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【プレスリリース】子どもの教育格差縮小に向けた取り組み「感動体験プログラム」 約6か月間の子ども向けワークショップと職員向け研修会をセットにした 「長期プログラム」を国内2ヶ所で展開

ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)と特定非営利活動法人 放課後NPOアフタースクール(以下、放課後NPOアフタースクール)は、子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして、ソニーグループのテクノロジーやエンタテインメントを活用したSTEAM※1分野の多様なワークショップを届ける「感動体験プログラム」を実施しています。その一環として、約6か月間にわたる「長期プログラム」を首都圏の日本財団「子ども第三の居場所」と宮城県多賀城市の放課後児童クラブで実施します。

2022年度の「長期プログラム」実施風景

近年、貧困や家庭環境、地域の違いなどの理由から、子どもの「教育格差」の広がりが国内の社会課題の一つとなっており、学習機会だけでなく、創造性や好奇心などを育む体験機会の差も生じています。ソニーは子どもの教育格差縮小に向けた取り組みとして2018年より「感動体験プログラム」を実施し、その一環として、小学生の放課後活動の充実や環境向上に取り組んでいる放課後NPOアフタースクールと連携し、ソニーグループのテクノロジーやエンタテインメントを活用したSTEAM分野の多様なワークショップを実施することで、子どもたちの創造性や好奇心の向上をサポートしています。

2021 年度からは新たな取り組みとして、子ども向けワークショップと職員の研修をセットにした約半年間の「長期プログラム」を展開しています。子どもには、STEAM 分野のワークショップを継続的に提供することにより好奇心や創造性などの非認知能力を育むサポートを行い、同時に支援団体職員向けには研修会「大人対話会」を実施し、運営の質向上やプログラム終了後の拠点における継続的な体験活動の実施に向けて伴走支援を行っています。

ソニーは「感動体験プログラム」のパートナー団体である日本財団の「子ども第三の居場所」事業と連携し、同財団の「子ども第三の居場所」の2拠点で「長期プログラム」を実施しました。また、2022年度には、東京都足立区と連携のもと、同地区の児童館にて「長期プログラム」を行い、これまで計3拠点で「長期プログラム」を実施しました。

第三者機関による「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価結果では、3拠点ともに、ワークショップの回を重ねることで、子どもたちの非認知能力を示すコンピテンシー指数が向上したことが示され、意図したプログラム効果が発揮されていることが確認されました。また、プログラム終了から1年後にプログラム効果の継続性や波及効果について、職員との対話を通じて追跡評価を行っています。その結果、2021年度に実施した拠点では、職員による体験活動の重要性の認識が高まり、子どもへの効果的な声がけが継続的に実施されていることが確認できました。

これらの結果を受けて、今年度は首都圏の日本財団の「子ども第三の居場所」および全国公募により実施が決まった宮城県多賀城市の放課後児童クラブの2拠点でプログラムを実施します。

今年度実施する2拠点では、ソニーのプログラミングツールMESH™︎(メッシュ)※2とKOOV®(クーブ)※3を活用し、今年度内に計8回のテクノロジー系プログラムを実施予定です。本プログラムの終了後も各団体で活動の自走ができることを目指し、最後の2回については拠点の職員が中心となり、プログラムの設計を行う活動を伴走支援します。

「感動体験プログラム」は、これからも行政との連携を継続的に推進し、より多くの子どもたちの創造性や好奇心を育む体験機会の提供につながることを目指します。そして、子どもの教育格差縮小に向けて、行政、企業、支援団体、NPO、学校、地域や個人など多くの方と連携することでコレクティブ・インパクトを創出し、みんなで子どもを育てる社会を育み、子どもたちを支えられることを願っています。

※1 Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の略です。
※2 MESH はソニーマーケティング株式会社の商標です。
※3 KOOV は株式会社ソニー・グローバルエデュケーションの登録商標です。

■ 2023年度長期プログラム概要
・首都圏:
場所:日本財団「子ども第三の居場所」
期間:2023年9月~2024年2 月予定
内容:プログラミングツールのMESH™︎とKOOVを活用したテクノロジー系プログラム、
スタッフ向けの対話会実施

・宮城県多賀城市:
場所:放課後児童クラブ
期間:2023年10月~2024年3月予定
内容:プログラミングツールのMESH™︎とKOOVを活用したテクノロジー系プログラム、
スタッフ向けの対話会実施

■ ソニーが取り組む教育支援活動について
ソニーは社会貢献活動のスローガンとして「For the Next Generation」を掲げ、次世代を担う子どもたちのための教育プログラム「CurioStep with Sony(キュリオステップ)」を国内外で展開しています。2018年には、国内における社会問題の一つである子どもの「教育格差」縮小に向けた「感動体験プログラム」を開始。NPO などの外部団体とのパートナーシップのもと、放課後の学童、地方や離島の小学校、子ども食堂などにおいて、ソニーグループのテクノロジーやエンタテインメントを活用した多様なワークショップを実施することで、子ども達の創造性や好奇心の向上をサポートしています。

・ウェブサイト:https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/
・なお、2020年以降、「感動体験プログラム」の社会的インパクト評価を実施しています。
2022年度 感動体験プログラム 評価報告書(サマリー):
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/pdf/kando2022executivesummary.pdf

2021年度 感動体験プログラム 追跡評価報告書(サマリー):
https://www.sony.com/ja/SonyInfo/csr/ForTheNextGeneration/kando/pdf/kando2021executivesummary.pdf

■ 特定非営利活動法人 放課後 NPO アフタースクールについて
「放課後はゴールデンタイム」をビジョンに、安全で豊かな放課後を日本全国で実現するため、学校施設を活用した放課後の居場所「アフタースクール」を展開しています。また、企業や行政等と連携し、子育て・教育プロジェクトを実施するソーシャルデザイン事業も推進。活動に賛同くださる企業や団体とともに、社会全体で子どもたちを守り、育む活動を加速させ、子どもたちのためのより豊かな放課後の実現に向けてチャレンジを続けています。

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