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【文化】丸の内キッズジャンボリー2019 2日目 ~豊橋筆の仕上げ体験をしよう~

企業協働

丸の内キッズジャンボリー“ワザ伝!日本のモノづくりを学ぼう!”2日目の様子をインターンの角田がお届けします。

この日、特別な日本の技を教えてくれるのは豊橋筆の職人さんです!!

 

「筆って、そんなに違いがないのでは??」と思っている方!実は、違うんです。筆はとっても奥深い工芸品です。
豊橋筆は、国の伝統的工芸品の1つにも選ばれており、書道家向けの高級筆として全国有数の生産量を誇っています。
36もの工程を重ね、1本1本すべて手作りされています。

今回の講師は、中西先生、杉浦先生、浜千代先生の3名の職人さんです。
遠路はるばる愛知県豊橋市から、キッズジャンボリーのために来て下さいました。
中西先生は、豊橋筆のすべての工程をこなすことのできる唯一の女性の職人さんです!

はじめは、豊橋筆についてクイズを交えて楽しくお勉強!

「どんな動物の毛からできているでしょう?」という問いでは、みんなで動物の画像を見比べながら考えます。
この日の体験で使う筆は、馬とヤギの毛でできています。確かによ~く見てみると、馬のしっぽの黒い毛とヤギの白い毛にも見えるような…?

「1カ月で何本の筆を作ることができるでしょうか?」というクイズでは、「36工程もあるんだから…1カ月30日くらいで…80本くらい?」と、予想を立てていました…正解は、800本!!
職人さんがたくさんの筆を丁寧に1本1本作っていることを知って、子どもたちはビックリです。

豊橋筆について学んだ後は、先生の実演を見ます!

今回は盛りだくさんの内容で、①筆の試し書き、②仕上げ実演、③練り混ぜ実演・体験、の3つのブースを用意しました。

①筆の試し書きコーナーには見たことのないような筆を用意していただきました。スカンクの毛、ウサギの尻尾の毛、ムササビの毛など動物園で見るような動物たちの毛でできた筆が並びます。筆のほかにも、筆の原料になっている動物の毛や毛皮もたくさん展示されています。子どもたちはもちろん、保護者の方も興味津々!!

②仕上げでは、出来上がった筆に海藻でできたのりを付けて、お店で売っているような先が固まった形にしていきます。難しいのは、糸を歯で噛んでピンと張って、のりを絞っていくところ。
筆の角度と糸使いがポイントです。

先生の筆のかんざし、とっても可愛らしいですね!!工程の中で竹が折れてしまって、使えなくなったものをかんざしにしているそうですよ!

③練り混ぜ体験と聞いてピンと来ない子も多くいましたが、練り混ぜとは、何種類かの毛をきれいにブレンドして、ムラのないようにする作業のことです。水を含ませながら、毛を整えていきます。

実演を見せてもらった後は、実際に体験!!

並べた毛束をトントンと机に叩きつけて、根本を揃える作業に挑戦!職人さんはいとも簡単にトントンと美しく毛を揃えていますが、実際やってみると毛がバラバラと崩れてしまいます。

簡単そうに見えた作業が、思った以上に難しくて…「えーできないー。」と、少し悔しそう。

職人さんの凄さを実感しました。

見たことのない職人さんの技に、感動した子どもたち。

それぞれのブースで体験を終え、仕上げ体験を全員でします。重要なのは、しっかりとのりを筆にしみこませることです。のりの入った器に勢いよく筆を入れていきます。

手で簡単にのりを絞った後、糸を巻きつけて、くるくるとまわしながらニューっとのりを絞り出します。糸を歯で噛むのが難しい…。でも、みんな一生懸命です。

でもみんなどうにか完成しました!先生とパシャリ!

「使う人に寄り添った職人になりたい…」とおっしゃっていた中西先生たちが作った筆を特別にご用意いただき、最後に一筆書いて、プログラム終了です。


思いを込めて書いたのは、「元気」「笑顔」「あきらめない」「家族」など、思い思いのことば。

職人の方からは、「今はSNSが発達して、筆で文字を書いて送るということは少なくなってきましたが、昔は筆で文字を書くというのは日常の一部でした。今は習字の時などでしか使うことがなくなってきていますが、思いをこめて書くと伝わりやすくなりますよ…」という言葉をいただきました。

子どもたちだけでなく、大人である私たちこそ、スマホやパソコンなど便利な道具が増えている現代だからこそ、筆で文字を書いて送る、思いやりを込めて文字を書くという日本人の原点に立ち戻ってみるのもいいのかもしれません。

ご参加下さった皆さま、豊橋筆の職人の皆さま、あんしん財団の皆さまありがとうございました。

(文/学生インターン角田)

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