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【学び】松屋銀座で百貨店のお仕事体験③!

大好評の松屋銀座さんのプログラム。
昨日第3回が開催されました。

第3回のテーマは
「売場・商品の見せ方」
専門用語で言うと
VMD(ヴィジュアル・マーチャンダイジング)です。

第1回・2回ではラッピング・おもてなしと
お客様がお店にいらしてからのことを学びましたが、
今回からはお客様をお迎えする前に行うことを勉強します。

まず1つ
「商品はただ置くだけでは買っていただけないのです!」
というメッセージを子どもに伝えました。
どんなにすぐれた商品でも、それを的確に見せないと
その良さも伝わらないのです。

本日の先生はコチラ
柴田先生です。
もちろん松屋銀座さんの売場を常に魅力的に見せる
プロの方です。

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柴田先生の横に書かれた
「想像力」
これが今日のキーワードです。

まずは先生から
「目」
についての講義。

「どっちが長く見えますか?」

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「ひっくり返すとどうでしょう?」

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もちろん2つは同じ長さです。

そしてもう1つ。
「対角線はどっちがが長く見えますか?」

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そうなんです。
「人間の目は意外に曖昧なのです。」

この曖昧な人間の目をしっかりと捉えて
商品を見せること。
このために重要なのは
まず「分類」です。

商品を仲間にするのです。

まずはスライドを使った説明をお聞きし、
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そして登場したのは、商品の棚をイメージしたパズルのようなセット。

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これをどのように分類するとキレイに見えるでしょうか?

ハイ出来ました!

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色・柄でまとめるとキレイになります。
お客様にも色の数・商品の種類があっという間に
理解出来ます。

ところで次の疑問がわいてきました。
「この棚4色あるけど、どの色を左にどの色を右にすればいいのでしょう?」

これにもコツがあります。
人間の目は自然に左から右に流れます。
それに応じて、左から右へ色の順番がカラーチャートで決まっています。
これも子どもたちに見てもらいました。
皆さんにもお見せしたところですが、これは松屋銀座さんの企業秘密です。
子どもたちは、この色のマジックをしっかり覚えたかな?

続いてちょっと実践してみます。
第2回から引き続き、松屋さんのスタッフによる
ちょっとした劇のコーナーです。
(私は実はこのコーナーが大好きです。。)

今回は
ハンドバッグ売場での商品陳列のシーンです。

まずは醍醐さん。
ややミーハーな若手女子社員の設定です。(想像)

「う~ん、これカワイイから前に置いちゃおう♪」
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おやおや、自分の好みでどんどん並べてしまっていますよ~
子どもたちからもつっこまれています。
「好きとかじゃ、ダメなんだよ~」

さぁ出来ました!

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う~ん、ちょっと…、でしょうか。

続いては今回も登場してくださいました。
伏見さんです!
すっかりおなじみ、感性豊かなアーティスト系男性社員です。

前回はお客様に接客で
「ごめんなさい、これないんだよね~」
と言っていらっしゃいました。

さぁ今回も陳列を始めました。

「陳列っていうのは感性が大事なんだよね~」
「斬新な感じ~」

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大変なことになっています。
もちろん子どもからはさらに激しいつっこみです。
「なにそれ~!」

さて伏見さん出来ました!

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確かに斬新ではありますが…
子どもからも「こんなのイヤ~」という悲鳴が飛んでいます。

そして最後に登場してくれました。
小出さんです。
しっかりした先輩社員の設定です。

きちんと基本を守ってテキパキと売場を直します。

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そして出来ました!!

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そうそう。これです。
いつも松屋さんの売場はこうなっています。
やっとみんな落ち着きました。。

なぜこの陳列がキレイに見えるのでしょう?
柴田先生がすかさず解説してくれます。

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そしてさらに実際の売場の写真を使って
スライドで解説です。

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見せ方には、ルールもありますが、
打ち出し商品もあるのです。
柴田先生の解説にもますます熱が入ってきました。
子どもたちもすっかりひきつけられています。

ちなみに説明するスライドの画面が
パッと切り替わって売場がきれいになるのは、
さながら魔法使いのようです。

柴田先生の解説の棒が魔法の杖のように見えたのは
私だけではないはずです。(私だけ?)
先生の背中に魔法使いのマントを想像しながら見ていたのも
きっと私だけではないでしょう。

教えてもらったコツを先生がまとめてくれました。

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「見やすく、選びやすく、買いやすい、キレイな売場」
このために必要な4つの要素を教わりました。
これは貴重な学びです。

そして後半は実践です。
子どもたちも初体験だと思います。

マネキンの着せつけです。

まずはお手本です。
津谷さんにご登場いただきました。
津谷さんは松屋銀座さんのVMDを担う方で、
百貨店の顔であるディスプレーをご担当されています。
年間で何百体ものボディを作るプロ中のプロです。

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いつも見ていたマネキンへの服の着せ方、
手足もついていて実は大変な作業です。

子どもたちも集まってきました。
そして細かい仕上げ作業も入念です。

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ハイ、出来ました。
1つのマネキンにかける思いを子どもたちも
感じてくれたと思います。

魔法使いの柴田先生からも解説です。

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さぁ、みんなもいよいよ実践です。
テーマは
「秋に遊園地にお友達と行く」

このテーマでマネキンを一体作ってみましょう!

さぁまずは商品選びです。

実際の子ども服の商品がラックにずらり。
子ども服売場の皆様、ご協力、まことにありがとうございます。

さぁみんな選び始めました。

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女の子チーム、予想どおり入念です。

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う~ん。どうしよう。。

さぁ作り始めました。

マネキンに手をいれるのも大変です。
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こちらのチームは…

このポロシャツいいね~

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羽織ものはどうしよう??

こんな感じ?

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でもテーマは遊園地じゃない?

ではこんな感じ?

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いいねぇ。

マフラーしようよ。

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頑張っております。

さてみんなが出来ました!!

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素晴らしい!!
いずれもこのまま売場に出せるような作品。

せっかくですから1つずつ。

こちらは帽子とマフラーがポイントでしょうか。

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これは女の子チーム。
これも帽子とバッグが揃いの水玉でカワイイです。

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オシャレですね~。
チョイ悪小学生でしょうか。

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これもカッコいいです。
ズボンのロールアップが素敵です。

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いいですね~

並べて見てみましょう。
このままウィンドウディスプレィになりそうです。

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最後に先生から本日のまとめ。

本日の一言は
見せるとは「想像力」

そうです。
冒頭に触れた「想像力」こそ最も重要なのです。

・今日はどんなお客様が来るかな?
・お客様はどんな気持ちかな?
・世の中ではどんなものが流行っているかな?
・この服とこの服を合わせるとどうなるかな?

こんな想像をたくさんして、
そしてしっかりとしたルールに基づいて売場を作っています。

人の気持ちを想像する力、見えないものを見る力、
デパートというお客様商売において、
いかにこのことが重要であるかを改めて教えていただきました。

子どもたちも初めての体験にきっと心ときめいたと思います。
また今日教わったことを知った上で、
これからたくさんのお店を見てもらいたいと思います。
きっと今までと違ったものが見えてくるはずです。

柴田先生、またスタッフの皆様、
今回もありがとうございました。

これで3回が終わり、いよいよ折り返しです。
次回は「チラシ・広告づくり」です。

次回も楽しみです!!

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