【GOOD DESIGN PROJECT】〜はじめてのデザイン〜 Vol.2 「はじめてのワクワク・ガジェット!」
こんばんは。
本部スタッフの押塚です。
子どもに受けさせたいプログラムNo.1と言えるプログラムを、
いつも沢山の方、様々なジャンルの方とご一緒させて頂き、
本当に幸せ極まりない毎日を送っております。
その毎日がスペシャルなプログラムの中でも指折りなプログラムとして、
早くも私の<2015年度プログラム・オブ・ジ・イヤー>に、
この日のプログラムはノミネートされた。
そういっても過言ではありません。
受付時のご案内文には、
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今回は、ソニーが開発している電子ブロック「MESH」を使用して、
テクノロジーが可能にするプロダクトデザインの世界を体験します。
デジタル部品が身近になった今、遊びながら楽しく感覚的にプロダクトデザインを行う事ができるようになりました。
今までは想像するだけで実現が難しかった夢のような事も、
デジタル部品を活用すれば、誰にでもイメージを現実にすることができるようになったのです。
また、このワークショップでは、思考を行動に移すことの大切さや、
創造力やシステム全体を見渡す広い視野についても学びます。
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と記載をさせて頂いておりました。
今回の市民先生の田子さんと本プログラムの作戦会議をし、
そしてそのヒミツ基地にソニーのMESHチームが合流し、
※写真はとある作戦会議にてわくわくする田子さんとオトナたち
そして本番当日に妙に鼻息の荒いオトナたちが集まり、
そして当日『なんかおもしろそー』という面持ちのある意味フラットな思いの
子どもたちが集まったとき。
このプログラムの成功を見出せたような気がしました。
まずは『グッドデザインについて』グッドデザインといえば、この方、
事務局の林さんに子どもたちに話して頂きました。
お優しいフランクな人当たりで、子どもたちにいつも接してくださいます。
が、その裏では本企画をぐいんぐいん回して下さっています。
グッドデザインプロジェクトは林さん無しには行えません。
いつもありがとうございます。
そしてamadanaの諸作や著書『デザインマネジメント ~アップル、
グーグル、アウディ、ダイソンの経営の基本はこれだ』でも知られる、
デザイナーの田子學さんの登場で、プログラムのスタートです。
子どもたちに語りかけます。
『今日のひとつだけの約束。それは楽しむこと。』
オトナもしびれます。
そしてMESH開発チームによる使い方講座。
この連係プレーとても贅沢です。
子どもたちにもっとリアルに感じて欲しいので、
目の前に来てもらって操作します。
思わずオトナも前のめりに。
子どもたちも真剣です。
言葉を発することなく、直感で吸収しています。
一通り説明を受けた後はさっそく使ってみます。
実は受付時に自己紹介を自分の声で録音する。
そんな仕込みを行っていました。
それを自分で操作して、チームのみんなに自己紹介をします。
あっと言う間に自己紹介はできるようになり、
チーム全員の声で一斉に自己紹介をさせるなど、
各々が勝手に機能をどんどん使いこなして行きます。
いてもたってもいられないオトナたち。
急遽有志のオトナチームを結成して頂く事にしました。
是非ご参加くださいと声かけすると2チームのオトナチームが結成されました。
また一通り使い方が分かったら、ネクストステージへ進みます。
『MESHを使って身の回りのものをパワーアップさせてみよう』
です。
会場に用意された日用品やガラクタを思い思いに持ち寄って子どもたちは考えます。
時には田子さんからヒントがもらえたりします。
またも贅沢なひととき。
この男の子はおはじきに何かを見いだしました。
この後おはじき同士がぶつかると『ドカーン!』と爆発音がする。
そんな装置を生み出します。
おはじきという非常にアナログで、単純で小さなものに。何の偏見もなく。
そのギャップが素晴らしいですね。
子どもたちも一度スイッチが入るとどんどん創作のアイデアが膨らみます。
オトナチームもなんだか動き出しました。
子どもたちのアイデアも一つの装置から、
一つのストーリーへと、発展してきました。
動物園に車がぶつかると、ライオンが怒る!
かわいい宝箱を開けると音と光が溢れだす!
ダイナミックに机上を飛び出す男の子チーム!
ひとつのオトナチームはピタゴラなんとかの世界観!
それぞれのテーブルで個性溢れる作品が続々誕生!
その都度、田子さんはインタビューとプチ講評を行い、
みんなの創作意欲を掻き立てます。
全員が自分のアイデアを爆発させた最後は一番お気に入りのアイデアを、
アイデアシートとしてまとめます。
オトナだって真剣にまとめます。
最後はみんなの作品とアイデアを発表してもらいました。
子どもたちの独創性と可能性が爆発したと同時に、
『まだ改良の余地がある』
『もう少し良くできると思う』
さらなる探究心を感じさせるコメントに溢れ、
このプログラム×子どもの大きな可能性を感じさせました。
そして『大人げないオトナチーム』の楽しい発表もありました!
こちらは『ひとりマラソン大会』というアイデアでした。
ソニーさんに製品化の打診をされていたので、
開発段階の企業ヒミツとして、詳細は割愛させて頂きます。
楽しい3時間はあっという間に過ぎ去ってしまい、
最後は田子さんからみんなに対するメッセージを頂きました。
『プロダクトデザインを学ぶ』
『デザインをするのに単に使いやすさや美しさから入るのでなく、
先ずはどうしたら楽しい仕組みをカタチとして構成出来るか?』
『その体験の第一歩を今日みんなで踏み出した。』
そんな事を子どもたちに分かりやすく伝えて頂きました。
子どももオトナもいっしょくたになって楽しむ。
そんな素敵な時間を過ごしたみんなは、ひとつの同士です。
そんな思いで全員での集合写真を撮りました。
ご参加頂いた子どもとおとなのみなさま、ご協力頂きました、ソニーMESHチームの皆様、
田子さん、田子さんの奥様と娘ちゃん(大活躍!)、
そしていつもご協力頂いているグッドデザインの皆様、
iPadを貸してくださったソフトバンクの皆様、
ボランティア参加くださった慶應SDMのみなさま、
そしてガラクタを提供してくださったボランティアのみなさま、
本当にありがとうございました!
放課後NPOアフタースクールの仲間たちもお疲れさまでした!
多くの参加希望も頂き、多くの方にお断りもしてしまったプログラムですので、
ぜひまた次回を実施できるよう、私たちも頑張りたいと思います!