【全力感謝!】放課後NPOアフタースクール10周年記念フォーラム
2019年6月10日(月)、特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクールは、法人化10周年を迎えました。
10年間駆け抜けてきた中で本当に多くの出会いがあり、その1つ1つが私たちの「今」につながっています。
この日、溢れんばかりの感謝の想いを、代表・平岩国泰がブログにしておりますので、ぜひこちらもご覧くださると幸いです。
日を置いて6月16日(日)、聖心女子大学の宮代ホールをお借りし、「放課後NPOアフタースクール10周年記念フォーラム」を開催させていただきました。
ご来場くださった皆様、心を寄せてくださった皆様、本当にありがとうございました。
おかげさまで盛会のうちに終了することができましたことを改めて感謝申し上げます。
皆様と共に創り上げたあの素晴らしい時間をご紹介させていただきます。
直前まで心配されていたお天気も当日は軽やかに晴れ渡り、お日様にお祝いいただいているようなはじまり、手作り看板でお客様をお出迎えします。
美しいお花の数々を贈ってくださった皆様、本当にありがとうございました!とっても華やかで幸せなロビーになりました!
続々とご来場いただき、総勢300名以上の方が足を運んでくださいました。皆様が持っているグリーンのエコバックには当日資料やご協賛企業様からのグッズが入っています!
使い捨ての袋はもったいない&せっかくなら使っていただけるものが良いとスタッフが長年お付き合いのある会社様につくっていただきました。ナイロン製なのでお買い物バッグとしての利用はもちろん、アフタースクールにお越しいただく際の室内履き入れとしても活用いただけます♩
入り口で配布される謎のうちわは後ほどのお楽しみです笑
3月に発売した代表平岩初の著書「自己肯定感育成入門」もロビーにてちゃっかり販売。お買い求めくださった方、ありがとうございました!
そしていよいよ開演!
暗転し、創立記念日にお披露目となったブランディングムービーの上映でスタートです!
放課後という時間が持つ価値を「物語」にしてお届けしました。
続いて!とっても素敵なステージのはじまりです◎
3校のアフタースクールの子どもたちが合同でチアリーディングの発表をしてくれました!こうした合同発表は初めてでしたが、子どもたち一人ひとり、積み重ねた練習の成果を自信満々の笑顔で披露!
素晴らしい演技に会場からは「おお〜!」や「わぁ〜〜」と感嘆の声が上がり、また温かい拍手が惜しみなく送られました。ブラボー!
そして我らが代表でありALL放課後NPOのキャプテン、平岩国泰の登場です。
感謝の想いと共に平岩が言葉にしたのは、「こんな景色を見られる日が来るなんて本当に思ってもいませんでした」という一言でした。
きっとその一言には数え切れない感謝が含まれていました。
数え切れない苦労も、数え切れない思い出の数々も。
走り始めたその日から、応援くださる方が増え、共に走る仲間も増え、これまで色んな方に叱咤激励をいただきながらここまで歩んで来られたことに深く深く感謝をさせていただきたい。
今日という日はそんな日でありたいと会の趣旨をお伝えさせていただきました。
そして皆様が気になっていた「うちわ」。一つひとつにアフタースクールスタッフの名前が入っており、使い方は2つ。
・アフタースクールスタッフにエールを送ってください!
・ステージが面白かったらうちわを振って表現してください!
あんな方もこんな方も振ってくださって本当に嬉しかったです。ありがとうございました。
※平岩に定期的に促されて振ってくださるお客様。うちわは最後に回収され、子どもたちの工作材料になりました◎
続いて、今回特別にお越しいただいた素敵すぎる司会者のご紹介です。
TBSアナウンサー、水野真裕美さん
毎週日曜放送の「サンデーモーニング」でご活躍されており、この日も生放送を終えて会場に駆けつけてくださいました!
