こんばんは。
本部スタッフの押塚です。
講師陣がびっくりするくらいに豪華すぎて、
毎度大人たちが子どもたち以上に鼻息粗くプログラムに臨む姿が恒例となった、
グッドデザインプロジェクトの第3弾が7月初めの日曜に、
インターナショナルデザインリエゾンセンターで行われました。
今回は『カーデザイナーになろう!』。
本日のグッドデザイン審査員にして講師は、
ドバイから事前予約も入ったという、世界的話題の大型電動バイクzecOOをデザイン、
企画開発したツナグデザインの根津孝太さん。
男の子にはたまらぬ世界観!と思いきや女子も積極的に参加頂き、
やはり大盛り上がりの回となりました。
限られた時間の中、スムーズにプログラムが進行するよう、
スタッフで会場準備と備品の下準備を行いました。
みんな真剣です。すでに『たのしい!』という声も聞こえてきます。
そして会場準備ができましたので、いよいよプログラム開始!
グッドデザイン賞事務局の林さんからも、
『良いデザインってなんだろう?』
『グッドデザイン賞ってどんな賞?』
そんなお話を頂きました。
それでは早速、根津先生の登場です。
すぐにコミュニケーションをとれるよう、
子どもたちを前に集めてカーデザインについてお話頂きます。
さっそく話はどんどん進んで行き、デザインの考え方に入ります。
『誰がのるんだろう?』
『どんなふうに乗ってもらおう?』
子どもたちを惹き込みながら、どんどん進みます。
『少しイメージできたかな?じゃあさっそくやってみよう!』
まずは乗ってもらう人=マネキンをつくります。
マネキンができたらどんな風に車に乗るかイメージします。
今回は
子ども=自分自身でも運転できる。
そんな設定ですので、パパやママが居なくても運転はできる。
『だから家族で乗っても良いし、パパを乗せなくてもいい笑』
自由な発想で乗車する人のことを考えます。
こちらはまるで雑技団のような乗車方法。乗る人を選ぶ車ですね。
すでにボディのイメージを想い描いている子も。
まっさらな状態からのスタート、上手く進むかな・・・?と大人は心配しましたが、
子どもたちは悩みながらも手を進めます。
ここも子どもの素晴らしいところですね。
一本の線を引くにも真剣な眼差しです。
少し悩んでも、先生がアドバイスをくれます。
タミヤTシャツくんも真剣です。
子どもたちはどんどん先へ進みます。
彼は乗せるもののイメージがもう既にあるようです。
大体横からのイメージがついたところで、
また先生がボディの作り方を説明してくださいました。
展開図について説明してくれましたが、どうも子どもたちは『う〜ん・・・?』
ホワイトボードに図を描いてくれました。
『展開図じゃない方法もあるよ。』
『こんなだって、車だよ。』
『自分はどんな想いを乗せたくて、それが乗るかどうかなんだ。
形は自由だよ。全くの自由でいいんだ。』
先生の笑顔と力強い言葉に勇気づけられ、子どもデザイナーたちはまた、
自分のデスクにもどります。
まずは車の土台の組み立てです。
土台ができたらボディづくり。
こどもたちはやはり展開図に苦戦します。
そんな時は先生が助けてくれます。
紙が大きいのでお母さんも手伝います。でもやるのは子ども。
書き上がったところを確認し、
超一流のプロフェッショナルが少し手直ししてくれます。
『ほらこんな感じでどう?』
実に贅沢です。
どんどん白熱し、あっというまに時間が過ぎて行きます。
徐々に子どもたちの独創的な作品も形となってきました!
白熱する会場に押され、時間を30分だけ延長しましたが、
ここでタイムアップ!
でもせっかくなのでデザイナーの想いと作品を発表してもらい、
根津先生から講評を頂きます。
この車はねこちゃんが!
素晴らしい作品について、しっかりとみんな発表してくれました。
まだ完成に至って居なかった子どもも多かったと思います。
ぜひ完成させてくださいね。
最後は先生からお話頂きました。
『正直言って難しいだろう、時間もかかるだろうと思っていました。』
『でもせっかくだから子どもだましはしたくなかった。』
『みんながやった事は本物のカーデザイナーさんがやっている事と同じこと』
『それをみんな一人一人がチャレンジしてくれて本当に嬉しい。』
子どもたちにそんなうれしい言葉を頂きました。
私たちも普段、この年齢にはこの内容、この内容はこの年齢には難しいのではないか。
そんな議論を良くします。
そのことで見失いがちなこと、それは本当に伝えたいこと。本当に学んで欲しいこと。
超一流のプロフェッショナルが、笑顔で、子どもたちを信じれば、
とても難しいと思う事も、子どもたちはやってのける。
そんな素晴らしい教えを、根津先生から頂きました。
本当に感謝致します。
地域には様々なプロフェッショナルの方がおり、
自分の仕事に誇りを持っていらっしゃる方が沢山いらっしゃいます。
その方々に市民先生になって頂くのも私どもの大きなミッションですが、
今日の根津先生を見ていて、仕事に本気の大人が、本気で子どもと楽しくぶつかると、
子どもたちはまた想像以上の輝きをみせてくれる。
そんな事を改めて学びました。
今回のプログラムも沢山の方にお世話になりました。
ツナグデザインの根津先生をはじめ、
資材協力頂きました株式会社タミヤ様、
そしてプロジェクト全体をご支援くださっている、
日本ウイリング様。
そしてグッドデザイン賞事務局の林様。
ツナグデザインのインターンさん、日本デザイン振興会のボランティアさん。
沢山の方々のお力添えを頂き、今回もプログラムを無事終了する事ができました。
この素晴らしいプログラムは1回だけでは本当にもったいないので、
ぜひぜひまたご一緒頂けたらと思います。
みなさま今後ともどうぞよろしくお願い致します。
ご参加頂きましたご家庭の皆様、本当にありがとうございました。