【住】インテリアプログラム
本日はテラスづくりに取り組みます。
ひのきや松など、たくさんの木材が運びこまれます。
最初に下村棟梁から、木材の性質についてお話がありました。
南向きの方が日当たりが良く、木の枝がたくさん生えます。
木の枝だけでなく、年輪も、暖かい南側は発育が盛んで年輪の目が広く、
北側は目が詰まっているので、切り株があれば大体の方位がわかるそうです。
なるほど納得。生命の神秘ですね。
本日扱う木材について学んだ後は、テラスづくりに先駆け、
リフォームを行う上で、いくつかの約束をしました。
①側面に描かれているウサギの絵を残す
②明るく可愛いポップな色遣いを残す
これは、以前この家づくりに携わった先輩卒業生からの要望でした。
つくった人の想いを残し、後に伝えていくことが大切ですね。
その想いを繋ぎながら、さっそくテラスづくりに取り掛かります。
必要な寸法を測り、のこぎりを使って木材を切っていきます。
危険な刃を扱うので、子どもたちも
いつもより真剣なまなざしで棟梁の手付きを眺めます。
「のこぎりで切ってみたい人?」
「ハイハイハイ!」と元気に手があがります。
中には「のこぎりは怖い~」という子も。
トップバッターで女の子がチャレンジです。
棟梁の指導のもと、しっかりと手を添えて
のこぎりが斜めにならないようまっすぐひきます。
「なかなか切れない!」
「疲れる~」などと、使ったことがないのこぎりに少々悪戦苦闘です。
初めは難しいですが、コツを掴めばリズムよくひくことができるようになりました。
テラス用の木材はたくさん必要です。
長さを測りながら、交代でどんどん切っていきます。
続いて、切った木材をテラスの場所となる家の側面に運びます。
「1・2、1・2、、」と掛け声を出しながら手際よく運びます。
まるで大工さんになったようですね。
続いて運んだ木材を固定させ、金槌で釘を打っていきます。
こちらも斜めにならないよう、まっすぐに打ちつけていきます。
のこぎりに比べ、幾分手つきが慣れているようです。
こちらもリズミカルにどんどんトントンしていきます。
そうそう、釘の長さも数種類あり、実は長さが重要です。
木材を連結するには一番左の長めの釘を使うのですが、
間違って短いので打ち、連結できない場面も!
あっという間に土台の出来上がりです!
さぁ、続いてこの土台の上並べる板を準備します。
のこぎりの扱いにも慣れてきて、大人の監視なしでもどんどん切っていきます。
効率的に切れる角度調節もできるようになり、見事な手さばきです。
5年生のリーダーが、低学年を指導し、
全員がのこぎりひきや金槌を体験できるよう目配りします。
新しい家の完成に、一人でも多くの子どもたちが携わることで、
想い入れも変わってくるかもしれませんね。
さて、のこぎり部隊、釘打ち部隊に分かれて組み立てていきます。
「そこ!そっち押さえて!次の板運んできて!」
威勢の良い声が響きます。
手際よく板を並べていきます。
上に並べる板は、事前に鉋(かんな)を使って両隅を削ります。
こうした細やかな技が見えないところにも使われていることで、
木の良さや持ち味を生かしているように感じます。
子どもたちの見事な集中力で、いつの間にか完成間近な状態に。
跳び出ている釘がないか?棟梁と一緒に最終チェックをします。
3時間近く集中した作業で本日の目標のテラスが完成しました。
次回はテーブルづくりと2階部分に取り掛かります。
側面のイメージも変わる予定です。
新しく進化していく様子、ご期待ください!