山脇百合子さんの思い出
「ぐりとぐら」
子どもの頃、この絵本を読んで、大きな大きなカステラを想像しました。今でも「ぐりとぐら」の表紙を見るだけで温かい思い出がよみがえる方はきっと多いと思います。
「そらいろのたね」
私自身はこの絵本が大好きで、大人になった今でもそらいろが好きなのは、きっとこの絵本の原体験なのだと思います。
この名作絵本の絵を描かれたのが山脇百合子さん、「ぐりとぐら」はご姉妹でつくった絵本で、山脇さんは妹さんの方です。
その山脇さんがアフタースクールの市民先生として子どもたちと創作をやってくださったことがあります。いま思い出しても心が温かくなる、素晴らしい時間を子どもたちと過ごしてくださいました。子どもたちへの優しいまなざしが忘れられません。
活動終了後に、私たちに1枚の絵をプレゼントしてくださいました。もう本当に嬉しいことで、私たちの宝物です。私たちは子どもの成長を「子どもたちの物語」としてエピソードブックにまとめていますが、その記念すべき第1冊目の表紙にその絵を使わせていただきました。
「子どもたちの物語 エピソード1」
放課後NPOのアドバイザリーボードにもなってくださり、私たちのこと・子どもたちのことを長年にわたり応援くださいました。
山脇百合子さんは星になりましたが、数々の絵本はこれからもずっと生き続けます。そしてあの時見せてくださったとても優しい目で、高い空から子どもたちを見守ってくれることだと思います。
私たちはこれからも、山脇さんのようなあたたかなまなざしで子どもたちを見守り、創作の翼を広げていく時間をたくさんつくって、恩返しをしていきたいと思います。
心よりご冥福をお祈りいたします。
<山脇さんと子どもたちの創作の時間>
2022年10月6日
放課後NPOアフタースクール 代表理事 平岩 国泰