【被災地支援】復興アントレプレナー2018-2019 in 仙台 1st
こんにちは!
学生インターンの日下田です。
2011年の大震災がきっかけとなり、「被災地の中高生に何かできることを」とバークレイズ証券株式会社様ご支援の下スタートした復興アントレプレナープログラムは今年で6年目を迎えました。
復興アントレプレナーとは、被災地の中高生が、
実際に地元の特産品等を用いて起業体験をするという大好評のプログラムです。
現在は、仙台、石巻、大槌・釜石で実施していますが、
今回は、10/20に開催した復興アントプレナープログラム仙台編の様子をお届けしたいと思います。
今年もたくさんの申し込みを頂いて、仙台では22名の子どもたちとご一緒することができました。
これから計3回に分けて、小売や起業について学ぶとともに、地元の自慢の商品を見つけて仕入れ、接客方法を学び、そして最終日には東京のマルシェで「地元の魅力が詰まった商品」を自らの手で販売します。
さぁ、復興アントレプレナー仙台編スタートです!
まずはプログラムの概要説明を聞いてからアイスブレイクに入ります。
ニックネームやマイブーム、やってみたい仕事などを発表し自己紹介を行います。
初対面の子も多いので、雰囲気を和やかにするよう欠かすことの出来ない時間です。
続いての共通点探しゲームでも、「人間」「担任の先生が男」「部活に入っていた」など
各チーム沢山の共通点を見つけることができ、段々会話も弾んできました。
思いつく限り「宮城のいいもの」を挙げてみよう!というワークでは、
牛タン・笹かまぼこ・伊達政宗・牛タン仙台ラー油・ずんだ・楽天などなど…
15個を超える宮城を代表するモノ・ヒトが挙がりました。
その後「小売り」や「起業」など基礎知識をクイズを交えて学びつつ、
いよいよ小売りにチャレンジする上で最も重要な店舗計画を立てていきます。
店長や店名だけでなくお店の強味やチームの目標も話し合って決めていきます。
なんと、3グループ中3グループとも中学2年生が店長に!
「やってみたい!」と手を挙げる子、なかなか決まらない中で「じゃあやってみようかな」と一歩踏み出す子。
ここでは、中学2年生の子どもたちの積極性が光っていました。
店長以外の子どもたちも「みんなで店長を支えてチームワークを大切にしよう!」と、
チーム全体で支え合いながらこれから作業に取り組もうと意気込んでいました。
そして、各チーム素敵な店名が決まりました。
- Smiley
- 仙台ふるさと名物大集GO!
- 新・宮城名物売り場
宮城の良さを伝えたい、笑顔で楽しく商品を売りたい、美味しい宮城名物を届けたい、といった子どもたちの熱い想いがつまっています。
ここで、実際に起業して事業を始める時のように銀行から資金を調達します。
契約書ってこんな形式なんだ!と新たな発見をした子どもたち。
店舗計画を発表して、銀行役のスタッフからの様々な質問にもチームで協力して答えていきます。
銀行からの資金調達に成功したら、さっそくどんな商品を選ぶか考えます。
パンフレットやインターネットを使って宮城の名産品を調べていきます。
子どもたちは気に入った商品があればチーム内で共有して目星をつけてチェックしていました。
東京の人は何が気に入るだろう?と相手の立場になって考え、
次々と意見を出して候補をたくさん上げ、
みんなで声を掛け合いながら手分けをしてさらに調べていく。
抜群のチームワークも発揮してくれました。
そして、仕入れ商品の候補を考えた後は、この日のメインイベント、店舗調査を行います!
仕入れたい商品を探すだけではなく、接客やPOPの使い方など小売店として商売を行う上でのヒントを見つける格好の場所でもあります。
子どもたちの様子は真剣そのもの。
「ちょっと高いかも…」
「これ、カワイイから売れないかな?」
気になった商品を手にとりながら候補を見て回ります。
店舗調査にも熱が入ります。
店員さんに接客のアドバイスを求めたり…
陳列方法も見逃さずに確認したり…
ワークブックにたくさん書き込み、写真を取って情報を集めます。
一人ひとりがしっかりと本番の日を考えながら、熱心に調査を行っていました。
複数の店舗を飛び回り、約一時間みっちり調べました!
店舗調査が終わると気づいたことや聞いたことを全体で共有します。
「接客は挨拶とマナーが大切」
「中身がわかりやすい陳列方法がいいと思った」
各チームが得た成果を全体で共有すればみんなが参考にできるようになります。
発表を聞く子どもたちも真剣にメモをとります。
そして、初日最後の大仕事は仕入れ商品の選定です。
外に出てチームで協力して調査を終えて、
どのチームも打ち解けて仲が深まり、話が盛り上がっていました!
多くの商品を候補に挙げたからか、仕入れ商品の絞り込みは難しい!
写真やメモを見ながら楽しそうにでも真剣に話しあっています。
マルシェのお客さん情報や昨年度の経験をもとに、意見を出し合います。
売りたいものがたくさんあって絞れない…
どのチームも頭を悩ませていました。
絞り切れたチームも絞り切れなかったチームも来週までの宿題があります!
それは、選んだ商品一つ一つをもっと調べてくること!
今日来られなかったメンバーのことを考えながら割り振っていました。
私がたくさん調べるよ!と率先して引き受ける子の姿もあり、
子どもたちの熱意と思いやりを感じました。
初日から学ぶことが沢山あって大変だった子どもたち。
朝から夕方までの長丁場だったにもかかわらず、ずっと集中して取り組んでくれました。
時間が経つごとに、チームのまとまりが生まれていました。
店長を中心にみんなで協力して一日を乗り越えました。
とことん前向きに取り組んでいたその姿勢が本当に素晴らしかったです。
さて、次回は一週間後です!
子どもたちの更なる成長が楽しみです。
私どもスタッフも早く子どもたちに会いに来たい…!という気持ちで
この一週間準備を進めたいと思います。
最後になりますが、
継続的にサポートをしてくださるバークレイズの皆様、
地元パートナー団体としていつもご協力いただいているNPO法人アスイク様、
そして何より、今回子どもたちを受け入れてくださった仙台駅のおみやげ売り場の皆様
いつも支えてくださる皆様のおかげで子どもたちにこのような体験の場を届けられております。
本当に有難うございます。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!