【稲浜小アフタースクール】子どもたちがプログラムを企画⁈~子どもアシスタント大活躍の夏~
こんにちは!稲浜小アフタースクールです。
稲浜小アフタースクールでは「認めあい、支えあい、学びあう」を今年度のビジョンとし、子どもも大人もフラットになれる居場所づくりを目標に掲げています。
大人がルールを考えたり環境を設定するのではなく、「自分も周りも気持ちよく過ごせる場所を、自分たちで創る」という意識を子どもたち自身がもてるよう、日々仕掛けをしています。
その一例が「リクエストタイム」と「子どもアシスタント」です。
この夏、ほぼ毎日アフアク(アフタースクールスタッフによるレクリエーションや工作などのアクティビティ)を行ってきました。これらは6月に実施した「リクエストタイム~夏休み作戦会議~」のなかで、夏休みにやりたいこととして子どもたちから提案があったものがほとんどです。
▼夏休み作戦会議の様子
ポンポンと出てくる意見をホワイトボードにまとめます。
宝探しやヨーヨー、スライムなど、どんなアイデアにも子どもたちやスタッフから「たのしそう!」の声が上がります。他の子のアイデアを踏まえて新しい意見を言う子もいて、スイカ割りならぬ、メロン割りというアイデアも出るなど、楽しみながら自分たちの夏休みを想像している様子が見られました。
こうして子どもたちのリクエストをもとに夏休みのアフアクが決定すると、今度は細かいルール作りが必要になります。「やりたいことだけ言って、あとは大人のスタッフにお任せ」では、子どもたちがこの稲浜小アフタースクールという場所を創っているとは言えません。
ここで「子どもアシスタント」の出番です!子どもアシスタントは、アフアクで必要なアイテムの準備やルール決め、当日の司会進行役などを担います。有志を募って「アシスタント会議」を行い、リクエストしたアフアクの実現を目指します。
▼ある日のアシスタント会議資料
アイデアがどんどんわいてくる!!
夏休みのアフアクのひとつ「水遊び」プログラムのアシスタントをしてくれたのは、5年生たちです。日頃から子どもたちのまとめ役を担ってくれることが多い彼らですが、アシスタントを経験するのは初めてでした。
全2回のアシスタント会議を通して、内容とルールの決定、アイテムの準備などを行いました。提案書をもってきてくれる子、枠にとらわれないアイデアを持っている子、実現可能かどうかやスタッフの負担まで考えてくれる子、煮詰まったときに新しいアイデアを出してくれる子。まさに企業顔負けの白熱した会議となりました。
このとき感動したことが。1回目のアシスタント会議の途中で、友達と体育館で遊ぶ約束をしているからと席を離れたA君。その後戻ってきて「会議の結果どうなった?」と聞いてくれました。「自分は、アシスタントだ!」という意識が伺えます。
ここまで準備を進め、みんなが楽しみにしていた水遊びでしたが、残念ながらコロナウイルスの感染拡大を受けて中止となってしまいました。
プログラムを成功させる達成感を、アシスタントのみんなに経験させてあげることが出来ず、とても悔しいです。
それでも子どもたちは前向きで、「9月に暑い日があったらできるかな?」と次を考えています。プログラムを担当する責任と、自分たちがプログラムを創り上げていく自由を、楽しんでいるように見えました。
子どもたちのリクエストを実現するアフアクのうち、宝探しやウォーターサバイバル、人気テレビ番組を見本にした追いかけっこなど全10個ほどで「子どもアシスタント」が活躍しました!そんな子どもたちと一緒に創り上げた夏休みも、残りわずか。
子どもたちのなかにある「自分たちがアフタースクールを創っていく」という気持ちが、少しでも膨らんでいたら嬉しいです。まだまだ稲浜小アフタースクールの挑戦は続きます!
文・稲浜小アフタースクール/佐藤