ステージがさらに明るくなりましたね^^
そしてご来賓の皆様のご紹介です。
もう本当に豪華な皆様にお越しいただきました。放課後NPOアフタースクールの理事・アドバイザリーボードの皆様がこんなに駆けつけてくださいました。
お名前をご紹介させていただきます。(あいうえお順)
池本美香さん(日本総合研究所)/植竹隆政さん(カノビアーノシェフ)/豪田トモさん(映画監督)/坂本嘉種さん(ザリガニワークス)/白石智哉さん(フロシネス・パートナーズ株式会社)/瀬川晶司さん(プロ棋士)/永井一史さん(HAKUHODO DESIGN)/中村陽一さん(立教大学大学院教授)/丹羽恵久さん(ボストンコンサルティンググループ)/平岩理緒さん(スイーツジャーナリスト)/古田敦也さん(スポーツキャスター)/松延康さん(理科教育研究フォーラム)/松本理寿輝さん(ナチュラルスマイルジャパン株式会社)/武笠太郎さん(ザリガニワークス)/森本千賀子さん(株式会社morich)/安渕聖司さん(アクサ生命保険株式会社)/柳澤大輔さん(面白法人カヤック)/吉田博彦さん(NPO教育支援協会)
皆様よりお一言ずつご挨拶をいただきました。
とっても心強い応援団の皆様、本当にありがとうございます!!
全員で10thポーズ!ゴージャス...!
続いて!これまでの10年間を簡単に振り返ってみました!
サンデーモーニングをご覧の方にはお馴染み!手作り模型を使ってニュースを伝えるコーナーがありますが、今回はなんと!アドバイザリーボードの武笠太郎さん(ザリガニワークス)が手作りしてくださった模型で水野さんが説明くださるという豪華バージョン!宝物です!!
活動開始当初からスタートし、水野さんの軽やかな説明に合わせて武笠さんがパタパタと段ボール模型を変形させて楽しく展開!
最後は10周年のくす玉が割れてフィニッシュ!なんて楽しい時間でしょう!
水野さん、武笠さん、本当にありがとうございます!!!
次は、本フォーラムのテーマである「放課後という時間が持つ、価値・可能性」について平岩が講演を行いました。
今回特にお伝えさせていただいたのは、放課後はゴールデンタイムであるということです。『自由×創造×協働』がそのキーワードです。
安全で豊かで誰もが利用できる放課後の居場所を日本全国につくりたい!と私たちはアフタースクールモデルをつくり、日本に広げることを目指していますが、単なる場の提供がゴールでは決してありません。
そもそも放課後は子どもたちにとってどんな時間だったらいいのか、子どもの声に耳を傾け、その時代ならではの学びや生き方にもきちんと向き合いながら一緒につくっていきたい。
子どもたちが自由に過ごし方をデザインできること、創造性豊かな時間であること、友達と協働して遊んだり、何かに夢中になれる時間であること。
そんな放課後を私たちは目指しています。
平岩の講演から、グラフィックファシリテーターの山田夏子さんにもご登場いただき、ステージ上で繰り広げられる話を同時進行でイラストにしていただきました。
言葉がワクワクするイラストになっていく様子は本当に圧巻です!
色鮮やかなイラストに目を楽しませながら続いて子どもたちの登場です。
子どもたちは今どんなことを感じ、考えているのでしょうか?
