【被災地支援】復興アントレプレナー~小売店の起業に挑戦!~大槌・釜石編第4回
こんにちは。
アフタースクール5号です。
さていよいよ復興アントレプレナーの本番を迎えました。
この日のために頑張って準備をしてきた岩手県釜石市・大槌町の高校生24名。
起業を学んだ初日。
商品の仕入れに奮闘した2日目。
看板・POPづくりに悩んだ3日目。
そして3月22日(土)本番でございます。
バークレイズ証券さんが全面的にバックアップをしてくださり、
現地の団体であるおらが大槌夢広場さんと連携をしてここまでくることができました。
場所は赤坂アークヒルズカラヤン広場のヒルズマルシェ。
全国からプロが集まる市場でございまして、
ここを勝負の場として24名の高校生が4チームに分かれて出店をします。
各チームをご紹介。
「どんぐり」
ちょっとおちゃめな美術部の部員を含む女の子チーム。
かりんとうやかもめの卵、だんごなど、幅広い商品を扱うお店。
「REVIVAL岩手」
バスケ部を中心としたスポーティーなチーム。
リーダーシップのある隊長が率いるお店。
「蓬」
唯一雑貨を扱うチーム。
復興ミサンガや南部鉄器のキャンドルスタンドなど、
商品の売り方を工夫したいチーム。
「USSU」
わかめや鮭など魅力的な食品を扱うチーム。
お客さんとのコミュニケーションがとても上手なお店。
それぞれが約4万円の仕入金のもと、
各チームで商品を考え、仕入れそして対決をします。
10時になり、いよいよオープン。
風が強く寒さに耐えながら販売を開始いたしました。
ぱらぱらと来るお客さんに対して、「いらっしゃいませ」と
恥ずかしそうに声をかける高校生たち。
東京という場所を少し警戒しているのか、単なる恥ずかしい気持ちによるものか、
比較的静かなスタートです。
お客さんが「みんなはどこから来たの?」
「どの商品がおすすめかな?」と積極的に声をかけてくださることで、
高校生たちもだんだんと緊張がほぐれてきたようです。
扱う商品は各チーム5種類〜15種類。
こんぶやめかぶ、鮭など、岩手県釜石市・大槌町の地元商品が中心です。
各チーム、みんなが一生懸命何が売れるかを考え、仕入れたものです。
お客さんとのコミュニケーションがとても大切なマルシェ。
ちょうどお客さんのなかに震災で悲しい思いをされた方がいらっしゃり、
高校生の一人はその話しを聞いて涙を流していました。
POPも高校生らしく素敵にデザインをする子もいまして、
写真とペンを駆使したこんなすてきなPOPもそろいました。
さすが高校生たち。
お昼休憩を挟みまして、午後に突入。
午後になると暖かくなってきたからか、お客さんが増えてきました!
とくに13時頃がピークに!
大忙しのマルシェ。高校生たちの笑顔も増えてきました!
そしてそして、、、
「売り切れるとは思わなかった」と高校生たちの言葉。
終了後はバークレイズさんの事務所をお借りして振り返り。
各チームの結果を発表します!
「どんぐり」
売上49420円、支出(仕入+出店料)43258円
利益6162円
「REVIVAL岩手」
売上47500円、支出(仕入+出店料)39020円
利益8480円
「蓬」
売上42400円、支出(仕入+出店料)41618円
利益782円
「USSU」
売上54990円、支出(仕入+出店料)40338円
利益14652円
利益をしっかり出すことができたのは、実にお見事でした。
振り返りでは金額だけではなく、
「商品の仕入れをもう少し考えたほうがよかった」
「売り切ったのに利益が少なく、値段設定をもう少し考えたほうがよかった」
など、次に実施をするとしたら何を学びとして活かすかを、
各チーム、そして全体で振り返りました。
利益を出すことはもちろん大切。
しかしながら、そこに至ることができた理由を考えること、
またはもっともっと利益を出せることができたとしたら、
どうしたらもっとよくなるかを考えること。
商売に正解はないからこそ、振り返りも貪欲にしなければなりません。
参加した高校生からは全体を通して、
「お店経営や起業に関して将来の仕事にしてみたい!」
「最初は不安だったけど、売り切ることができたことが本当にうれしかった!」
売り切った高校生たちの顔は本当にいきいきしており、
疲れきったことで振り返りの中でうとうとしてしまうほどの子もいました。
最後にバークレイズさんのオフィスで、
今回の企画を支援くださったバークレイズさんとは?を学びます。