【学び】政治ってなんだろう?
こんにちは、アフタースクール26号です。
先日、横浜市の小学校で政治プログラムを行いました。
先生はNPO法人YouthCreate代表 原田先生です。(http://youth-create.jp/)
初めに政治についてクイズを行います。
「社会のルールを決めるためには代表者を選ぶ方法があります、それはなんでしょう?」
という答えに対し
「選挙!」と声があがったところで模擬選挙を行いました。
ここで子どもに対するマニュフェストを掲げている3名の候補者の人の演説を聞きます。
第1政党「子どもに自由を」
・宿題は提出しなくてもOK。必要だと思う人は提出してください。
・自分の来たい時間に学校に来ることにします。
・いつ給食を食べてもいいですし、給食を食べずにずっと遊んでいてもかまいません。
第2政党「子どもも大人と同じ責任を!」
・宿題をしてこない人は、給食は食べさせません。
・先生のお手伝いをしたら、お小遣いがもらえます。
・ルールを守る子どもには、給食のほかにおやつが出ます。
・子どもは土曜日の午前中は、毎週自分のまちを掃除します!
第3政党「子どもにエリート教育を」
・小学校卒業まで全員英語と中国語で会話が出来るようにします。
・学年は年齢に関係なく、テストの点数で決めます
・成績が学年で3位以内の人は、夏休みにアメリカ無料で留学できます。
・卒業試験に合格した人は有名企業で働くことができます
投票を行います。
結果は・・・・・・
この通り、第1政党13表、第2政党0表、第3政党7表という結果になり
第1政党が当選しました.
この結果についてみんなで分析します。
第1政党に入れた人は
「好きな授業のときはくるけど、算数とかがある日は来たくない」
「全部の教科学ばなくても、自分が必要だと思う科目だけ勉強すれば良いと思うよ」
「給食に食べたくないものが出た日は、食べなくても良いと思う。」
第3政党に入れた人に聞いてみます。
理由は
「自由すぎたら自分の力にならない」
「僕が通っている塾だって成績順でクラスも並び方も全部決まるんだよ。下の学年が嫌なら勉強すれば良いだけだよ。」
「このクラスは低学年が多いから自由が良い人が多く第1政党になったけど、勉強の意味が分かる高学年が第3政党に入れた人が多い。だから、学年の差が変われば、結果も変わる」
第2政党に誰もいれなかった理由は?
「宿題を忘れた子どもは給食を食べれないっていうのは、お金が無くて給食しか食べれない人は、体力もなくて勉強もできない。結果的に宿題出来ないよ」
「ルールを守ったらお菓子がもらえるって、ルールを守るって当たり前じゃない?」
などの意見が出ました。
他の党に入れた子どもからの意見によって、「あーそういう考えもあるね!」と学ぶ子どももいました。
最後に先生から質問が出ました。
「選挙権って何歳からが良いんだろう」
チームごとに話し合います。
「30歳くらい。なぜならそのくらいの年齢にならないと社会のことは分からないと思う。」
「80歳ぐらいじゃないと社会のことは分からないよ」
「生まれたときから全員投票できるようにしたら良いと思う。赤ちゃんは、お母さんが代理で入れれば良いんだから」
「何歳からというのではなくて、社会に関する試験を行って合格できた人は何歳からでも良いって仕組みが良いと思う」
様々な意見が出ました。
原田先生からのお話の中で
「政治とは世の中を良くしていく動き、その主役は国民全員だよ」とお話がありました。
給食で嫌いなメニューが出たら食べないのも正解なのかも知れない。
土曜日は地域のために掃除をするのも正解かも知れない。
18歳で選挙権を持つ事も、80歳にならないと持てないことも正解かも知れない。
政治とは、身の回りにある出来事や仕組みを「なぜ?」と考えることが一歩なのかも知れません。
学校生活でもいっぱい疑問を見つけ、それを解決できるような知識や手段を学んでいってほしいなと思いました。
最後になりましたが、このプログラムを実施するにあたり、青葉区選挙管理委員会の皆様に、選挙箱をお借りしたり、内容のご指導などをしていただいたりしました。
心より感謝致します。ありがとうございました。
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