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11月20日は世界子どもの日 〜社会みんなで子どもたちを応援する世の中を願って〜

「世界子どもの日」とは、1954年に子どもたちの相互理解や福祉の向上を目指し、国連により制定された記念日です。
この記念日の日付は各国政府により定められていますが、「児童の権利に関する条約」が採択された11月20日としている国が多くあります。

私たち、そして地球の未来そのものである子どもたちは、世界を見渡すと、未だ児童労働問題、人身売買、虐待、貧困による病気、餓死などと様々な課題に直面しております。また日本でも、格差の問題、いじめや不登校の課題、そしてなんと言っても全国各地で子どもたちが犠牲になる悲しい事件が後を絶たず、決して子どもたちが十分に恵まれた環境とは言えない現状があります。

◆子どもたちは未来に何を願う?
現在私たちの団体では、途上国・先進国を含めた色々な国で子どもたちに共通のアンケートを実施しています。来年調査結果を発表できればと考えておりますが、すでに集計を終えたいくつかの国で、子どもたちのこんな声が聞こえてきました。

「未来がもっと素敵になるために大人たちに何を望みますか?」
・子どもの話をよく聞いて!
・もっと一緒にいて!
・喧嘩をしないで!
・模範を示して!
・木を切らないで!

ストレートなメッセージに心を打たれました。
今私たち大人が向き合うべきなのは、こうした子どもたちの声なのだと痛感しました。
私たち大人はつい「子どもはこうでないと!」「自分たちの頃はこうだった!」とあるべき子ども像を求め、そこに導こうとしてしまいます。そして日本は特にその傾向が強いようにも感じます。
しかし、重要なのは大人の望む子ども像を描くことではなく、子どもたちの声に心から耳を傾け、彼らの望むことを少しでも実現できるように一緒に考えていくことなのではないかと思いました。

◆放課後NPOアフタースクールが出来ること
私たちのアフタースクールでは、「みんな絶対にいいところがある」と一同強く信じております。そして多様な放課後の活動の中から子どもたちが自分のいいところを発見し、たくさんの人に認められていくことを増やしていきたいと願っております。

そのために、自分たちだけで活動をするのではなく、地域や社会の人を子育てに巻き込んでいくことを実践しています。アフタースクールで出会った子どもと大人に地域での挨拶が生まれたらそれは素晴らしい成果だと感じます。

◆「世界子どもの日」に寄せて
国連の定めたSDGsでは「No one will be left behind〜誰一人取り残さない〜」という理念があります。子どもたちはどうしても大人の都合に取り残されてしまいがちですが、彼らのために「どのような地球を残していくか」「どのような社会を作っていくか」を考え続けていきたいと思っています。

「世界子どもの日」の今日に、子どもたちの幸せを心から願います。

放課後NPOアフタースクール
平岩国泰

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