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【緊急アンケート結果公開】休校中の子どもたちが最も求めていること

4月に発令され全国区に広がった緊急事態宣言は、感染拡大が終息していない状況を鑑み5月末までの延長が発表されました。
一部地域では徐々に教育現場や経済活動の再開が始まっていますが、特定警戒都道府県を中心に学校再開はまた少し先延ばしとなりました。

放課後NPOアフタースクールでは、自宅で過ごす子どもたちに向けてできることを模索する中で、その実態を知るために保護者の方に緊急アンケートを実施しました。

【休校中の学びに関するアンケート概要】
実施期間:4月27日(月)〜4月30日(木)まで
調査方法:インターネットでのアンケート調査(SNSにて広報)
対象  :休校中の小学生のお子さんを持つ保護者の方
総回答数:438件

その結果内容を一部ご紹介いたします。
※まとめ詳細についてはこちらをご覧ください。

家族との時間が増えたことには喜びがある一方、保護者の方もお仕事中はなかなか子どもたちとの時間を作りにくく、また外出制限もあり自由に過ごせないため寂しさや窮屈さを感じているようです。特に友達や学校とのつながりを失っていることは子どもにとって大きなショックとなっています。


多くの保護者が在宅勤務をしており、子どもの欲求に対してタイムリーに対応できないことに罪悪感を感じていらっしゃる方が多く見受けられました。
日々の家事の負担も増える中で、学校から出されたプリントの丸つけなど学習面も保護者のサポートを必要とすることが多く、全て家庭任せになっていることに疲労が蓄積され続けています。


休校延長に伴い、少しずつ拡大を見せ始めている学校のオンライン授業について、アンケートを実施した4月末時点では、わずか14%の実施に留まっていました。特にビデオ会議システムを使った双方向型授業は全体の2%と非常に少ない結果です。


満足度も半数以上が満足していないことがわかり、その最たる理由は多角的なコミュニケーションの不足により子どもの気づきや学びの機会につながっていないというご意見が非常に多く見受けられました。


保護者の方のサポートにより、宿題など自主的に学習をしている子も多いですが、長時間集中できる環境を家庭内に作るのは難しく、1日の過ごし方については各家庭不安や悩みが多く見られます。

<保護者コメントより>
勉強はして欲しいが、強要はしたくない。子どもとどう接すればいいのか分からない。⻑期の親子の密着した環境をいいものにしたいが方法が分からず空 回りしている。(群馬県太田市)


短期的には学習面の遅れを不安に感じる声も多いですが、保護者の方を通して子どもたちから聞こえてくるのは「友達や先生に会いたい。つながりが欲しい」という声でした。人と人とのつながりが育む社会的な学びが失われていることが、今大きな不安となって子どもの心身に表れています。友達や先生、異学年含めた交流、気付きや新しい発見があるコミュニケーションが子どもたちにとっては非常に重要であることを私たちは今改めて痛感しています。
「学校の先生と毎日10分挨拶ができるだけでも嬉しい」「学業以外の面で学校で友達と過ごして得ることは計りしれない」というご意見はまさに子どもや保護者の心からの願いと受け止めています。

<保護者コメントより>
様々な体験機会の逸失によって、その年齢ならではの精神的な発達、価値観の成⻑など、心の面での成⻑がより心配になってきます。(東京都渋谷区)


放課後NPOアフタースクールも、オンラインを活用しながら各地の学童保育支援や自宅で過ごす子どもたちに向けたオンラインアフタースクールの活動などできることから少しずつ取り組んでいます。大好きな友達や大切な人とつながっていたいと願う子どもたちのために、社会全体で力を合わせて今できることを増やしていきたいと思います。

ご協力くださった皆様、本当にありがとうございました!

文:広報 鈴木香里

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