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【聖学院アフタースクール】強く柔軟に生きていくために遊びの中で一人ひとりが解を探究する

こんにちは。そよそよと心地よい秋風を感じている聖学院アフタースクールです。

日々もの凄い速度でいろんなことを吸収し、成長していく子どもたちを誇らしい気持ちで見ています。それと同時に、大人になっていくことで少しずつ社会の中により存在を大きくしていく子どもたちが、これからどんな未来をデザインしていくのか、期待と好奇心でいっぱいです。
そんな彼らの人生の「何かのヒントになれば」という気持ちも込めて、今年度聖学院アフタースクールでは、夏休み期間に「31個の企画」を行い、子どもたちと一緒にたくさんの思い出と経験を培いました。

本ブログでは、その中でも特に人気だったプログラムを5つ紹介したいと思います。

今回は、「成長を止めるな!失敗から喜びを創造しよう!子どもと一緒に育てる場所」の続編ということで『強く柔軟に生きていくために遊びの中で一人ひとりが解を探究する』についてお話させて頂きます。


「主体的な教育」「多様性」「マイノリティー」。よく耳にするようになったこうしたキーワードに対し、大人たちもなかなか説明できないでいることをきっかけに、「そうだ、子どもたちと活動を通して共に学ぼう」とそんな裏テーマを持ちながら進めてきた企画についてご紹介します!

01「地域まるごと遠足!もし自分が〇〇屋さんになったら?」
子どもたちが、自分たちの生活の一部である「駒込の町」の様々なお店に行き、体験学習・インタビュー・プロモーションのお手伝いを行いました。

今回は、全部で6店舗の地域の企業さんにご協力頂き、子どもたちは様々な職業に挑戦。
例えば、老舗漢方屋さんで「漢方の調合」を行ったり、フェアトレードオーガニックを大切にするサードウェーブ珈琲のお店で「バリスタ体験」を行ったり、ミニカーショップでは、「どういうプロセスでお店を開業することが可能なのか」など、なかなか踏み込んだ質問も…。

「組織の内で実体験として働かせてもらうこと」
外側からだけでは見えない一面など様々な視点を得られたり、普段とは違う場所に身を置くことの重要性を地域活動を通して学ぶ、非常に良い2日間となりました。

02「触れることに躊躇してしまう世の中だから、松橋先生と」
感染症の影響で、なんとなく「除菌されていないものに触れるのは汚いことだ」という風に物事を偏って見る癖がついてしまっている子どもも、決して少なくはないと思います。しかし、我々人間も数多の生命体もたくさんの菌を保菌したり、共生することで生きています。ある見解では、特に成長過程における過度な除菌や消毒は、子どもたちの生涯の健康に悪影響を及ぼすため注意が必要だ、という話も耳にします。

さてそんな中、他の生き物に直接触れてみよう、なんて、とってもドキドキしますよね。数多くのメディアにも出演している、松橋利光先生と一緒にたくさんの生き物に触れ、命の多様性と生物の面白さを学びました。


自然の中には、面白い世界がたくさん転がっています。是非ココロオドル大冒険を。

03「世界中の同じ年の友達とツナガル」
02の話と同様に「見たことがある」と「触れたことがある」の間には大きな違いがあります。例えば「世界には多様な人種が存在します」と説明を受けたり、もしくは「戦争のニュース」などがタイムリーでしょうか。そこに確かに彼らは存在するのに、どうも親近感というか、同じ空の下感が無いのは何故でしょうか。それはきっと「目を合わせていないから」だと考え、であれば「子どもたちの目・目線」を実際に合わせるとどうでしょう?

