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【学童保育等運営事業者対象アンケート結果】放課後活動におけるオンライン活用調査

私たち放課後NPOアフタースクールは、子どもたちの放課後に様々な楽しいをつくる手段として、社会とつながれる、テクノロジーを使って新しい遊びを生み出すことができる環境づくりに取り組んでまいりました。これまでにも放課後の時間ならではの魅力的な活動が子どもたちの発想からたくさん生まれ子どもも大人もみんなで新しい遊びと学びを楽しんでいます。
あらゆる可能性を持った放課後の現場で、働く大人も生き生きと自分らしく楽しみたいという思いから、一般的にアナログが多い業務のペーパーレス化やシステム活用にも積極的に取り組んでおり、日々改善を繰り返しながらも、数年前までは考えられなかった程、効率化が進みました。そしてスタッフ同士のコミュニケーションが多様になったことも大きな変化です。

2020年、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、教育現場におけるインターネット環境の整備やパソコン・タブレット等ICT機器の導入検討が各地で急速に進みました。多くの放課後現場にとって様々な面でハードルの高いICT・オンラインの活用。それは大切にしてきたリアルな体験と併用できるのか、興味はあっても余裕がない現場で本当に導入できるのか、と挑戦すべきか迷いや不安の声をいただくことも多くありました。

私たちは、これまでの遊びと同じように未来に向かって生きていく子どもたちがテクノロジーも新しい遊びに変えていくことを応援しています。

この度、私たち同様日々子どもたちを見守り成長を間近で応援している放課後現場の皆様を対象に、アンケート調査を実施いたしました。
オンライン活用への率直な思いをお伺いすると共に、挑戦を希望する方々へはどのような支援があれば良いかヒアリングさせていただきました。

放課後活動におけるオンライン活用に関するアンケート概要】
実施期間:9月4日(金)〜9月11日(金)
対象  :学童保育、放課後児童クラブ、放課後子ども教室等、放課後の居場所運営に関わる方
総回答数:66件

★本アンケートにおけるオンライン活用とは★
・子どもたちへの活動(プログラム)にインターネットを使用して外部とつながる
・放課後クラブに来室できない状況になった時、オンラインで自宅と放課後クラブをつなぐ
・職員の業務を効率化するためにIT環境を整備する

結果内容を一部ご紹介いたします。
※まとめ詳細についてはこちらをご覧ください。


インターネットは、今回の調査では7割以上の放課後現場にありましたが、無線で利用できるのは約半数。
利用できる場所がある程度固定されてしまうことが想像できます。


ICT端末のほとんどが職員の事務作業に使用されており、また子どもの入退出チェックでのシステム使用もほとんどないことからアナログでの業務が多いことを改めて受け止めました。


外部プログラムへの参加、あるいは離れた人と会話を楽しむための環境はほとんど整っていません。
感染症のこともありますが、社会と子どもがもっとつながれる手段が全国の放課後に足りていません。


挑戦してみたい!という想いは半数以上の方がお持ちですが、同時に迷いも。


挑戦に踏み出したい1番の理由は、何よりも子どもたちの笑顔です。活動制限も多い今年、これまでは当たり前だった遊びにも制約が増え、各クラブ子どもたちと創意工夫しながら今できる遊びや学びを模索していますが、限りもあります。広い世界の中の様々な出会いを子どもたちに届けたいという強い想いを感じます。


一方で迷う点としては、環境面のこともありますが、元々放課後の現場が抱えている課題でもある人材等のリソース不足です。安全を確保しながら限られたリソースで新しいことに挑戦するのは大変なことですよね。


肌の温度が感じられる距離で成長を応援し、またそうした経験をずっと大切にしてきた分野だからこそのもどかしさもありますが、そんな放課後の現場でもこれほど重要視されるようになったオンライン活用が全国で広がるよう、私たちにできる支援をこれからも続けていきたいと思います。

今年の夏、社会の様々な力をお借りしながら実施することができた「みんなのアフタースクール」は、全国の放課後現場にオンラインで楽しいを届ける取り組みです。

勇気が必要な最初の一歩を踏み出した各団体の皆様からの感想もたくさんいただくことができました。

▼「みんなのアフタースクール」実施レポートはこちら
https://npoafterschool.org/archives/blog/2020/09/29842/

これからも、子どもも大人も楽しい今、そして未来を目指し私たちにできることを最大限邁進してまいります。

放課後NPOアフタースクール

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