【感動体験プログラム】10月30日&11月6日 自分が描いた絵がイキイキと動き出す!オリジナルアニメワークショップ
10月30日(水)と11月6日(水)の2日間、京都市南区にて、感動体験プログラム「オリジナルアニメワークショップ」を実施しました!
ワークショップには小学2年生から5年生の20名が参加。2日間のワークショップを通じて「アニメーションの基礎」を学び、最後には子どもたち自らが描いた生き物やキャラクター、人物を生き生きと動き出すようなオリジナルアニメーションを完成させるワークショップです。
ソニーの「感動体験プログラム」は、国内における子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして始まりました。アニメワークショップやサイエンス、プログラミングなど、ソニーグループの技術やコンテンツを活かした様々な分野のプログラムを通じて、子どもたちの創造性や好奇心を育むことを目指しています。放課後を過ごす子どもたちのもとへ年間25回届けています。
今回のオリジナルアニメワークショップは、「おじゃる丸」や「チコちゃんに叱られる!」など、たくさんのアニメーションづくりにかかわられている遊佐かずしげ先生にお越しいただきました。
まずは、「尺取り虫」を描いてみましょう!
「尺取り虫ってどう動くんだっけ?」との遊佐先生からの質問に、「クネクネ動く!」と子どもたち。虫の動きを想像しながら描くことが大事だということを教えてくださいます。描きながらパラパラと、1枚目2枚目で動きが出ているかな?と確認します。「すごい!動いてる!」と2枚描いただけでも子どもたちは動きがでることに大喜びです。始めと終わりを描いた後は、間の絵を描きます。これが、絵が動いて見えるようにするためのアニメの絵の描き方「中割(なかわ)り」の技です。「中割りで動きがとってもスムーズになりますよ」と遊佐先生のアドバイスをいただきながら難しい技にも挑戦していきます。描いた3枚の虫を実際に動画で見てみると、「あ!動いてる!」と自分の描いた作品が動くことに、恥ずかしがりながらも嬉しそうな表情を浮かべる子どもたち。「なんか変やわぁ」とつぶやく子どもに遊山先生は、「アニメは現実と違うことも描けるのがまた面白いですよね!」とおっしゃり、とても勉強になります!
次は、それぞれが好きな絵を描いていきます。
みんなとても集中して取り組み、そんな残り時間も迫る中、こちらの女の子は、どうやら鳥の動きを表現したいようなのですが、中々納得がいかない様子。何度も描いては消して、と悩んでいました。すると遊佐先生が、「鳥の羽の動きは中々難しいんだけど、良くチャレンジしているね~!頑張って描いてみよう!」と女の子を勇気づけながら、鳥の羽ばたきをどうアニメーションで表現したら良いのか、実演しながら教えてくださいました。
悩みながら絵を描いていた子は、「そうか!」と目をキラりとさせ、ひらめいた様子。一気に仕上げていき、みんな時間内に4枚のアニメを完成させ、先生に提出することができました。さぁ、いよいよ自分たちが作りだしたアニメーションの鑑賞会です。
こちらの作品は可愛いこうもりのダイナミックな羽根の動きが見事にアニメーションとして表現されており、会場からも「おぉーーー!」と歓声が。さらに、羽根を上下に動かすと同時に、こうもりの表情も、笑顔になったり、ちょっと怖い顔になったり、変化しているのです!「お見事!みんな拍手!」と遊佐先生からもお褒めの言葉がありました。
他にも、「女の子が連れてきた猫が新しい衣装に着がえている絵」、「演奏会でスポットライトに当たりながらフラフープを回している女の子」、「3人のお友達とダンスを披露している様子」など、十人十色の個性溢れるアニメーションが出来上がり、見守る保護者の歓声も上がる中、鑑賞会を終了しました!楽しい時間は、本当にあっという間ですね。
今回も遊佐先生は、自分で生み出したキャラクターを動かそうと必死に考える子どもたちに親身に寄り添りながら、また時にコミカルな会話を混ぜながら、子ども達との楽しい創作の時間と空間を創り出してくれました!
実は、ワークショップ終了後も黙々とアニメーションを手掛ける一人の女の子の姿が・・・。現地のスタッフに聞くとこの子は、普段からお絵描きがとても好きなようですが、今回のワークショップで、実際に自分が書いたキャラクターがアニメーションとして動き出すことにのめり込んでくれたようでした。
遊佐先生と過ごした2日間で描いたキャラクターや生き物のように、このワークショップを経て、みんなの日常が今よりもっと生き生きとしたものになると嬉しいなと思います。
遊佐先生、参加してくれた子どもたち、スタッフの皆様、有難うございました!