【学び】松屋銀座で百貨店のお仕事体験⑤!
佳境に入ってきました松屋銀座さんのプログラム。
昨日第5回が開催されました。
昨日のテーマはずばり「ファッション!」。
松屋さんにとってこの分野は欠かせません。
参加者の子どもも、いつもより高学年の女子が目立っています。
昨日の先生はなんとお2人。
ファッションコーディネーターの岡野先生(女性)と
バイヤーの馬場先生(男性)です。
お2人ともファッション業界の最前線をいく、
いわゆるバリバリのファッショニスタさんです。
まずは第1部は岡野先生。
テーマは「流行のファッションが生まれるまで」
そして嬉しい「2009年秋/冬最新トレンド情報」
これは聞き逃せません!
本日はスライドや画像を使ってのプログラム。
本格的です。
流行のファッションが生まれるまで、
実はその流れは18か月前から始まります。
18か月前に、流行色委員会により流行色が決まるのです!
えっ!流行色って決まっているんだ、という感じの驚きでした。
先生曰く、流行色には世相やイベントなどが大きく反映される、
とのこと。
例えばオリンピックのある年なら、カラフルな色あいが好まれるそうです。
気になるのは「今年の色は?」ですが、それはもう少し後に。
その流行色に沿って
色見本やスタイルブックなどが作られます。
本格的なグッズの登場に子どもたちから歓声があがっています!
さらにここで、コレクションのお話に。
そしてパリコレの画像が流れます。
「ぱりこれ」
この言葉、子どもたちも耳にしたことがあったようですが、
「パリコレクション」のことであり、それを画像で見ることが出来ました。
しっかり見たのはおそらく初めてでしょう。
画面が切り替わるごとに歓声があがります。
特に女の子からは「ハァ~[E:heart]」という、綺麗なものを見た時の
ため息のような声があがりました。
美しいモデルさん、流麗なドレス、素敵な会場、パリの雰囲気、
全てがとても印象的であったと思います。
続いて、気になる「2009年秋/冬の流行」へ。
これも素敵な画像を見ながらのご説明です。
このブログを読んでくださった方へサービスでご紹介しましょう!
【キーワード】
・80年代調ロックスタイル ・ウルトラシック
・フェミニン&マスキュリン ・フォークロア
【流行の色】
・ベーシックカラー
ベージュ~グレー、黒、白、茶色
・アクセントカラー
赤、ピンク、青~紺、緑~カーキ、メタリックカラー
これを子どもたちに分かりやすく教えてくださいました。
今年特に注目の色は
ベージュや黒、そしてもう少し季節が過ぎると白が登場するそうです。
お聞きしつつ、
「しまった、俺の服は何もトレンドが入っていない!」と考えていると
さすが先生!
今日は自らトレンドを反映したコーディネートをご披露くださいました。
フォークロア調のスカートにトレンドの黒のトップ。
そして80年代調のブーツ。
みんな「なるほど!」と。
まさにファッション業界の最先端のお話。
そして岡野先生の明るいお話ぶりは、
そんなファッションにより気分が元気になり明るくなること、
やっぱりファッションって楽しいものだよな~、
ということを改めて感じました。
↓いろいろ用語もご説明しました
第2部は馬場先生登場です。
馬場先生のテーマは「バイヤーのお仕事」
「ばいやー」
この何だか素敵な響きの実体が今日明らかになります。
馬場バイヤー、先生のように講義を始めました。
流れるような説明です。
売上の1年の流れを解説くださいます。
売上の大きい月は何月でしょう?
1月・7月と12月ですね~
なぜでしょう??
子どもはなかなか分かりません。
大人の方にはお分かりでしょう。
1月・7月はセールの月で、12月はクリスマス商戦であります。
そしてさらにクイズです。
「にっぱち」とは何でしょう??
子どもたちはもちろん分かりません。
最近はあまり使わなくなりましたでしょうか。
2月・8月のことで、
百貨店にとっては一番売上の低い月であり、
春夏、秋冬の本格的なシーズン到来に備える月です。
この時期が実はバイヤーさんは忙しい仕込みの時期なのだそうです。
続いて先生が似たようなジャケットを2つ用意しました。
そしてニヤリ。
クイズです、どっちが本物のレザーでしょうか??
触ってもいいですよ~
分かるかな~
馬場バイヤー、迷う子どもたちに実に嬉しそうです!!
なかなか難しい問題です。
正解は1人しかいませんでした。
続いてこれは分かるかな~
どっちが本物のウールでしょうか?
これも触ってもいいですよ~
ますます迷う子どもたちに、馬場バイヤーさらに嬉しそうです!!
こっちは結構当たりました。
馬場バイヤーが商品を非常に好きであることを垣間見た一瞬でありました。
そして最後には、数字のお話。
バイヤーは感性だけでなく、数字も大切です。
同じ千円の商品でも、仕入額によりもうけの額が違います。
販売計画点数によりさらに計画のもうけの額が変わります。
このことを子どもと共有した上で、
最後に馬場バイヤーから重要なメッセージがありました。
「もうけはもちろん計算しますが、そこでもう一度お客様が本当に
ほしい商品かを考えるのです!」
商品を仕入れるかどうか、その最終判断の軸は
あくまで「お客様がほしいと思うかどうか」
このことが、馬場バイヤーの最も伝えたかったメッセージなのだと理解しました。
前半のファッションの最前線のお話から、
それをふまえてお客様のために働くバイヤーさんの姿、
素晴らしい講義の流れでした。
最後には子どもたちに改めて
ファッション最前線のアイテムをご紹介。
これには子どもたちは非常に食いついておりました。
やっぱり女の子は特に興味津々であります。
ファッション業界で働きたい、という子もたくさんいました。
夢がありますね~
ファッションとは
「あらゆることに関心を持つこと」
バイヤーとは
「常にお客様のことを考える人」
本日の講義に向けて
雑誌「小学4年生」を読んで最新の小学生事情を勉強してきてくださった岡野先生、
さすがであります。
そして、
馬場先生の講義のお言葉の1つ1つから、お客様思いのスタンスを感じました。
本当にありがとうございました!
次回はいよいよ最終回、
ここまで頑張って修行してきた子どもたちが銀座の店頭に立ちます!!
今からこっちが緊張おりますが、みんな晴れ舞台です!
頑張りましょう!!