【みんなのアフタースクールwinter】3月プログラムの様子と実施完了のご報告
いつもの放課後が特別な時間にかわる!
「みんなのアフタースクールwinter」
1月12日より始まったみんなのアフタースクールwinterは、3月25日の最終日を迎えて終了することができました。
3か月間で、合計50回の実施、参加児童数665名(述べ)、参加スタッフ185名(述べ)の方々にお届けをすることができ、
本当にたくさんの子どもたちや子どもたちを周りで支えていらっしゃる大人のスタッフの方々の笑顔を見ることができました。
このブログでは、3月に実施したみんなのアフタースクールwinterで生まれたオンラインプログラムの様子をお伝えします。
ぜひご覧ください。
▼過去のみんなのアフタースクールwinterの様子はこちら
1月:https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/02/31484/
2月:https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/03/31766/
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プログラム1:木村石鹸のおそうじマジックショー
家庭用洗剤、業務用洗浄剤などを開発・製造する木村石鹸工業株式会社の社員先生と一緒に、重曹やクエン酸を使ったマジックショーを通じて、汚れが落ちる秘密を楽しく学び、少しでもお掃除を好きになってもらうことを目的としたプログラムです。
プログラムでは、木村石鹸工業株式会社の創業者に扮して、マジックショーを実践する社員先生(通称;金太郎先生)とそれを傍でサポートする社員先生(通称;ようこお姉さん)に、重曹やクエン酸を使ったマジックショーを子どもたちに披露してもらいながら、重曹やクエン酸によって、汚れがなぜ落ちるかをわかりやすく解説してもらいます。このプログラムを届けた奈良県三宅町の子どもたちは、マジックショーを見て、汚れの落ち方を学ぶだけではなく、重曹を使って銀色のプレートに書かれた黒のマジックペンの汚れを消してみたり、錆がこびりついた10円玉の入ったクエン酸水のボトルを思いっきり振って、汚れ落としにチャレンジ!社員先生の不思議なマジックショーとわかりやすい汚れ落としの解説、そして、「落ちたーーーー!」と声を上げるほど、本当に汚れが落とせることを体感した内容盛り沢山のプログラムです。プログラム2:チーム対抗!マニアッククイズ選手権
「電車」、「歴史」、「地理」、「動物」、「宇宙」といったジャンルに関するマニアックなクイズに、チーム対抗で挑戦してもらうプログラムです。
どれぐらいマニアックかというと、例えば、「月から見える唯一の建造物と言われる世界遺産の名前は?」といったクイズや、「太陽系でいちばん小さいわく星は水星ですが、いちばん大きいわく星は?」といったクイズ、「東京都庁のある新宿駅は世界で何番目の利用者数でしょう?」といったクイズなど、大人でも悩んでしまうものばかり!自分たちで選択したジャンルに挑戦し、チーム対抗戦で得点を競いあうこのプログラムでは、回答後に「あっちのジャンルにしておけばよかった~!」、「悔しかった!」、「もっと知識を増やしたいです!」と悔しさと意気揚々とした盛り上がりました。
プログラム3:ジュースを目指せ!野菜クイズでベッジGOOD
このプログラムは、少しでも野菜の苦手な子どもたちが野菜に親しみを持ち、野菜嫌いの子どもたちを減らしたい、という想いを込めて、野菜先生から依頼される調査に取り組みながら、野菜のおいしさ、面白さを学ぶプログラムです。プログラムの最後には、カゴメ株式会社様からご提供頂いた野菜ジュースをサプライズでプレゼントもあります!プログラムでは、ほとんどの子どもたちが初めてみる野菜の名前をみんなで一緒に名前を考えていきます。子どもたちは、写真で見る野菜の形・色から、自由な発想でオリジナリティあふれる野菜の名前をつけていきます(実は・・・みんなも知っているあの野菜!)また、目の前に提示された変わった形や色の野菜の正体をクイズ形式で答えていきます。普段身近に目にしたり、食べたりしている野菜ですが、見たことのない野菜に対する驚きや新たな発見を、提供された野菜ジュースと共に自宅に持ち帰っていました(実は、プログラムの最後には、野菜先生から、もう一つトマトを良く観察しないとわからない、子どもたちにとって答えが気になってしょうがない宿題が子どもたちに課されました。そんな宿題に対するモヤモヤと早く野菜ジュースを飲みたくてワクワクが止まらない両方の気持ちを抱えて子どもたちは自宅へ帰っていきました!)プログラム4:STEAMプログラム数字のマジックショー
