こども家庭庁|加藤鮎子こども政策担当大臣に九段小アフタースクールを視察いただきました
2024年9月11日(水)、こども家庭庁 加藤鮎子こども政策担当大臣が、衆議院議員 田村憲久議員、細野豪志議員とともに放課後NPOアフタースクールが運営受託している九段小学校アフタースクール(東京都千代田区)を訪問してくださいました。こども家庭庁の方々や千代田区 堀米孝尚教育長をはじめとする教育委員会の方々もご同席くださり、放課後の活動の視察と意見交換が行なわれました。
▼今回の視察目的
昨年末こども家庭庁と文部科学省がとりまとめた「放課後児童対策パッケージ」において、同一小学校区内で放課後児童クラブと放課後子供教室が実施されている場合は、両事業の参加児童が交流できるよう、できる限り早期に全てを連携型とすることを目標とされています。その中において、同一小学校内で実施し、またこどもの貧困における「体験格差」の解消に向けた取組事例として九段小アフタースクールを視察いただきました。
日常の放課後の様子をご覧いただき、子どもたちや運営スタッフの様子、また学校施設を存分に活かした環境づくりをとても丁寧にご覧くださいました。
意見交換の際には、千代田区全体の子ども支援の状況やアフタースクール事業について教育長ならびに教育委員会事務局 吉田所長よりご説明いただき、続けて九段小アフタースクールについて、弊会代表 平岩国泰よりご案内いたしました。校長先生が学校連携の良さについても話題にあげてくださり、全国的に大きな課題となっている学校活用のハードルをどのように乗り越えたかなど実現に至った経緯や実態について細部までヒアリングくださったのも印象的でした。
学校施設を有効活用することですべての子どもたちの居場所になりうること、多様な体験機会をつくり、子どもたちの主体的な活動を応援できること、さらに地域の方々や学校の先生、専門家など様々な大人が子どもたちと出会い、みんなで子どもの育ちを支えるアフタースクールの居場所づくりは、九段小学校をはじめすべての運営拠点で大切にしています。
今回の視察を通じ、運営者である私たち、学校現場、また自治体のそれぞれからみえる課題感も受けとめてくださいました。財源や人材の不足、場所の問題は都市部以上に全国の地域で解決に苦慮しています。私たちが実践の中で得た知識や経験が各地域のお役に立てる面もあるかもしれません。ご視察くださった加藤大臣はじめ田村議員、細野議員からも「非常に参考になる取組だった」「理想の形のひとつ」と高く評価する声をいただきました。
こどもまんなかの社会を放課後からもつくっていけるよう、今後もこうした連携・情報共有を大切に重ね、実践や社会への提案を通して課題解決に取り組んでまいりたいと思います。
(左から細野豪志議員、平岩国泰代表理事、 加藤鮎子こども政策担当大臣、田村憲久議員)