インドネシアにあるアフタースクール(フリースクール:BJC)と国際交流企画を実施。Zoomで画面を共有し、互いの第一言語で挨拶を。現在インドネシアのスクールでは「折り紙が流行っている」ということで、聖学院の子どもたちが一所懸命に、折り紙の楽しみ方をレクチャーしました。



次はどこの国とアクセスしようかな。オフラインが停滞しているのであれば、オンラインの上で留学を。

04「音楽で生まれるグルーヴ・コミュニティって最高じゃない?という話」
聖学院アフタースクールでは、2021年から毎週金曜日に「金曜日の音楽界」という企画を開催しています。8月の最後の金曜日は、ギター・ベース・ドラム・オーボエの演奏者をお招きしてのバンドフェア。約10曲のヒットチューンを演奏しました。

子どもたちがボーカリストとなり、堂々とステージで歌う姿にはとても感動しました。
なかなか恥ずかしくて人前で歌うことが出来なかったり、自分の感情を表現するのは難しいと思います。そこで今回は、先にスタッフが演奏、そして歌い「さあ、みんなも歌おうよ」というオープンな空気感により、良いグルーヴが生まれました。

子どもたちの想いのこもった歌を聴いて、改めて「表現することの豊かさ」と「音楽でリンクする新しいコミュニティの重要性」を感じました。普段は控えめな子も、このステージでは光り輝いていました。
大人でも最初の一歩を踏み出すのは少し勇気がいりますが、音楽のチカラを借りて自分らしく表現する機会を続けていきます。

05「夏祭り2.0」
昨年よりスタートした聖学院のお祭り企画。昨年は、大人が準備した企画を子どもたちが楽しむというスタイルでしたが、今年はいよいよ「子ども主体での実施を」ということで、「仮想通貨(地域通貨)」「収益計算を意識する」「どういった商品構成がお客さんに受けるのか」この3つをキーワードに、「夏祭り2.0」を開催。

今回子どもたちが出店したのは「駄菓子屋」「アイス屋」「缶バッヂ屋」など合計5店(+スタッフのお店が2店舗)。
事前に簡単な事業計画シートを記入し、スタッフと一緒に仕入れ・計算・メニューリストの作成を行いました。

「小さな経営を幼少期から学ぶ重要性」については、社会的にも「お金の授業」がムーブメントになるなどして、需要が高まっていると感じます。
子どもたちは「お祭りをデザインするのは楽しい!」という感情的な視点と、「お金を稼ぐのって難しい!」という経済的な視点の両方を、準備過程からイベント終了までの一連のプロセスの中で学んでいました。



まさに01でも書いたように「子どもたちが自分で選択し、実行し、結果を得る」という、とても貴重な体験になったと思います。
また今回は、自分たちでお金を作り、スタッフが銀行役を担い、お金を借りて使用する、といった「小さな社会」を経験したことで、日々の世界(社会)の解像度が少し上がったのではないでしょうか。これはアフタースクールだからこそ出来る、自由なプログラムだと思います。




さて、冒頭に書きました「主体的な教育」「多様性」「マイノリティ」のキーワード。
その一部だけでも体感できたらと願って進んだ31企画。「子どもたちと一緒に物事を共有して、共感して成長する仕組み」の一つとしてこうした企画を継続していきたいと思います。また、私たちの前にこれからも未来永劫、次々に出現する「問い」に対して、聖学院アフタースクールでは「遊びの中で強く柔軟に生きていくために一人ひとりが解を探究する」ことをこれからも大事にしていきたいと思います。

日々、子どもたちとは「限られた状況・ルールの中で、何が出来るか?どう動くか?」を話し合っています。
ニューノーマルな世の中で、大人同士もしっかりと連携しながら、今後も楽しい聖学院アフタースクールを創っていきます。

「次はどんな挑戦をしようか」
「次はどんな失敗が待っているかな」
「次はどんな喜びと出会えるかな」

人生を「放課後に友達と」アップデートしよう。

聖学院アフタースクールの挑戦は続く・・・

(最後までお読み頂きありがとうございました!)

聖学院アフタースクールの最新情報は、こちらでもご覧いただけます。
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文・写真:聖学院アフタースクール/森澤

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