【みんアフ】学生インターンだけで!?プログラム作りに挑戦!~後編~
こんにちは!放課後NPO関西、学生インターンの松田です!
2020年12月。私たち学生インターンは、インターンだけで作った学生プログラムを「みんなのアフタースクールWinter」で届けてほしいと放課後NPO関西のスタッフさんから依頼を受けました。
今回のブログでは、私たち学生インターンだけで作った学生プログラムの企画や実施に挑戦したリアルな様子をお伝えします!(前編の詳細はこちら⇒https://npoafterschool.org/archives/blog/2021/04/32038/)
後編の目次
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前回からの改善点
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本番まで2週間。リハーサルで大ピンチ!
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いざ本番!プログラムの行方は、、?
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エピローグ ~学生インターンの想い~
▼前回からの改善点▼
私たちは、「食べ物を通じて海外文化に興味を持ってほしい」という想いを込めて、「世界の食を集めよう!イタリア編」と「世界の食を集めよう!中国編」の2つのプログラム作りに励んできました。「みんなのアフタースクールWinter」の中で3カ所の学童クラブへお届けしたイタリア編のプログラムは、無事、大成功を収めることができました!「世界の食を集めよう!イタリア編」の振り返りミーティングを行い、反省点や中国編に取り入れたい改善点について話し合いました。
その中でも、私たちが特に重視した2つの改善点をご紹介します。
▼①準備段階のコミュニケーションの工夫▼
私たち学生インターンは大学の授業やバイトで忙しく、なかなか活動の予定が合わないことが大きな課題でした。そこで、まず私たちは作業計画を視覚化しました。「誰がいつどのような作業を行っているか」、「どの作業をどのタイミングで行わなければいけないか」をメンバー全員で共有できるようにするためです。また、私たちはコミュニケーションをより円滑にするために、毎週土曜日の夜に定例ミーティングを行うことにしました。そこでは、その1週間に各自で行った作業の進捗報告や、出てきた課題の話し合い、次週の各自の作業の確認などを行いました。
▼②ワークの多様化▼
「世界の食を集めよう!イタリア編」のワークは選択肢から答えを選ぶクイズのみだったため、クイズに飽きた子どもたちの集中力が途切れてしまうことが時々ありました。
そこで、今回の「世界の食を集めよう!中国編」では、選択肢形式のクイズを1問に抑え、2つの新しいワークを取り入れることにしました。まず、間違い探しのようなワークを入れて、子どもたち一人ひとりの声を拾いながらプログラムを進められるように工夫しました。また、音楽に合わせて身体を動かすことができるリズムゲームを取り入れ、子どもたちが集中して楽しめるようなワークを作りました。
このような新しいワークを取り入れることができたのも、①で説明したように、メンバー間で綿密にコミュニケーションを取り合い、様々な意見やアイディアを出し合うことができたからだと思います。
これらの改善点を活かしながら、メンバー全員で「世界の食を集めよう!中国編」のプログラム作成に励みました。
▼本番まで2週間。リハーサルで大ピンチ!▼
本番2週間前、ようやくプログラムが一通り完成し、初めてスタッフさんにプログラムを披露しました。私たちは緊張しながらも、なんとか練習通りに発表することができ、ほっと一安心。
・・・が、しかし、リハーサル直後のフィードバックでは、私たちが想定していなかった鋭い指摘が飛び交いました。特に、「プログラムのストーリーが複雑で、子どもたちが理解できないかもしれない」という意見が出た時は、「もう一度最初から作り直さなければいけないのではないか」と本当に焦りました。これから配布物の印刷や発送、演者の練習もあるのに間に合うかな・・・
この時点で本番まであと2週間。私たちの不安と焦りは最高潮に・・・
プログラムの根本部分であるストーリーを変更することになると、配布物や台本も大きく修正することになります。配布物と台本が完成しなければ、ワークシートの印刷や発送、演者の練習ができないので、リハーサルで出てきた課題について迅速に話し合い解決する必要がありました。
そこで私たちは、ミーティング回数をさらに増やし、子どもたちの立場に立ってメンバー全員でプログラムのストーリーを見直しました。そして、予定が合う少しの時間を使って分かりくい箇所について話し合い、「楽しい時間を届けたい」という一心で、プログラム作りに励みました。
▼いざ本番!プログラムの行方は・・・?▼
配布物の印刷や発送をスタッフさんにたくさんお手伝いいただき、何とかプログラム当日を迎えることが出来ました。
子どもたちに楽しんでもらえるかな?
スムーズに進行できるかな?
イタリア編を経験していても、やはり、緊張と不安が押し寄せてきます。
この日も朝早くから集合し、本番前に何度も最終確認を行いました。
しかし、プログラムがスタートし子どもたちの笑顔を見ると、自然と緊張が解れていきます。初めは中国の大晦日に関するクイズ。難易度の高いクイズでしたが、子どもたちは元気いっぱいに挑戦してくれました!次は、中国と日本の食卓の絵を見比べて違いを探す、「ちがいさがし」です!「どこが違うんやろ~?」と真剣に悩む子どもたちとコミュニケーションを取りながら、進めることができました。最後は、リズムゲーム「中国料理屋さんのおみせ」です!童謡「やおやのおみせ」をアレンジした音楽に合わせて、次々と世界各地の料理がスライドに映ります。子どもたちは、中国料理屋さんに「ある」か「ない」かを、大きく身体を動かしながら、元気よく答えてくれました♪プログラムはあっという間に終了し、無事子どもたちに届けることができたことに、安堵のため息がでました。プログラム後のアンケートでも、参加してくれた11人全員の子どもたちが「楽しかった!」とプログラムを振り返ってくれ、「世界の食を集めよう!中国編」はイタリア編に続き、大成功を収めることが出来ました!
▼エピローグ ~学生インターンの想い~▼
約7カ月間に渡り何度も改良を重ね進化させてきた学生プログラム。
今回このような貴重な機会をいただき、私たち学生インターンは、プログラム作りの裏側を知り経験できただけでなく、議論する力、相手に分かりやすく伝える力、プロジェクトを計画し実行する力など、多くの力を身に着けることができました。
実際、学生インターンの皆とこの経験を振り返ると、以下のような声が挙がりました。
子どもたちに楽しんでほしいという一心でプログラム作りに励んできましたが、私たちが楽しむことが一番大切だと気が付きました。私たちの『楽しい!』という気持ちが、子どもたちにも伝染して、楽しいプログラムになるのだと思います。
振り返って反省点を洗い出し、改善案を話し合うことの大切さを学びました。子どもたちに中国編を楽しんでもらえたのも、イタリア編の反省を生かして改善方法を詳細まで議論できていたからだと思います。これからも、今までの反省をバネに、さらにパワーアップした学生プログラムを作っていきたいです。
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「食べ物を通じて海外文化に興味を持ってほしい」という私たちの想いが、どこまで子どもたちに届けられたか分かりませんが、少しでも、参加してくれた子どもたちの将来の可能性を広げるきっかけにつながれば嬉しく思います。
今回、私たちのプログラムに参加してくれた芦屋市キッズスクエア浜風、津島市高台寺小学校放課後子ども教室、泉大津市穴師仲よし学級、半田市学童保育土っ子クラブ、三宅町三宅町の子どもたちと周りで支えて下さったスタッフの皆様、放課後NPOのスタッフさんたち、そして、一緒にプログラムを作ってくれたインターンの仲間に感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました!