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【稲浜小アフタースクール】自ら考え、自ら決める〜子どもスタッフ誕生!〜

放課後の現場では、子どもたちの見守りや過ごし方の設計だけでなく、清掃含めた環境整備や事務作業など毎日様々なお仕事をしています。
大人の様子を近くで見ている子どもたちの中にはお手伝いが大好きな子もたくさん!

スタッフが、おもちゃをきれいに拭いていると「私もやりたい!」と一緒に拭いてくれたり、 掲示物を作成していると「何作っているの?私も作る!」と、あっという間に素敵な掲示物が仕上がったり・・・!

そんなある日、「ねぇねぇ、子どもスタッフがお仕事をお手伝いするのはどう?」 と、提案してくれた子がいました。

その一言がきっかけとなり生まれたのが、「子どもスタッフ」です。
子どもスタッフ誕生に伴い、さっそくメンバーによる「子どもスタッフ会議」が始まりました。

記念すべき第一回目の子どもスタッフ会議では、どんなお仕事が自分たちにできそうかについて、子どもたち自身で意見を出し合いました。

・手洗い、うがいの声掛け
・名札がついているか
・掃除のお手伝い
・おやつ前の準備

など、普段スタッフがしている仕事をよく見ているなぁと感心するくらい、たくさんの項目が上がりました。

さっそく、子どもスタッフとしての仕事がスタートします。
子どもスタッフは、自分の出勤日(お手伝いができる日)になると、スタッフの目印であるリストバンドを腕につけ、出勤簿にシールを貼ります。

「名札をつけてね」
「手洗いうがいをしよう!」

と張り切ってみんなへ呼びかける子どもたち。
声をかけられた子たちも、大人に言われるよりなんだか嬉しいみたいです。

と、ここまで書くと、全員が毎日完璧に仕事をこなしているように思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

「あ、仕事、忘れてた・・・」
「今日はやりたいことがあるからなぁ・・・」

活動していくと、子どもたちの中にも葛藤が生まれてきます。
そこで、毎月初めに行っている子どもスタッフ会議で話し合います。

「仕事がいやなわけじゃないけれど、忘れてしまうことがある」
「参加したいプログラムがあって、いそがしい日もある」

じゃあ、そういう時はどうする?
大人は、話し合いの助け舟を出します。

子どもスタッフ会議で大人が大切にしていることは、子どもたちの気持ちを尊重することです。自分たちで考えて、自分たちで決めてほしいと願っているからです。

そこで子どもたちから出た意見は、
「子ども同士で声をかけあう」「これでうまくいくかわからないけれど、やってみたい。1か月頑張ってみて、それでやっぱり難しかったらその時にみんなで考えたい」というものでした。

結果はこれからのお楽しみですが、子どもスタッフの活動を通して、子どもたちが得られるものは多くあると感じています。

・お手伝いをして、みんなが喜んでくれることが嬉しい。
・「ありがとう」「おかげで助かった」と褒められることが自信につながる。
・「仕事」と「遊び」の葛藤があるから「どうしたらいいか」自分で考える。
・子どもスタッフ会議で、みんなの意見を聞いたり、自分の意見を伝えたりする。

子どもからの何気ない一言からスタートした企画が、私にとっても学びの多い時間となりました。
これからも子どもたちの心と一緒に、<稲浜小アフタースクール>という場を育てていきたいと考えています。

文・稲浜小アフタースクール/高橋結貴

▼子どもスタッフについて、子どもたちがリポートしてくれた動画はこちら!

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