アフタースクールに来てくれている2人の子に登壇いただきました。
一人目は4年生のエリカちゃん。
放課後にたくさん本を読んだこと、工作をしたり、獣医さんに色々教わったこと。
お友達と色んなことに挑戦できるのが楽しみで、ダンスをするのが大好きなこと。
市民先生として来てくれた歌手のMiiさんにとっても憧れていること。Miiさんのような人になりたいこと。
これからもたくさんお友達をつくりたい。
エリカちゃんは放課後の時間にたくさんの思い出と希望を持ってくれていました。
そしてこんなことも。
「私はロボットがなんでもしてくれる世界が来たらうれしいです」
会場からは愛らしい意見に笑い声が起きましたが、その理由は今を、そしてこれからの時代を生きる人としてとても素敵でした。
「ロボットのおかげでできた時間で、子どものお世話をしたり、お仕事をたくさんしたり、家族の時間や自分の時間を大切にしたいです。
そして、世界中の人が好きなことにチャレンジできるといいなと思います」
テクノロジーの発達は現代においてもめざましく、家事のほとんどをこなしてくれる時代はもうほとんど来ているといってもいいかもしれません。
彼女が10歳の目で見ている世界。テクノロジーで楽がしたいわけではありません。自分や家族を大切にしたい。たくさんお仕事がしてみたい。自分だけでなく、世界中の人がそうであってほしい。
私たち大人は今、何をすべきでしょうか。
会場はしっとりとした空気に包まれ、私たちの頭と心をそっと未来へと連れて行ってくれました。
続いて登壇してくれたのは、6年生のてんしょうくんです。
まず最初に、アフタースクールがあってよかったことが2つあると話してくれました。
他の学年の子と遊ぶことができたこと、そして自分は守られていると実感できたこと。
「自分はひとりじゃない」と知ることは、とっても大切なことです。それを12歳で自ら気づいた彼はなんて素敵なんだろうと胸を打たれました。
そして交流、協働することでひとりではできないことを成し得ることができると、友達や地域とのつながりの中で体感したことを伝えてくれたのです。
その上でさらに自分たちの生きている世界をより良くするための提案をしてくれました。
「子どもが巻き込まれる事件や事故が減るように、地域で子どもたちを見守ってほしいです」
さらに、自分たちが大きなけがをしないようにいつも大人たちが見守ってくれていることを伝えてくれた上で、公園のルールが少し厳しく、サッカーや野球ができるところが多くないという話をしてくれました。
そしてこう続けます。
「大人の意見で決めてしまうだけでなく、子どもの意見も聞いてほしいと僕は思います」
まっすぐな気持ちが会場中の大人一人ひとりに向けて投げかけられました。
「僕たちが望む未来は平和と平等です。戦争や争いをなくしてみんなで楽しく生きる未来だと僕たちはうれしいです」
「僕は思う」という彼の想いから、「僕たちは望む」という子どもたちみんなの願いへと変わりました。切なる、心からの願いです。
最後はこう結んでくれました。
「僕には外国人の友達がいます。だから日本の人は差別や偏見をなくした方がいいと思います。そうすれば平和で平等な社会がつくれると思っています」
子どもたちの世界も美しいばかりではありません。知らないからこそ時に全く悪意なく強い言葉が出てしまったり、違いを理解するのに時間がかかることもあります。
しかし、大人よりずっとずっと優しくて寛容。「友達」が世界を新しくしてくれるのです。
大切な人のために、優しい世界であってほしい。
顔の見えない、漠然とした嫌いや苦手ではなく、目の前の誰かを大切にしたい。当たり前のことを大事にしたい。
ただそれだけなのです。
この場に来てくれて、大事なことを話してくれた2人に盛大な拍手が贈られました。
本当にありがとうございました!
最後はさせてごめんねの10周年ポーズ(笑)
いよいよフィナーレが近づいて来ました。
最後を飾っていただくのはこちらの方々です!
アクサ生命保険株式会社 代表取締役社長兼CEO/安渕聖司さん
株式会社HAKUHODO DESIGN 代表取締役社長/永井一史さん
株式会社morich 代表取締役社長/森本千賀子さん
をパネリストにお迎えし、
素敵な司会をしてくださっている水野さんにも参加いただいて、パネルディスカッションを開始!
