【文化】落語から学ぶ言葉の力。
こんばんは!
アフタースクール5号です。
さて、本日は世田谷区教育委員会主催の、
「才能の芽を育てる体験学習」にて、
落語プログラムを開催してまいりました!
先生はというと、真打ちであり、
かつ専門学校の講師もやっていらっしゃる
金原亭世之介先生でございます。
プログラムの内容は、
・落語鑑賞
・謎掛け体験
・言葉の力体験
の3本だてになっております。
ご覧のように、世之介師匠がめくりを書いてくださいました!
こちらのめくりを使って、プログラムスタートです!
音楽がなると登場する世之介師匠。
巧みな話術に参加した小学校3・4年生30人と
保護者の方々が引き込まれて行きます。
そうして始まった「鷺とり」。
これは、鳥を捕まえることを思いついた男の話。
所々で出てくる鳥のまねに子どもたちは大爆笑!
それから続いて、
落語のお話をしていただきました。
「落語家に決まりはあるんですか」と子どもが聞くと、
「決まりは特にありません。ただし、落語家になるには弟子にならなくてはなりません」
と、世之介師匠。
それから、落語の歴史や真打ちになるまでの過程など、
落語とはどういうものかを詳しく教えてくださいます。
ここからは、
ねずっちでおなじみの謎掛けタイム!
まずは、子どもたちからお題をもらい、
2人の少年がチャレンジしてみました。
世之介師匠の詳しい解説がところどころで入ります。
「お題に関して思いつくことを、まずはひたすら挙げること。
それから、連想したものからさらに連想するものを考えます。」
世之介師匠のリーディングから、
子どもたちからばんばん意見が出てきます。
「世田谷線と解きまして」というお題に、
「キャロットタワーから出ています」
「駅が少ない」
はい、ここで世之介師匠がお手本。
「世田谷線とときまして、家のシャンプーと解きます。
そのこころは、
どちらも”えき”が少ないんです。」
次のお題は「旅館」。
すると子どもたちからこんな謎掛けが。
「旅館とかけまして、電車の駅と解きます。
そのこころは、
”とまらない”と意味がありません。」
「旅館とかけまして、SMAPと解きます。
そのこころは、
どちらも”なかいさん”がいます。」
子どもたちの手は挙がり続けておりますが、
最後のテーマへ進みましょう。
最後は、言葉の力を体験してみます。
「どうして挨拶をするか皆さん解りますか。」
そう世之介師匠が問いかけると、
こどもたちは、う〜んと考えております。
「挨拶をすると、言った方も言われた方も気持ちがよくなります。
また、その際に脳からホルモンが出てお互いの能力を高めてくれるのです。
例えば,ポジティブな言葉とネガティブの言葉を発したときに、
明らかに能力の差が出てしまうのです。」
そういうと子どもたちのみならず、
お母さんも指名し、前で前屈をやってもらいました。
あら不思議、
「わたしはできる、わたしはできる!」
と言ってみると、先ほどはつかなかった足にまで手が伸びてきました!
反対に、
「できない、できない」
といってみると、最初のできない状態に逆戻り。
今度は2人1組でペアになり、
利き手の人差し指と親指でオーリングをつくります。
そこにもう一方の人が、
親指を上に向けたグーサインと、
下に向けた場合でブーイングサインとで、
オーリングの力が変わるのかを検証してみました!
するとあちこちから、
「あ!ほんとだ」と、言う声が。
もう皆さんお気づきでしょう。
後者のときは、すっとリングが外れたのに対し、
前者のときはぐっとこらえ、
オーリングを保つことが出来るのです。
これが、言葉の持つ力、
まさに”言霊”でございます!
休憩もなしに、
2時間のプログラムがあっという間に終了です。
今回のプログラムを通じて
日本文化の1つである、落語に触れることはもちろんのこと、
言葉が持つ力を実際にやってみることで、
他人はもちろん、自分の能力が引き出されることを、覚えていてほしいですね。
「本当に、言葉の力は不思議だと思った。」
と答えてくれた子がいたように、
明日から1つでもポジティブな言葉を
友達にも自分にも言ってほしいと思います。
世之介師匠ありがとうございました!