子どもたちが、数字を巧みに扱う悪い魔法使い「ナンバー」の呪いを解きにいく「見習い魔法使い」!になったつもりで、魔法陣、数字を使った予言マジックやボール取りゲームに取り組んでもらいながら、数字の法則や面白さを学べるプログラム。画面に登場する魔法使い(進行役)が、子どもたちのガイド役となって、「ナンバー」の呪いを解いていくストーリーを進め、子どもたちに数字の不思議を伝えていきます。実際には、3×3の正方形の「たて」「よこ」「ななめ」それぞれの合計が15になる数字の魔法陣の作成や、子どもたちが好きに選んだ数字カードが入った封筒を見てもいないのに当ててしまう予言など。
全ての謎は、数字の仕組みが活かされているのですが、その説明を受けると、「あー!」「わかったー!」とあちらこちらで子どもたちの声が出て飛び交っていました。
さて、今回ご紹介したプログラムはいかがでしたでしょうか。
実は、このみんなのアフタースクールwinterでは、放課後NPOの学生インターンがオンラインプログラムの企画・運営にチャレンジする機会も生まれています。
▼学生インターンだけで!?プログラム作りに挑戦!
前編:https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/04/32038/
後編:https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/04/32040/
昨年のコロナ禍以降、出前授業を中心に実施してきた私たちのプログラムは、感染症対策の観点から、全面的に実施が困難となり、自ずとオンラインによるプログラムの実施への変更を余儀なくされてきました。しかし、結果的にオンラインでも、子どもたちに体験機会を届けられることを・・・、むしろオンラインだからこそできる体験機会、放課後を過ごす子どもたちの「やりたい」を叶えるたくさんの選択肢がまた生まれることに気づくことができました。
私たちが現地に行けない中、オンラインプログラムの実施について、現場でたくさんのサポートを頂いた担当者の方から、下記の様な実施後の感想を頂くことができました。
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- こどもにより,オンラインの経験値が異なるため,今回初めてZOOMを経験したこどもにとって,放課後に自ら選択をし,体験参加できたことは非常に有意義であった(A市ご担当者)
- 2拠点ある放課後児童クラブをつないでの交流ができたこと、普段なかなか触れることがないプロフェッショナルな授業を受けることができたことなど、「人・もの・こと・情報」への出会いは本当に素晴らしかったと思います(B町ご担当者)
- 普段できないこと(特に「世界とつながるスイス編」)がオンラインで出来たことによって、夢が広がるように感じました。多種多様な経験をさせてあげて、一つでもその経験が未来に繋がるようになればと思います(C市児童館ご担当者)
- 積極的に手を挙げて発言するなど、普段とは異なる子どもの一面を見ることができたので、現場のスタッフからは好評だったと思います(D市ご担当者)
- 「オンラインというなにやらよくわわからないもの」から「なーんだ、やってみると簡単じゃん」というところまで、ハードルが下がったことはかなり大きな進歩です(E町ご担当者)
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このように今回のプロジェクトにご協力頂いた方々ともつながりながら、みなさんで子どもたちの「楽しい!」「やってみたい!」「もっとやりたい!」の気持ちが育まれる放課後の時間を創り出せたことも、私たちにとってかけがえのない機会となりました。そして、このような機会を頂けたことも、「みんなのアフタースクールwinter」の取り組みに助成を頂いた日本財団様のおかげです。この場を借りて、日本財団の皆様にも改めて感謝申し上げます。
2021年4月時点。まだまだコロナ禍が収まる気配は見えていません。しかし、どんな状況になっても、子どもたちの学びや体験を止めず、子どもたちにとって放課後の時間が期待に満ち溢れた時間となれるように、私たちも奮闘し続けていきたいと思います。
また、オンラインで全国の子どもたち、放課後のスタッフの皆様とお会いできることを楽しみにしております。
放課後NPOアフタースクールスタッフ:米村