【STEM教育】プログラミングの旅 授業in熊本県益城町(2019/6/25実施)
こんにちは!放課後NPOアフタースクールの逆井です。
もうすぐ小暑。梅雨が明けると、1年でもっとも暑い時期へと突入しますね。七夕はあいにくの空模様でしたが、七夕飾りや子どもたちの書いた短冊を目にする度に、短冊に込められた子どもたちの願いが、ひとつでも多く叶うといいなと心から思います。
今回は6月25日(火)に熊本県益城町の小学校で実施した、プログラミングの旅の様子をご紹介します。
来年4月から小学校で必修化されるプログラミング教育。「プログラミングの旅」とは、入門編として子どもたちにプログラミングの楽しさや面白さを知ってもらうプログラムです。
益城町は、熊本地震で震度7の揺れに襲われ、とくに被害が大きかった場所のひとつ。地震から約3年が経っても、街のあちこちに被害の跡が依然として残っています。
今回、世界最大の半導体製造装置メーカーの日本法人で、熊本にもサービスセンターを展開されているアプライド マテリアルズ ジャパンさんご協力のもと、その益城町に「プログラミングの旅」をお届けすることができました!
今回参加したのは、75名。木材をふんだんに使用したオープンスペースが心地よい校舎内。教室の外には学級ごとの畑スペースが広がっています。東京では考えられない贅沢さ!
開始のチャイムと同時に、待ってましたとばかりに元気な子どもたちの声で、授業が始まりました!
1時間目はプログラミングの基礎を学びます。
「プログラミングって何だろう?」「身の回りで、どんなものにプログラミングが使われている?」という問いかけに、「うう~ん…」と頭を悩ませている様子。
例として信号機をあげると、みんなパッとひらめいたようで、「テレビ、エアコン、レジ!」などなど、子どもたちの声が次々に飛び交いました。少しのヒントでいろんな例を思い浮かべることができるなんて、すごいですね。
次に、コンピュータを動かす命令に必要なプログラム言語の例を見せると、
「数字とか記号だけじゃ~ん」「これって、コンピュータが理解できる言葉なの~?」と、驚く様子。
では、コンピュータに正しい命令を伝える3つのコツを、ミッションとともに学んでいきましょう。
ひとつめのミッションは、「ロボットにトイレの仕方を教えてあげよう」です。グループワークで、様々な命令が書かれたカードを協力しながら順番に並べ変えます。
このミッションは、どのグループもあっという間にクリア!答え合わせでは、トイレの仕様によって、答えに複数のパターンが考えられることに気付く発言も!さすがです!
ここでは、プログラミングで必要な「行動を分解して正しい順番で並べる」コツを学びました。
2つめのミッションは、「お姉さんのお気に入りのセーターを買う」です。さっきよりも少し難易度が上がり、みんな少し悩んでいる様子。
「セーターを選ぶために必要な情報はどれかな?」「この条件だと絞り切れない」と、ひとつひとつの情報を吟味します。
ここでは、「必要な命令だけ行う」というコツを学びました!
3つめのミッションは、「犬ロボットにどんな命令を出せば、目的地にたどりつくか?」です。
問いかけと同時に、「学校に行け!と命令をするだけじゃん!」という発言が。クラスみんなで大笑い。でも、本当にその命令でたどり着けるかな~?
みんなであれこれ話し合って、いろんな命令を考えていきます。ここでは、「シンプルに命令をする」というコツを学びました。
ここまでで1時間目は終了。
「プログラミング、面白かったから、書いてみた~!」と、休み時間の間に、1時間目に学習したことを、自主学習ノートにまとめて見せてくれた子が!その積極性にとても感動しました。オリジナルのイラストもすばらしい!
2時間目はいよいよプログラミング体験!
「料理はプログラミングそのもの!」ということで、ホットドッグ屋さんになって、お客さんの要望通りのホットドッグを作ります
お客さんが出す要望に従ってワークシートに設計し、アプリを使って実装してみます。
バラバラで複雑なお客さんの注文も、情報を正しく整理し、分解して正しく並べることでと要望どおりに完成できる。
iPadを使って実際に体験しながら、プログラミングがどんなものかを楽しく学べたようです。
最後のまとめの時間では、「プログラミングでどんなものを作ってみたい?」という問いかけに、「宿題をやってくれるロボット!」「なくしたものを一緒に探してくれるロボット」「鍵の閉め忘れを教えてくれるロボット」という声が。ぜひ将来、みんなの力で実現してみせてくださいね!
プログラム終了後には、「家でもやりたい!」「もっとやってみたい!」と多くの子たちが声をかけてくれ、プログラミングを身近に感じてくれたことを、とてもうれしく思いました。
この授業をきっかけに、「もっと深く学びたい!」と思ってくれたら幸せに思います。
ご協力いただいた、アプライド マテリアルズ ジャパン様、参加してくれた小学校の子どもたち、先生方、ありがとうございました。
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