【ご報告】「超アフタースクール〜みんなでつくる、放課後の未来〜」を開催しました!
2020年11月20日(金)、「世界こどもの日」に合わせてオンラインイベント「超アフタースクール〜みんなでつくる、放課後の未来〜」を開催いたしました。
本イベントは、この大きく様変わりした環境下の今、社会は子どもたちの声に寄り添えているのか、またその中で放課後の居場所はどうありたいかを問い、参加者の皆様と一緒に考える会を目指し開催させていただきました。
▼超アフタースクールの概要はこちら
https://npoafterschool.org/archives/news/2020/10/30026/
約240名の方がお申込みくださり、各セッション多くの方にご参加いただくことができました。改めましてご参加者の皆様に心より感謝申し上げます。当日の様子をレポートさせていただきますので、見逃してしまった方はぜひご覧いただけると嬉しいです!
■午前の部
▼対談「これからの放課後を考える」
(文部科学省総合教育政策局 地域学習推進課 地域学校共同活動推進室長 岡 貴子氏 / 放課後NPOアフタースクール代表理事 平岩国泰)
イベントの冒頭には文部科学省より放課後部門のご担当をされている岡 貴子室長にお越しいただき、私ども代表の平岩と対談を行いました。
現在の放課後に関わる制度や仕組みはどのようになっているかも触れていただいた上で、今の放課後は子どもたちの願う時間になっているか、これからどうなっていくことが望まれるかを平岩と共に語っていただきました。
改めて放課後の時間の価値に言及する中で、見えてきたのは保護者、先生、放課後支援員、地域住民の皆様などみんなが子どもたちの健やかな毎日を願っているということ。それぞれの役割だからこそ見つけられる子どもの一面もあります。大人が柔軟に手を取り合いみんなで子どもたちを応援していく社会をこれからも目指したいです。
★事前に公開していたお二人の放課後の思い出はこちら!
▼子ども達による放課後現場(小学校内)紹介!
この時間は、「アフタースクールニュース」と名付けて、ニュース番組風にアフタースクールの様子をご紹介いたしました(笑)
当団体の看板キャスターw、マネジャーの有坂が進行させていただき、3つのアフタースクールを動画を交えてご紹介!
・みんなの居場所を自分たちもより良くしていきたいという子どもたちの想いから始まった「子どもスタッフ」
・日々の場を子どもに委ねるアフタースクールづくり
・学校を最大限活用した環境設計
などをご紹介すると共に、大人がどう関わっているかもご案内させていただきました。
一体型、放課後子ども教室など拠点ごとに運営形態や状況は異なりますが、どのような状況であっても子どもたちを主体にした放課後づくりを目指しており、それが放課後の自由さや多様性といった大事にしたい価値観を広げて行けると考えています。
ちなみに!参加者アンケートからも「オンライン配信に慣れていますね!」とお褒めの言葉をたくさんいただきました!私たちもまだまだ勉強中ですが、コロナ禍を機にこうした配信スキルを磨く勉強が進み、また様々な企業様のご支援によってオンラインプログラム開発・開催の機会も多く頂いております。
リアルにかえがたいこともたくさんありますが、オンラインならではの楽しみ方を習得しながら、子どもたちへも大人の皆さんへも楽しい時間をつくりたいと心がけており、その時にできるベストな手段を活用し「楽しい」を全国に届けていきたいとスタッフ一同考えております。
先日そうした想いを形にした映像も公開しましたので、ぜひこちらもご覧下さい。
【企業×NPO】子どもたちの「やってみたい!」を、あなたと。(Social Design Team)
https://vimeo.com/481501710
▼配信の舞台裏をちょっぴりご紹介!
本番前の有坂キャスター
手前で技術対応しているのが当団体の敏腕Dです!
代表平岩による激励カンペ(笑)
▼みて!きて!マネして!オンラインプログラム事例紹介
午前の部、最後のセッションは、放課後現場運営者の方にすぐに真似していただけるオンラインプログラムの事例をご紹介しました。
大勢の子どもたちがいる場で機材をセッティングしたり、オンライン向けに内容を考えたりするのは大変ですし、また専門機材を用意できる余裕は放課後の現場にはないので、現場スタッフの負担になりすぎず大人も楽しく新しい挑戦に踏み出せるような内容を私たちも日々模索しています。
これまでの経験が少しでも他のクラブにとってお役に立てれば嬉しいですし、気軽に参加できる機会をこれからもつくっていきたいと思います!
