【ジョアニークラブ(聖心女子学院初等科)】今という時間がいつか自分らしい実をつける大切な時間
校門をくぐると木々が広がり、都会のオアシスのような豊かな自然が校舎を包む聖心女子学院。今の時期はイチョウやモミジの木々が色づき、とても美しく校舎を彩ります。
そんな自然に囲まれて育つ、聖心女子学院の子どもたち。
ジョアニークラブに来る子どもたちも日々、色とりどりの遊びを繰り広げています。
テントで秘密基地を作ったり、空き箱でパソコンや自動販売機を作ったり、日が暮れるとお部屋の電気を消し、キャンプ用ライトを灯してダンスをしたり…
散りばめた様々なアイテムを上手に使って心踊る時間を展開していきます。
遊びとは何か
自分の喜びを形にする方法を模索し、体現している子どもたちにいつも感心させられます。
そんな遊びのなかで、時にはけんかをして泣いてしまうことも。
しかし、しばらくすると「○○ちゃんとのこと、お互いに謝ったわけじゃないけど、今は普通に話してるから大丈夫だよ!」「なんか、いつの間にか自然に戻ってた」
そう嬉しそうに話す子どもたちに、ぶつかるたびに絆を深め、「ごめんね」という言葉では片付けられない友情を感じます。
ある秋の日、お庭で子どもたちがかけっこをして遊んでいたときのこと、学校の事務長さんが校内で収穫された美味しそうな栗やアケビ、柚子を見せに来てくださいました。
そこには「実りある聖心生」と達筆な字で書かれた紙が添えられていました。
「実りある聖心生」
ジョアニークラブで過ごす子どもたちも、木々が四季折々の表情を見せるように、笑ったり、泣いたり、喜んだり、怒ったり、悔しがったり・・。
遊びを通して様々な想いを形にしたり、ぶつけあったりするなかで、子どもたちも大きな実をつけていくのかな。
気候も時代もめまぐるしく変化するなか、たくましく今を生きる子どもたち。
今という時間がいつか自分らしい実をつける大切な時間であることを想い、庭をかけまわる彼女たちの背中を見つめて胸が熱くなりました。
文:ジョアニークラブ/藤山