【文化】歴史と文化を楽しく学ぶ「日本橋ウィンタースクール」12/26(月)
こんにちは、本部スタッフのナカイです。
今回は、12/26㈪・27(火)に歴史と文化と最先端の町、日本橋にて開講された、『歴史と文化を楽しく学ぶ「日本橋ウィンタースクール」』の第1日目の模様をお届けします。
日本橋ウィンタースクールは好評だった夏に続いて2回目の開催になります。「日本橋の町が先生!!」をコンセプトに、子どもたちの長期休暇に行われる季節限定の日本橋スクールです。
1日目。ドキドキしながら集まる子ども達。お父さんお母さんたちと離れるのはちょっと心細かったかな。それでも、各自冬休みの宿題をしたり、ゲームをしたりして始まりの時間が来るのを待ちます。ちなみに、こちらは「日本橋カルタ」で盛り上がるチーム。日本橋をより深く知ることができる、とっておきのカルタです。
みんなの集合と共にオリエンテーションの時間になりました。それぞれ緊張した面持ちで自己紹介がはじまります。お名前・どこから来たか、好きなことなどを話してもらいます。「どこから来たか」では「家からきました」が大流行。多くの子が「家からきました」や「地球からきました」といったひねりバージョンも含め、大爆笑の自己紹介でした。
オリエンテーションで笑顔も見られるようになり、次は移動して茶道の時間です。日本橋にある和室、COREDO室町3にある橋楽亭へ。
茶道は、江戸幕府に仕えた小堀遠州さんをご先祖にもち、茶道の普及に力をいれていらっしゃる小堀宗翔先生が講師として来てくださいました。
まずはお菓子を実食。(先生、子どもの心を掴むのが上手です)
そして、お茶をいただきます。
意外に多くの手が挙がり、先生も驚いていらっしゃいました。
そして、先生から日常生活にも使える大事な3つの挨拶を教えていただきました。
1つ目が「お先に頂きます」
2つ目が「大変結構です」
3つ目は「ご馳走様でした」
この3つの挨拶をきちんと伝える大切さ、伝わったかな。。先生の話に興味津津。
そして、早速習った「3つの挨拶」を生かして、お抹茶をいただきます。「お先に頂きます」「大変結構です」「ご馳走様でした」を言いながら、「ココは違うよ」「そうそう、『お先に頂きますだよ』」などと子どもたち同士でフォローする姿も。
3つの挨拶を聞いた後だったからか、心なしかみんなの姿勢がよく見えますね。「お先に頂きます」「大変結構です」「ご馳走様でした」はお家でも実践してみてね。お抹茶は、ちょっと苦かったかな。
次は、器の正面のお顔のお話。「器のいちばんいい良いところはどこだと思う?そこにシールを貼ってみよう」と先生。器の正面は決まっているものじゃなくて、自分で決めて良いものなんですね。それぞれ自分の器とにらめっこしながら正面が決まっていきました。
それから、自分たちでお抹茶点てにも挑戦。お抹茶を前に、みんなのドキドキわくわくが伝わってきます。先生のお話を聞くのも、いつもより真剣そのもの。
そして、いざ、挑戦。
あれれ、ちょっと苦かったかな。「先生のより自分の方が苦かった」という声が多数。やはり先生ってスゴイんだね。
最後に先生は今日の掛け軸にもある「心」の話をしてくれました。「心はどこにあると思いますか」の問いかけに、みんなそれぞれの心で考えます。
「お抹茶にはまってしまった」と嬉しそうに話してくれる子や「お家で点ててみる」という子も多く、茶道ファンが増えた模様。お土産に頂いたお抹茶、早速試してみてね。
そんなこんなでランチを食べ、午後は日本橋散策。福徳神社に繰り出します。
福徳神社に到着。なんと、宮司の真木さんが子どもたちを神社の中に入れてお話をしてくださいました。事前の打合せでは神社の空きスペースでという話だったのですが、この日の寒さや子どもたちの経験になるからと、宮司さんが快く中に入れてくださったのです。ありがとうございます。
ここで、宮司さんからは福徳神社の移転の歴史、日本橋のエピソードも教えていただきました。今通ってきた通りの片側は三越など元々は呉服屋さんだったお店が多く、反対側の通りには乾物屋さんが立ち並ぶのはどうしてか。だれも気にも止めませんでしたが、太陽と仕事の関係だったと言われて納得。子ども以上に大人にも目からウロコのお話でした。宮司の真木さん、ありがとうございました。
そこから、更に江戸時代から330年続く小津和紙さんに紙すき体験に行きました。ここは8月の「日本橋サマースクール」で台風直撃によって泣く泣く延期せざるを得なくなった場所で、今回念願かなってお伺いすることが出来た場所です。
「触っていいよ」の声に、「ねちょねちょしてる〜」と驚く子どもたち。紙がこんな状態からできているとは思いもしなかったようです。
1つ1つの作業を「丁寧に」そして「早く」やるのがコツだという紙すき。スタッフの高木さんの楽しい説明を聞いて、自分たちでも挑戦。
みんなとてもテキパキ上手です。大人の方が考えてしまって失敗するそう。
自分で作った和紙が出来た瞬間はどの子もなんだかうれしそう。「これで絵を描く」という子もいれば、「大事にとっておく」という子、極めつけは「紙すき職人に弟子入りしたい」という子も。これには小津和紙の皆さんが「すぐ来て!」と喜んでくださいました。10(?)年後、ここで働いているかもしれませんね。
そこから小津和紙さんの史料館でお話を伺い、江戸時代を少し身近に感じられた時間を過ごしました。
小津和紙の皆さん、優しいおもてなしをありがとうございました。
そこから拠点となるharappa日本橋に戻り、おやつと自由時間。みんな疲れている、、、と思いきや、むしろ元気になる子どもたち。この日のharappa日本橋は、寒い日だったにも関わらず、暖房を切る大賑わい。子どもたちのエネルギーはすごい!!
そんなこんなで1日は無事終了。みんな笑顔でお父さんお母さんと一緒に帰っていきました。
子どもたちの振返りシートには、「まっちゃがおいしかった」「神社がうごくことがあるとはおどろいた」「紙すきが思ったより上手くできた」といったこちらが笑顔になってしまうコメントがたくさんありました。
また機会があったら、みんなも茶道や紙すき、体験してみてね。
そして、当日のサポートなど多大なるご協力をいただきました、橋楽亭の花澤様、福徳神社の真木さん、小津和紙の高木様と皆さま、三井不動産の皆さま、harappa日本橋の高橋様田辺様、ありがとうございました!
そして、2日目につづく。
(ちなみに春休みは3/27(月)・28(火)を予定しております)