ファシリテーターは平岩が努めさせていただきました。
それぞれの子ども時代の放課後の話から始まり、当時の経験が現代に活きていること、また今の時代に求められる放課後の姿をお話いただきました。
子ども時代の失敗談では笑いが起き、また時にグッと胸を打つお話も。
大テーマである放課後の価値とはという問いに対していただいた言葉をご紹介させていただきます。
「自分で選んで自分らしくいられる時間というのは素晴らしいと思います。それぞれが自分はこれがやりたいと言える環境や時間をもっと増やしてあげて、自分の人生の中でもっと色々やってみたいと思える時間にしていけたらいいなと思います」(安渕さん)
「(アフタースクールの活動を見て)放課後の価値は子ども視点もあるし、大人が色んなことを発見していく場でもあるんじゃないかなということを感じました」(永井さん)
「大人が仕事をしている背中を見ることが私の放課後では日常でした。(先生や親ではない)大人との接点を一番最初に持ったのが放課後だったと思うと、市民先生は本当に貴重な存在だなと思います。
長年多くの方の『キャリア』を応援する仕事をしてきましたが、大人になるまでキャリアに触れてこなかった方々を見て、もっと前の段階で触れる機会が必要だと強く感じます。大人が自分の持ち場でキラキラ働いている姿を見せることはものすごく大事だと思っていて、アフタースクールの価値はそこにあるなと感じています」(森本さん)
「あれがきっかけでこういうことが好きになったよなとか、興味が持てたなとか、自分と対話してはじめてのきっかけをたくさん与えてくれたのが放課後だと思います」(水野さん)
素敵な皆様からのお話、こんなに貴重な時間をいただけてとっても幸せでした。
温かくて素晴らしいメッセージを本当に、本当にありがとうございました!
欠かさず10周年ポーズ!
ここまでを描いた壮大なグラフィックレコードが完成し、平岩と水野さんで振り返ります。
素晴らしい作品にしてくださった山田さんにもメッセージをいただきました。
「私にも7歳と4歳の子どもがいて、もっと学校を楽しめたらいいなと思います。テストとか、こうやらなきゃいけないみたいなことを子どもの力で打ち砕けるような、そんな発想や勇気を放課後が与えてくれたらいいなと思っています」
大共感しながら、本当にそうしなければという使命感もいただくことができました。
山田夏子さん、本当にありがとうございました!!
===
パネルデスカッションの最後に会場からこんなご質問をいただきました。
「今後のアフタースクールの1番の課題はなんですか?」
平岩「本日はいいご報告ばかりさせていただきましたが、最大の課題はやはり全国にこのモデルを広げることができるかという所だと思っています。課題を細かく分けると、人・場所・金という分け方を私たちはよくしています。
このモデルをやり切る人が(全国各地に)いますか?という問題。そして学校の利用も100%すべての方から賛同をいただいているわけではありません。そして何よりお金です。誰でもいつでも来られる場所にするためにはボランタリーに回すのは難しいのです。職業としてアフタースクールのスタッフが成り立たなくてはなりません。この3つの問題を乗り越えていくために私たち現場と各所管庁が話し合いながら前進していきます。さらに放課後に人や場所の資源が集まるかは皆様の応援にかかっています。どうかお願いします!」
さぁ、本当にフィナーレがやってきました。
放課後NPOアフタースクール、常勤スタッフ総勢82名が僭越ながらステージの上に上がらせていただき、感謝のご挨拶をさせていただきました。
皆様、本日はご来場いただき誠にありがとうございました。
私たちの活動が日本の放課後のモデルになるよう日々一丸となって頑張っております。
時には大変なこともありますが、子どもたちの笑顔に支えられて前に進んでいます。
皆様の応援が私たちのエネルギーです。さらに先へと歩ませてくれます。
これからも熱く熱く応援いただけますと幸いです。
子どもたちの未来を共に支えてくださる皆様、どうかご起立ください。
(会場総立ち)
アフタースクールスタッフ全員「ありがとうございました!!」
=====
ご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました!
日々私たちを支えてくださる保護者の皆様、学校の先生方、行政の皆様、企業の皆様、市民先生をはじめ地域の皆様、賛助会員の皆様、
全国各地から声援を送ってくださる皆様、私たちスタッフの家族。
すべての皆様に、心から、心から感謝を申し上げます。
そして大切な、大好きな子どもたちのために最高の放課後を共に創っていくことを誓います。
これからもどうかご指導・ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。
本当にありがとうございました。
文/広報:すずきかおり 写真/Nagisa Kamiya