【Episode0】物語で想いを伝えるプロジェクト #千駄木act
こんにちは。
放課後NPOアフタースクールで広報を担当しています、すずきかおりです。
今年、放課後NPOアフタースクールはおかげさまで設立10周年を迎えました。
これまでは自分たちでモデルとなるアフタースクールを開校・運営し、目の前の子どもたちに豊かな放課後を届けることに全力を尽くしてまいりました。これからも素敵な子どもたち、保護者の皆様、学校の先生方や地域の皆様、応援くださるすべての方々とアフタースクールをさらに進化させていきたいと思っております。
一方で設立当初より、学校施設を活用し地域で子どもたちを応援する「アフタースクールモデル」を日本の社会インフラにすることを願い、「アフタースクール、全国で!」という目標を掲げて少しずつ活動の幅を広げてきた放課後NPOアフタースクールは、これからますます本格的な全国放課後支援に向け動き出していきます。
10周年の節目に改めて「なぜ学校を活用し地域で子どもを育てる放課後を私たちはつくりたいのか」にもう一度向き合い、広報担当として社会に伝える役割をいただいた私自身が細胞で感じて言葉にしたいと思い、新しいプロジェクト「物語で想いを伝えるプロジェクト」を立ち上げました。
歩きながら少しずつ
文京区千駄木地域でのチャレンジを決めてから、千駄木の街を度々訪れては様々な方に出会いました。また出会った方がまた別の方を繋いでくださり、この街のことをたくさん教えてくださいました。そして本当にたくさんのお力添えをいただいています。愛情に溢れた一言一言が、そこにある暮らしを鮮やかに映し、なんとかしたい!と願う課題は地域への愛を強く感じました。
人と人との出会いの中に「好き」や「関心ごと」、「こうありたい」と思う自分自身がきっと見つかるはず。千駄木の皆様にそう教えていただいた気がします。
プロジェクト始動直前、台風19号が日本列島を襲い、各地で甚大なる被害が発生。今もなお復旧活動が行われています。大地震や大雨による土砂災害など、日本のどこにいても自然災害に見舞われる可能性があることを年々強く痛感し、大事な人、もの、ことをたくさん増やし、自分自身も含めてその大切なものを守っていくこと。それこそが失われるものが多いこの時代において、生きるための学びなのではないかとも感じています。
地域を愛する物語を映画にする
かつては様々な地域に土地の物語が受け継がれていました。1つの地域に永住するばかりではなくなった今、そうした昔話の伝承が難しくなっています。郷土をより愛するための物語を今の子どもたちとつくりたい。文章、ダンス、音楽などアウトプットの方法はたくさんありますが、今回は映画を制作します。多様な価値観を共有し、映し出すものの世界へ観る人すべてを連れていってくれる映画表現の力を私自身も強く信じています。映画は時にたった1人の人生を救います。それはきっと世界中を救う力も持っていると信じたいのです。
子どもたちに最も伝えられる人が一番
物語の制作から本物の映画制作まで、そのすべてを教えてくれる方に今回の講師をお願いしています。お招きしたのは株式会社イグジットフィルムの田村祥宏さん。ご縁あって放課後NPOアフタースクールのブランディングムービーも制作いただきました。田村さんの作品制作に対する姿勢や各地でのご活躍から最高の先生であると確信があったのですが、ムービー制作に参加したアフタースクールの子が「大人に伝えたいことを伝えるために映像をつくりたい」と言った時、絶対にお願いしたいと心に決めました。
子どもたちは地域との出会いの中でどんな物語を生みだすのか、私自身が最も楽しみにしています。学ぶことが生きることにつながるように、新たな出会いが暮らしの中でそっとずっと続いていくようにと願っています。プロジェクトの様子は随時レポートをしてまいりますので、どうぞ宜しくお願いいたします。
<感謝を込めて>
本プロジェクト実施にあたり、将来こうした学びが広がることを目指しご寄付を募らせていただいております。始まったばかりの本企画にご寄付をいただいた皆様に心からの感謝を申し上げます。
期間中、継続して募集しておりますので、子どもの力、地域の力、クリエイティブの力を信じてくださる皆様からの応援をお待ちしております。