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【自治体支援(鎌倉市)】植木小放課後かまくらっ子で大人のブレスト会議実施!

放課後NPOアフタースクールは、今年度より日本財団様の助成のもと学校活用による放課後の活動充実を目指す取り組みの一環で、神奈川県鎌倉市の放課後事業の支援をおこなっております。

▼詳しくはこちら
https://npoafterschool.org/archives/news/2021/04/32229/

今回は、鎌倉市の「放課後かまくらっ子うえき」で行われた、大人のブレスト会議の様子をお伝えします!
放課後かまくらっ子うえきは、鎌倉市が推進している、学童保育と放課後子ども教室の一体型事業を行う拠点の一つで、今回鎌倉市の放課後事業支援のモデル校として協働しています。

5月19日、放課後かまくらっ子うえきに、現場スタッフ、鎌倉市こどもみらい部青少年課職員、放課後NPOアフタースクール担当スタッフの三者が集まり、「高学年の子どもたちが、ワクワクして毎日行きたくなる場所」をテーマにブレスト会議を行いました。

■「放課後かまくらっ子うえき」が抱える課題
鎌倉市内の放課後の居場所は、多くが学校校舎に隣接した場所にある建屋で運営を行っていますが、ここ「うえき」は学校内の教室1室と学校から離れた建屋の2か所で放課後の居場所を運営しており、スタッフの配置や場所の活用など、運営上の難易度がとても高い拠点です。せっかく学校にお借りしている教室も、場所が分散してしまうことで遊具やスタッフも分散してしまい、二か所の移動距離もあることから、なかなかうまく活用しきれないことが課題として挙げられていました。

鎌倉市では数年前から市内全域で放課後かまくらっ子を展開していますが、学校教室を活用した放課後の居場所運営を行っている拠点は市内でも珍しいそうです。逆に学校を活用した放課後の居場所運営を強みとする私たち放課後NPOアフタースクールと協働し「学校の教室を放課後の遊びスイッチをいれる場へ」リデザインするプロジェクトを今回ご一緒することで、市内の放課後の学校活用事例をつくり、さらなる放課後の活動充実につなげていくことを目指しています。

■一人ひとりの願いを分かち合う
協働していく上で、放課後かまくらっ子うえきをどのような場所にしていきたいかをこの場に参加する一人ひとりの想いを分かち合うことからスタートします。

▼見えてきた願い
「安全で豊かな放課後」、「放課後が、子どもたちにとって自分の枠を広げられる場であってほしい。」
「プログラムでは本物の大人の姿を見せてあげたいし、スタッフである私たちも本物でありたい。」
「ほっと落ち着ける場所であり、行くと新しいことに出会える場であってほしい」

■活動充実に向けて具体策を検討
次に、先ほどの願い(ビジョン)を思い描きながら、放課後活動の充実を「環境設計」「時間の使い方」「活動設計」「多様性(つながり)の設計」の4つの軸に分けて具体的に考えていきます。

まず今回は、「環境設計」と「活動設計」にポイントをおいて、「高学年の子どもたちが、ワクワクして毎日行きたくなる場所」ってどんなモノがあればよいか、どんなふうに過ごせたらよいかを、①子どもたちの声+②大人のブレストからアイデアを広げていきました。

①子どもたちの声
事前にとっていただいたアンケートによる子どもたちの声は、「ゲーム機で遊びたい」「ふかふかなソファがほしい」などの子どもらしい意見から、「コロナが早く終わってほしい」と切実な願いも。

▼以下、子どもたちの声(一部抜粋)
・欲しいもの:大きいテレビ、テーマパークのようなアトラクション、一人一台スマホ(先生が買う)、マンガ、塗り絵
・やりたいこと:YouTubeを観る、バトミントン、プレゼント交換、ドミノ大会、クイズ大会、おかしを食べる

②大人のブレスト
続いて、子どもたちの声をもとに思いついた、「こうなったらいい場所になる!」を付箋に書いて出し合いました。はじめは少し悩む様子も見られましたが、書き始めるとどんどんアイデアが!

「ゴロっとできる場所がある」「教室感をなくす」「アウトドア感」などという具体的な環境面と、「子どもたち自身がルールを決める」「やりたいことがやりたいときにできる」などという活動面に分けられ、他にも以下のようなアイデアが出ました。

・思いっきり体を動かせる場所がある
・やりたいことがやりたいときにできる
・ここでしか使えない通貨をつくってお店屋さんごっこをする
・大人からダメと言われない
・大人と子どもで話し合う場
・細かくて難しい大人用の塗り絵
・定期的に来てくれる将棋の講師
・ゲーム作りやプログラミングなど

いろんなアイデアが集まり、「はいはい、たしかに!」「なるほどね~」「それだったらできるのでは?」と話が盛り上がります。

では、これらのアイデアを具体的に教室の室内環境として実現していくには?ということで、放課後NPOアフタースクールが委託運営している台東区谷中小学校放課後子供教室の事例をご紹介!建築家の保護者の方や地域の家具職人の方と一緒にデザインした、放課後の環境づくりです。

▼詳しくはこちら
https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/01/31175/

現場スタッフのみなさんは、遊びの種類ごとに分けられた移動式のラックなど、その環境づくりの様子に「これが本当の理想ですよね、こうできたら…!」との感想も聞かれました。

うえきでやるなら、「子どもたちの声ももっと集めながら一緒に話し合ってすすめたい!」「地元鎌倉市にゆかりのあるデザイナーさんや設計士さんに入ってもらえたらいいのでは」と今後の進め方にもさらにアイデアが広がります。

今日出たアイデアを子どもたちと共有し、子どもたちの意見も聞きながら、今後夏に向けて、実際に地元の設計士の方にもご協力をお願いし、プロジェクトを進めていくことで方向性が決まりました。

■共にこれからの放課後をつくる
鎌倉市との協働チームには、日々アフタースクール運営に携わっているメンバーもプロジェクトメンバーとして参画しています。室内環境の充実と併せて、今後行っていきたい活動設計のアイデアや事例共有も行われました。放課後かまくらっ子うえきの現場での悩みは、私たちアフタースクールの現場でも悩み試行錯誤していることが多く、こうしてお互いのアイデアや悩みを共有しながら進めることで、相互によりよい場をつくっていけたらと願っています。

今回の大人ブレスト会議でのキーワードは「子どもたちのために」だったように感じます。ブレスト会議をする前に、現場スタッフの方がおっしゃった「すべての人が”子どもたちのために”の想いで動いていきたい」というお話が印象的でした。私たちも「子どもたちのために」これから一緒に進んでいけたらと思います。

文:事務局 コミュニケーションデザインチーム/太田

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