■企業ご担当者様向けセッション
▼ニューノーマル時代の放課後/学校授業
ソーシャルデザインチーム、チーフマネジャーの押塚より、企業様と共に行っている全国の放課後や学校での教育活動について、事例と合わせて紹介いたしました。
アフタースクールモデルだけでなく、ソーシャルデザインチームの取り組みも子どもたちを主体にした学びや遊びを社会全体でどうつくれるか、ということに挑戦しています。1組織だけではできないことも、一緒に歩んでくださる企業の皆様と今の時代ならではの放課後、学校授業の在り方を模索しながら進めています。
■午後の部
感動体験プログラム「プログラミングブロック MESH™️で発明家になろう」
企業連携事業の1つ、感動体験プログラムをこの日開催しておりましたので、超アフタースクール参加者の方にもご見学いただきました!
どのような構成でプログラムが展開しているのか、また現地放課後クラブさんの反応など、ありのままをご覧いただきました!
▼拠点対抗!マニアッククイズ選手権
こちらもご見学自由だった放課後NPOのオリジナルオンラインプログラムです!この日は東京、千葉、岡山の3つのクラブをつなぎ、とってもマニアックな(笑)クイズ大会を開催しました!
超マニアックゆえに正解の感動がすごい(笑)
▼子ども大人会議
小学生と大人の代表の皆さんで、放課後について真剣に考える会議を開催しました!大人代表は保護者の方や学校の先生、放課後現場職員や午前の部でもご登壇いただいた文科省の岡室長です◎
進行はモジョコンサルティング合同会社代表 長浜洋二さん!さらにこの会議の様子を、株式会社TAM アートディレクター 日高由美子さんにグラフィックレコーディングしていただきました!素敵な皆様とご一緒できたこと感謝申し上げます。
全国の小学生に「放課後の時間に何がしたいか」を尋ねたアンケートランキングも共有し、納得のものもあれば意外な答えに一緒に驚いたりました。
参加した子どもたちにも事前にどんな放課後を過ごしたいかを絵にしてきてもらっており、素敵なイラストの数々が!
一方で、「実際に放課後はどんなふうに過ごしている?」と聞くと、高学年になるにつれて塾など勉強も忙しくなってきて、なかなか好きなことに時間を使えなくなっているようです。
今回、子どもたちから「本当はこんなチャレンジもしてみたい」と思っていることを聴き、それに対し周囲の大人たちから「遠慮せずに言ってみたらできることがあるかもしれないよ」とすぐに背中を押してもらえたことはお互いにとってとても良い機会でした。
「放課後の学校はみんなのためにどんなふうに活用できるかな」と具体的に一緒に考えられたことや、"勉強も頑張りたい!"という子どもたちの想いも応援したいとみんなで感じあえたことも学び多い時間でした。
ある子からは、「今年は修学旅行もなくなってしまったので、学校でみんなでお泊まりしたりお化け屋敷をやったらすごく楽しそう」と教えてくれました。
大きな変化を子どもたちなりに受け止めて、大人でも難しい中で一生懸命に毎日を楽しくしようと頑張っています。
こうした声に耳を傾けて、一人ひとりができることを考え実行することをずっとずーっと続けていきたいとまた強く感じさせてくれる会となりました。
日高さんによる素晴らしいグラフィックレコーディングでさらに楽しめます!
▼グラレコを全部みる!
https://npoafterschool.org/wp-content/uploads/2020/11/1120_kodomootona_compressed.pdf
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■ 満足度99%!ほとんどの参加者の方に放課後の重要性を感じていただけた1日
▼参加者アンケートより
「放課後の現状や重要性を学べたとともに、私たち大人にできることはまだまだあるな、と可能性を感じることができました。地方だからこそできること、そして足りないこと、学んでいかなければならないこと…。私自身ももっと視野を広げていきたいと思います。」
「とても参考になりました。子どもたちに寄り添って「私たちが、今できる事。今しかできない事。これからできる事。これからしたい事」を考え、行動していきたいと思います。」
イベント終了後、参加いただいた皆様より嬉しい声をたくさん頂戴しております。いただいたご意見を踏まえながら今後も改善を重ね、子どもも大人も楽しい放課後をみんなでつくる社会を目指し、取り組んでまいります。
この度は本当にありがとうございました!!
本イベントは、日本財団の助成により開催いたしました。
文・放課後NPOアフタースクール 広報/すずき