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【学び】教授と考える道徳-本当に守らなきゃいけない決まりってなに?-

こんにちは!アフタースクール40号です。 
先日は、新渡戸文化アフタースクールにて、道徳プログラムを行いました!
市民先生には、東京大学教授の鄭雄一先生をお迎えしました。

この道徳プログラムとは、
日常の生活にある「決まり」について、
「何故こうしなきゃいけないんだろう?」
「何故こんな決まりが出来たんだろう?」
などなど、道徳について子どもたち皆で考えてみよう!というものです。 

人間は、環境や文化によって異なる決まりの中で生活しています。
しかし、異なることが悪いわけではありません。

異なる決まりを否定するのではなく、「どうして違うのか?」という理由を考えてみることで、
子どもたちが自分自身で道徳の判断をできるようになってほしいという願いが込められたプログラムです。 

まず子どもたちは、鄭先生と共に 
「道徳ってなんだろう?」「だれが決めたんだろう?」ということを考えます。

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「いいことと悪いことを区別するもの」

「神様が決めた!」
「偉い人が決めた!」
「昔の人が決めた!」

などなど、子どもたちの様々な声が飛び交います。

それでは、実際に子どもたちが生活している学校の中には、どんな決まりがあるのでしょうか?

ここから、子どもたちはグループごとに学校内を歩き回り、決まりを探し始めます!
皆、学校にあふれる様々な決まりを見つけてメモしていきます。

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「ここにも決まりが書いてあるよ!」
「そういえば、図書館にもいっぱい決まりがあったなあ」

学校中を歩き回りながら、子どもたちはカードにたくさんの決まりを書き込んでいました。 

さて、探索を終えた子どもたちは、自分たちが見つけた決まりを書いたカードを持ち寄って教室に戻ってきました。

自分たちが見つけてきた決まりを、

「どこにいても守らなければいけない決まり」
「場所によって、中身がかわる決まり」

この二種類に分類してみよう!と、鄭先生。
子どもたちはじっくりと考えながら、黒板にカードを貼り付けていきます。

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「食べ物を粗末にしない」
「廊下や階段は左側を歩く」
「ハサミを振り回さない」
「エレベーターは子どもは使わない」

などなど、これだけたくさんの決まりが発見できました!

これらの決まりについて、子どもたちは鄭先生と一緒に話し合います。

「人を傷付けるようなことはしちゃいけないという決まりがあるよね。
 これは、守らないと、世界中のどこの国に行っても仲良くなれません。
 つまり、 どこにいっても守らなきゃいけない決まり です。」

「でも、こっちの決まりは、守らなくてもいい国もあります。
 だから、場所によって全く違う決まりもあるということだね。」

鄭先生の言葉に、子どもたちは耳を傾けながらも、積極的に意見や疑問を投げかけていました。 

最後は、自分が特に疑問に思った決まりを、「道徳カード」に記入します。

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子どもたちはプログラムを通して、自分たちの身の回りにある決まりについて改めて考え、積極的に意見を出し合っていました。
とっても元気で楽しいプログラムとなりました!

鄭先生、準備に関わってくださったスタッフの皆様、本当にありがとうございました!

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