【デザイン】グッドデザイン・ワークショップin六本木ヒルズ 1日目
11/2(土)~4(月)の3日間、
六本木ヒルズにて開催致しました、デザインワークショップの初日について35号がレポート致します。
会場は六本木ヒルズ ウエストウォーク2Fのショップが立ち並ぶ中州にて、ギャラリーの注目の中で行われました。
1回目のプログラムは“じぶんをデザインしよう”です。
講師はグッドデザイン賞審査委員でロボットデザイナーの松井龍哉さんです。
いつもは見えない『じぶんじしん』をそのまま描き写し、
あとは自由になりたい『じぶん』をデザインします。
まずはさまざまな角度から対象を観察して気付き、
理解した上で想像力を活かしてデザインするプロセスを体験します。
講師の松井さんよりロボットをデザインする上では、
人間のからだをしっかりと観察することが最重要だとお話がありました。
ギャラリーの大人の方も最前線で活躍するデザイナーさんの話に聞き入られているようです。
いよいよ、グループになって一人ずつ模造紙の上に横たわり、
知り合ったばかりのお友達同士でからだの型をとります。
からだに沿って鉛筆で線をなぞっていきます。
最初は知り合ったばかりでためらいがあったようでしたが、
鉛筆を立てるようになぞるコツをつかむと、
女の子の髪の毛束の動きまでもしっかりと描き写そうと、皆真剣です。
型紙に写された「『じぶん』は思ったよりも大きく見えるでしょう?」との松井先生の問いかけに子ども達も納得の様子です。
次に型紙から等身大のじぶんを切り出していきます。
自分の身長以上に大きな模造紙を相手にハサミが入れづらく、難しそうな表情がそこ此処に。
慎重に線上にハサミを滑らせる子に、
松井先生が「職人タイプだね!」と感心されているように声をかけられていました。
ハサミを使う一見単純な作業にも個性が光るのですね!
さらに切り出したじぶんの「曲がる部分」を見つけて線取りします。
手指の関節が4本!?
でも、知らないお友達同士でも直してくれたりとサポートがありました。
仕上げにじぶんの顔を描いていきます。
時間いっぱいまで肌色を敷き詰めるように塗る子もいます。
松井先生から「ポーズをとる事もデザインです」とお話があり、
思い思いに3つの関節を動かして決めポーズを探ります。
大和撫子のようなおしとやかなポーズから駆け足のポーズまで、
まさに『じぶん』という個性が現れていますね!!『じぶん』の分身の完成です!!!
皆、宿題として残りの関節パーツと、『じぶん』を大事にたたんで持ち帰ってくれました。
作業は単純そうでいて難しかったようですが、貴重なデザイン体験になったのではないでしょうか!
松井先生ありがとうございました。
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初日2回目のプログラムは“○と□でデザインしよう”です。
グッドデザイン賞事務局 公益財団法人 日本デザイン振興会の林さんの「Gマーク」のお話からスタートです!
良いデザインのしるし「Gマーク」はご存知でしょうか?
このマーク、実は○が1つと□が50個だけでできています。
Gマークのように、丸と四角だけで何がつくれるか、
自由にデザインにチャレンジしてみましょう!! の号令から各々スタートです。
色も大きさも異なる○と□を使って、クリアケースに貼り付けていきます。
まずは素材を選んで、組み合わせを試していきます。
構図が頭の中に出来上がっているのか、迷わず素材を選んで完成させる子。
じっくり構図を何通りか試して貼っていく子、色は何でもよい!と潔い女の子、それぞれです。
仕上がった皆の作品は・・・デザインとは個性そのものですね!一部作品をご紹介しますと、
・暖色系の○だけで『夕日』。ロマンティックな男の子ですね。
・ゲーム仕立てのストーリーを1枚に。下から火で燃やされ、炎の精のようなゆらめきから落ちる涙のしずく。
・お母様のお顔を描く。お母様が嬉しそうでしたよ!
・女の子はリボンやお花が定番のようです。
林さんに「“パターン”ができているね!」と褒められていました。
・とても独創的。透明カラーの四角を重ねて色を作りだしている男の子まで。
・大作ですね、作品と一緒にパチリ。絵画のようです。
こちらのプログラムは当日受付でしたが、子ども達の真剣な作業の様子に惹きつけられて、最後までたくさんの子ども達が参加して下さいました。
デザインの楽しさ、面白さに触れる事ができたのではないでしょうか!
日本デザイン振興会さん、素敵な経験の場をありがとうございました。