出来ているなあと強く感じます。
まずは私たちが「失敗している姿、時に情けないところを見せる」ことがとても大事だな、と実感すると共に、それこそが「失敗しても大丈夫な環境作り」に繋がるんだ、ということ。
そして「成功自体に喜びがある」わけではなく、「挑戦し失敗し成功する」この一連のフローすなわち、成長の中に「喜びがある」ということに気づくことが出来ました。
常日頃子ども達とは「限られた状況・ルールの中で、何が出来るか?どう動くか?」を話し合っています。
ニューノーマルな世の中で、何かに依存せず強く生きていけるように、学校・保護者・スタッフがしっかりと連携し今後も楽しい聖学院アフタースクールを創っていきます。
「次はどんな挑戦をしようか」
「次はどんな失敗が待っているかな」
「次はどんな喜びと出会えるかな」
失敗はポジティブな言葉だ!
聖学院アフタースクールの挑戦は続く・・・
(最後までお読み頂きありがとうございました!)
文・写真:聖学院アフタースクール/森澤