【食育プロジェクト】未来を守るチョコアクション(2024年度実施)
食育プロジェクトでは、「人と地球の健康を考える」をテーマに、子ども達が世界の食糧問題や食の大切さを学ぶ出前授業を、食品メーカーの不二製油株式会社とともに小学校や放課後の時間へ届けています。
2024年度からカカオをテーマにしたプログラムが本格的にスタートし、小学校や放課後の時間に訪問形式にて合計7校414人の子ども達にお届けしました。2024年度プログラムをお届けした様子や、子ども達や実施先の先生方からの声をご紹介します。
▼プログラム実施の様子
プログラムの実施前に、いつも子ども達と少しお話をします。「今からなにをすると思う?」と聞くと、みんな「今日チョコレート食べるんでしょ⁉」とワクワクした様子で話してくれます。「最後までしっかり話を聞いてくれたらチョコレートをもらえるかも!」そんなやりとりをしているうちに、プログラムが始まる時間になりました。
プログラムは、不二製油株式会社の社員の方によるスペシャル先生と放課後NPOの司会、2人体制で進んでいきます。
挨拶を交えながらみんなに「チョコレートは好きですか?」と聞いてみると「めちゃめちゃ好き!」「昨日も食べた!」と元気な声があがります。
「みんなが大好きなチョコレート、何からできているか知っていますか?」という質問に、すぐ「カカオ」と次々に答えてくれました。中にはチョコレートの作り方を知っている子もいて、私たちもとても驚かされました。実物大のカカオの模型をみんなに見てもらうと、中の種が白いことに「最初は茶色じゃないんだ!意外!」という反応が飛び交います。
でも、今日の本題でもある「このままではチョコレートが将来食べられなくなるかもしれない」ことを伝えると、「どうして?」と困った様子の子も。
チョコレートのピンチを救うために、スペシャル先生の会社でも作っている「地球にやさしいチョコレート」について知って、学んだことを周りの人たちに伝えるアクションにチャレンジしてほしいとお願いすると、「わかった!」とみんな良い返事!
プログラム前半では、カカオがどんなところで作られているのか、どうやってチョコレートが作られるのか、またチョコレートのピンチについて、動画やクイズを交えながら伝えていきます。
チョコレートの原料である「カカオ」を実際に見てもらうと、カカオ豆からほんのり香るチョコレートの美味しそうな香りに、「高級なチョコレートみたい!」と興味津々な様子。中には大きさを物差しで測っている子も!
スペシャル先生に、カカオからどのようにチョコレートが作られるのかを教えてもらうと、みんなさらにチョコレートが食べたくなったようです。
普段からスーパーやコンビニで目にして食べたいときに買うことができるチョコレートですが、その原材料となるカカオを作っている国では、自分と同じくらいの子ども達が働いていると伝えると、みんな驚きながらも真剣に聞いてくれました。
これからもずっとチョコレートを食べられるように取り組んでいる人たちがいること、そしてスペシャル先生の会社で取り組まれている「サステナブル・オリジン」という活動で、どのようにチョコレートの未来を守っているのかを伝えます。
プログラム後半では、チョコレートの課題や取り組みについて知った子ども達に、今度は自分たちから周囲の人々へ「地球にやさしいチョコレート」を伝える第一歩として、「サステナブル・オリジン」の活動で作られたチョコレートにオリジナルの名前を考えてもらいました。
「地球にやさしいチョコレート」をどうやって伝えようかと一生懸命名前を考えてくれたり、チョコレートや地球のイラストを描いたり、周りの子と相談しながら名前を決める子など様々です。
限られた時間の中でしたが、どの実施回でもとても素敵なメッセージをこめて名前を付けてくれました!
こうしてみんなに作ってもらったカードを、サステナブル・オリジンの活動で作られたチョコレートと共にプレゼント!
最後にスペシャル先生から「今日知ったチョコレートのピンチや地球にやさしいチョコレートのことを、今度はみんなから周りの人たちに伝えてください。これからもみんながチョコレートを食べられるように先生も頑張ります。みんなで頑張りましょう!」とメッセージをいただき、プログラムは終了です。
プログラムに参加してくれた子ども達、実施にあたりご協力をいただきました皆様、本当にありがとうございました!
プログラム実施後に子ども達や実施先の先生からアンケートでいただいた様々なメッセージを、一部抜粋してご紹介します。
▼子ども達からのメッセージ
・チョコレートは好きだったけど、どのように作られるのかは知らなかった。今チョコレートについて勉強してとっても新しいことを知って楽しかった。これからもチョコレート、地球を守れるように全世界の人で協力していきたい。(3年生)
・いつもふつうに食べているチョコレートには、たくさんの人手がかかっていることや、カカオの生産についての問題についてくわしく知ることができた。(5年生)
・いつも何気なく沢山食べていたチョコレートを、作る人も作る会社も皆のためにがんばってくれていることを知りました。これからはチョコレートやカカオのことをもっと知って伝えていきたいと思いました。(6年生)
▼実施先の先生からのメッセージ
・何気なくいつも食べているチョコレートについて深く知ることができていたと思います。自分たちとは違う暮らしをしている子どもたちがいることも知れて、学べたこともたくさんあったと思います。
・1学期2学期とSDGsについて学習しています。学習したことが食育プロジェクトの中からでてきていたので子どもたちはとても自分たちの学びが生かされていると感じていると思います。
・子どもは知らないだろうと思っていたこと(カカオ豆やフェアトレード、苦いチョコレートなど…)をよく知っていたり、色々感じたり考えているんだということを知ることができました。
